袋町 (新宿区)
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袋町(ふくろまち)は、東京都新宿区の町名。住居表示未実施。住民基本台帳による2010年8月1日現在の人口は614人。郵便番号は162-0828。
地理[編集]
新宿区の北東部に位置する。町域北部は神楽坂に接する。東部は若宮町に接する。南部から南西部は、南町・中町・北町にそれぞれ接する。西部は、岩戸町に接する。町域内は主に住宅地として利用される。
歴史[編集]
牛込台地上にあり見晴らしがよかったことから、戦国時代には牛込氏がこの地一帯に牛込城を構えたが、後北条氏滅亡後廃城となった。
江戸時代には地蔵坂に牛込肴町に属する町屋があり、藁を売る店が多かったことから「藁店」(わらだな)と呼ばれた。また坂上は牛込北御徒町(現・北町)に入るところで御徒組の門に突き当たり、袋小路となっていたため袋町と呼ばれた。
1645年(正保2年)当地に光照寺が移転し、門前町が形成された。1765年(明和2年)光照寺の向かいに幕府天文方の司天台が移転してきたが、境内の林が観測に邪魔であったため、1782年(天明2年)には浅草に移転した。
江戸後期には藁店に藁店亭という寄席ができ、初代都々逸坊扇歌等が活動した。明治には和良店亭として色物席となったが、夏目漱石が足繁く通ったことで知られ、当地に馴染みがあったためか、『それから』では袋町を主人公長井代助の居住地としているほか、他作品にも度々登場させている。
現在の袋町は1869年(明治2年)に牛込袋町として成立した。1911年(明治44年)冠称を外し、その後町域を変更することなく現在に至る。
交通[編集]
町域内に鉄道駅はないが、都営地下鉄大江戸線・牛込神楽坂駅が至近にある。
施設[編集]
- 光照寺
- 日本出版クラブ会館