甲府駅

提供: Yourpedia
2020年1月17日 (金) 21:55時点における防人 (トーク | 投稿記録)による版 (SEOに熱心なMuttley (トーク) による編集を 獅子堂重工 による直前の版へ差し戻しました)

(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内検索
甲府駅

甲府駅(こうふえき)は、山梨県甲府市丸の内一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。東海旅客鉄道(JR東海)の路線も乗り入れる。JRの境界駅の一つ。

乗り入れ路線[編集]

当駅の所属線となっている中央本線[1]と、当駅を終点とする身延線の2路線が乗り入れている。中央本線の当駅を含む塩尻以東の区間はJR東日本の管轄(JR東日本が第一種鉄道事業者)で、身延線は全線にわたってJR東海の管轄である。当駅はJR東日本の管轄駅であり、JR東海には属さない[2]。JR東日本八王子支社の管内にあり、身延線下り場内信号機に会社境界が設置されている。特急列車を含む全旅客列車が停車する。

1987年4月の国鉄分割民営化までは、中央本線・身延線ともに日本国有鉄道(国鉄)の路線であったが、分割民営化によって中央本線塩尻以東はJR東日本、身延線はJR東海の管轄となり、当駅はJR東日本とJR東海の境界駅となった。

歴史[編集]

中央本線は甲府市街中心地を東西に通過しているが、甲府駅の立地する甲府市丸の内一丁目は内堀に囲郭された甲府城の内城部分に位置し、現在の甲府駅駅舎は城域北側の清水曲輪に相当し、曲輪には書院城門などの施設が存在していた。南側には屋形曲輪・本丸が所在する。清水曲輪の東西・北側は内堀が囲郭し、北側にはニの堀で囲郭された武家地に通じる山手門が所在している。明治期に甲府城は廃城となり、ニの堀は埋め立てられ武家地は払い下げられて官公庁用地として開発され、甲府駅の開業に至る。

駅構造[編集]

JR東日本とJR東海の共同使用駅となっており、JR東日本の管轄駅である。身延線は甲府駅第一場内信号が会社境界となっており、そこから甲府駅寄りはJR東日本管理となっている。

地上駅であり、舞鶴城跡の一部にある。南口に接して単式ホーム1面1線、その北側に島式ホーム1面2線が置かれ、南口側から1番線、2番線、3番線の順に付番されている。さらに単式ホームの東寄りには、駅舎の脇と1番線の脇に切欠ホームがそれぞれひとつずつあり、計4面5線となる。切欠ホームのうち1番線に近い方が5番線、南口に近い方が4番線である。開業時から長年にわたり4番線は欠番となっており、代わりに6番線が存在したが、2010年7月15日に変更された。すべての番線が身延線へ(から)直通できる構造になっているが、現在は中央本線と身延線相互間の定期直通列車は存在しない。なお、中央本線ホームである番線から身延線へ進入する出発信号機、身延線から中央本線への場内信号機は使用停止ではなく現在も常時稼動している。

かつては4番線のさらに南寄りに身延線用のホームが存在し、現行の4・5番線の位置には側線が存在していただけであった。旧身延線ホームは、多くは更地になり甲府市に売却されて公園となったものの、残った区画には2005年まで一部が残存しており標識等も残っていたが、その後解体されて消滅した。また、1番線と2番線の間と3番線の外側にそれぞれホームがない線路が1線ずつあり、貨物列車が旅客列車を待避するために使用される。駅から1.5キロメートルほど西側には、JR東日本甲府運輸区の車両留置線がある。

構内北側に旧・日本国有鉄道(国鉄)甲府機関区が、南口ロータリーの西側には1面2線の貨物ホームや貨車仕分け線などがあった。コンテナなども取扱う大規模な駅であったが、1984年に貨物取扱は廃止され、その後1988年に新たなコンテナ取扱駅として竜王駅が整備された。なお、機関区跡地の再開発は長年にわたりロータリーのみで進展がなかったが、2005年より本格的な整備が行なわれ、跡地は現在NHK甲府放送局甲府地方合同庁舎などが建っている(これまでのロータリーも改修されている)。

ホーム上は1番線と2・3番線にNEWDAYSコンビニエンスストア)、KIOSK駅弁販売所、個室タイプの待合室と喫煙ルーム[3]が設置されている。一方、4・5番線にはベンチと自動販売機のみ設置されている。現駅舎竣工から長い間改札コンコースを結んでいたのは階段のみであったが、バリアフリー対応の一環で2010年7月15日までに1番線新宿方面および2・3番線松本方面にエレベーターエスカレーターが設置された。

橋上駅舎を有しており、駅事務室や自動改札口、びゅうプラザ(営業時間6:00 - 22:00[4])などを備え、南口の駅ビルエクラン」の2階に接している。北口へは橋上駅舎から跨線橋が伸びており、通路にはコインロッカーVIEW ALTTEATM)が設置されている。近距離乗車券等の自動券売機には、JR移行直後にはJR東日本区間とJR東海区間を区別する機能があった。

当駅はJR東日本東京圏輸送管理システム (ATOS) 導入の最西端の駅となる。

駅ビル「エクラン」は1986年(昭和61年)の「かいじ国体」開催にあわせ、1985年(昭和60年)10月に改築完成したものである。以前は戦前からの木造平屋の駅舎を持ち、1番線を除く中央本線各ホームへは跨線橋でアクセスしていた。この跨線橋はかなり古いものであった。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 中央本線 下り 小淵沢塩尻松本長野方面 一部の普通は2・3番線
2・3 中央本線 上り 大月八王子新宿東京方面 一部の普通は1番線
4・5 身延線 - 鰍沢口身延富士方面  
  • 1・4・5番線は同じホームで、5番線は切欠きとなっている。
  • 中央本線は下りが1番線、上りが2・3番線が基本であるが、折り返しや特急の待ち合わせのために逆のホームを使用する普通列車もある。
  • 特急「かいじ」は、竜王発着の一部列車を除き当駅始発・終着である。
  • 静岡方面の特急「ふじかわ」はすべて4番線から発車する。

発車音[編集]

発車メロディは、以前はカンノ製作所製の曲を使用していたが、2010年6月5日に株式会社スイッチ製の曲に変更された。4・5番線は発車ベルが使用されている。

駅弁[編集]

当駅ではかつて日食甲陽軒によって数種類の駅弁が販売されていたが、2002年日本レストランエンタプライズへ吸収合併されたと同時に合理化のため駅弁事業から撤退した。現在は丸政の駅弁が販売されている。主な駅弁は下記の通り[5]

  • 高原野菜とカツの弁当
  • 甲府駅のおべんとう
  • やまのごはん
  • うまい甲斐
  • 牛と豚の弁当
  • 風林火山

駅弁売り場は甲府駅改札内コンコースと2・3番線ホーム松本側にある。

利用状況[編集]

乗車人員推移
年度 1日平均乗車人員
1998 16,363
1999 16,023
2000 16,910
2001 16,291
2002 15,303
2003 14,976
2004 14,717
2005 14,585
2006 14,425
2007 14,496
2008 14,239
2009 13,897
2010 13,869
2011 13,608
2012 14,277
2013 14,556
  • JR東日本集計による2社1日平均の乗車人員:14,556人(2013年度)
    ※降車客、2社間乗換客は含まれない。
身延線の列車の到着直後は無人駅から乗車した利用客が有人通路に並び精算を受けるため、特に朝ラッシュ時は長蛇の列が1番線ホームまで延びる光景がよく見られる。
身延線は無人駅化と普通列車ワンマン運転実施による車内精算の省略が進む一方で、西富士宮駅以北においてはTOICAなどのICカードは導入されていない。加えてワンマン列車において無人駅から乗車するときに発券される整理券は裏面が白地のため、自動精算機には対応していない。
また当駅ではJR東海専用の精算所・中間改札を設けておらず、その結果出口の有人通路で精算せざるを得ない。なお、改札を始めとする駅業務はJR東日本が行っていて、JR東海は関与していない。
また、Suica等のICカードは身延線では富士駅~西富士宮駅間しか使用できないため、改札から身延線ホームの所々に「身延線は、Suica等のICカードは使用できません」[6]等のポスターが貼ってある。

駅周辺[編集]

南口[編集]

駅南口にはかつての山梨交通電車線甲府駅前駅があった場所に建つ山交百貨店武田信玄銅像を左右に見る駅前広場があり、バス・タクシーの発着場になっている。また、この広場から南に伸びる大通りは「平和通り」と呼ばれ、商業ビルや金融機関などが軒を連ねている。

改築前は南口駅前広場中央部に武田信玄公像[7]宝石をあしらったモニュメント噴水があった。当時、武田信玄公像は南向き、すなわち平和通りを真直ぐに見、甲府市の繁華街を見下ろす形で立っていた。下車してきた観光客に尻を向けるのもどうかという意見があり、駅舎改築時に駅前広場の若干西側(竜王側)に移され、現在は交番とともに睨みを効かせている。モニュメントも改築前と同じ場所に現存しているが、噴水は改築を機に取り壊され現存しない。

駅前ロータリーはバスターミナル乗り場へ向かう高速バスや路線バスをはじめ、タクシーや一般車両と共用しているため自動車の往来が非常に激しい。一方駅からバスターミナルへ向かう際は横断歩道を渡る必要があり、路車共に交通の妨げになっていることなどからバスターミナルやロータリーを含めた再開発の動きがある。

駅前
史跡・観光名所
役所・公共機関
郵便局・金融機関
大型商業・宿泊施設
教育機関

北口[編集]

新駅舎竣工後、北口は階段および車椅子用のスロープがあるのみであったが、再開発に関連し2008年7月より改修工事が行われ、2010年8月4日に完成した。新北口はエレベーターとエスカレーターのほか構内に待合広場を設け、水晶で作られた 「クリスタルアース」と呼ばれる球体のモニュメントや水晶細工などが展示されている。またペデストリアンデッキが設置され、甲府市道愛宕町下条線を渡るために一度降りて再び歩道橋を渡るか横断歩道を渡るという手間が省けるようになった。ペデストリアンデッキには屋根が取り付けられており、素材は東京ドームの屋根と同じものが使われている。

北口の改修工事中はやや南東側に「仮北口」が設けられ、スロープの代わりにエレベーターがあったほか、タクシーや自家用車用のロータリーが設置されていた。但しロータリー規模が小さかったため、バス停は仮北口からやや離れた愛宕町下条線沿いに設置されている。バス停は新北口が供用開始されると北口ロータリーに再移転している。

史跡・観光名所
役所・公共機関・郵便局
教育機関
その他施設

バス路線[編集]

甲府駅前のバス停は南口のバスターミナル、北口の駅前広場、さらに駅東側にある陸橋上にある。甲府発着のすべての高速バスおよびほとんどの路線バスは南口のバスターミナルから発着するが、山梨交通の一部の路線(10・12・14・15系統と、16・17系統の塚原行)はバスターミナルを通らないため、甲府駅陸橋または甲府駅北口にて乗降する必要がある。

南口[編集]

甲府駅バスターミナル を参照

北口[編集]

1番のりば

運行会社 管轄営業所 系統 行先
山梨交通 伊勢町 16・17 国立病院附属小学校・西田町・塚原
山梨交通 伊勢町 14 国立病院・附属小学校・HANAZONOホスピタル
山梨交通 伊勢町 15 国立病院・附属小学校・HANAZONOホスピタル・千代田湖・上帯那

2番のりば

運行会社 管轄営業所 系統 行先
山梨交通 伊勢町 10・11 山梨大学武田神社
山梨交通 伊勢町 12 山梨大学・武田神社・積翠寺
富士急山梨バス 本社 山梨学院大学付属中学・高校・山梨英和大学・石和温泉駅入口・県立博物館・下黒駒・河口湖駅富士山駅
山梨交通 伊勢町 かいてらす・県立科学館(土日祝日・夏休み期間のみ運行)

3番のりば

運行会社 管轄営業所 系統 行先
山梨交通 伊勢町 10・12 常盤通り・遊亀公園・北大路通り・南甲府駅・伊勢町営業所
山梨交通 伊勢町 14・15 常盤通り・遊亀公園・伊勢町営業所
山梨交通 伊勢町 16 甲府駅南口・常盤通り・遊亀公園伊勢町営業所
山梨交通 伊勢町 17 甲府駅南口・常盤通り・法人会館・城東二丁目西・青沼三丁目・南甲府駅・伊勢町営業所

4番乗り場

運行会社 管轄営業所 系統 行先
山梨交通 伊勢町 11 終点(降車専用)
トラビスジャパン     (トラビス伊北インター乗換)京都・大阪

陸橋[編集]

甲府駅北口方面

運行会社 管轄営業所 系統 行先
山梨交通 伊勢町 10 甲府駅北口・山梨大学・武田神社
山梨交通 伊勢町 12 甲府駅北口・山梨大学・武田神社・積翠寺
山梨交通 伊勢町 14 甲府駅北口・国立病院・附属小学校・HANAZONOホスピタル
山梨交通 伊勢町 15 甲府駅北口・国立病院・附属小学校・HANAZONOホスピタル・千代田湖・上帯那
山梨交通 伊勢町 16・17 甲府駅北口・国立病院・附属小学校・西田町・塚原

甲府駅南口方面

運行会社 管轄営業所 系統 行先
山梨交通 伊勢町 14・15 常盤通り・遊亀公園・伊勢町営業所
山梨交通 伊勢町 10・12 常盤通り・遊亀公園・北大路通り・南甲府駅・伊勢町営業所

隣の駅[編集]

※中央本線の特急「あずさ」「スーパーあずさ」かいじ」、身延線の特急「ふじかわ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

東日本旅客鉄道
中央本線
酒折駅 - 甲府駅 - 竜王駅
東海旅客鉄道
身延線
金手駅 - 甲府駅

脚注[編集]

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 『東海旅客鉄道20年史』、pp732-733では「JR他社駅」と表記されている。
  3. 2009年3月14日から、JR東海在来線全駅のホームが終日禁煙となったが、当駅は対象外。従って従来通り喫煙所(ルーム)が設けてある。
  4. JR東日本東京近郊の主要駅で見られるみどりの窓口と旅行センター、指定席券売機が統合されたスタイル。
  5. JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)197ページ
  6. なお、例としてSuicaで入場し、富士駅経由で熱海駅まで乗車した場合でも、遠回りの中央本線横浜線相模線東海道本線(小田原)経由で計算される。
  7. 1969年建立、高さ3.1m、重さ約5トン。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]