南極プレート

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青色が南極プレート      

南極プレート(なんきょくプレート)とは、地球に存在する大きなプレートである。ほとんどの部分は花崗岩を含んだ「軽い」大陸地殻で構成されているが、玄武岩を含む重い海洋地殻の部分も少し存在する可能性がある。

位置と境界[編集]

南極プレートは南極大陸全体とそれを取り囲む南極海の部分に広がっており、部分的には太平洋インド洋の南部にまで広がっている。南極プレートは地球の南側の面の大部分を広く覆っている。南極プレートはその北方で(時計回りに)南アメリカプレートアフリカプレートオーストラリアプレート太平洋プレートナスカプレートと隣接している。巨大なプレートと隣接する境界部分には小さいプレートがいくつか存在する可能性もある。しかしまだそのようなプレートが存在するかどうかは確実には解明されていない。南アメリカプレートと南極プレートの間にはスコシアプレートという小さなプレートの存在が想定されている。南極プレートの面積は約1690万平方kmであり、地球上のプレートのうち5番目に大きい。

活動[編集]

南極プレートはプレートテクトニクスの運動によって大西洋の方向に動いている。南極プレートの絶対運動の速度は毎年約1cmから2cm程度であり、プレートの絶対運動としては小さい。地球の他の全てのプレートも同じように絶え間なく運動しているが、南極プレートと他のプレートとの間の相対速度も一般的に小さい。例えば太平洋プレートとの間の相対運動は平均して1年あたり1cm程度である。

南極プレートは海の底にある境界だけで他の多くの巨大な大陸プレートと隣接しているプレートである。このために海洋底拡大の現象は広範囲で起こっており、特に太平洋プレートとオーストラリアプレートとの境界部分で最も速い。

南極プレートの大きな特徴は、周囲が全て海嶺トランスフォーム断層のみで囲まれており、沈み込み帯が存在しないことである。

関連項目[編集]