「白金高輪駅」の版間の差分
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白金高輪駅(しろかねたかなわえき)は、東京都港区高輪一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。
目次
概要
東京メトロの南北線と、都営地下鉄の三田線が乗り入れている。当駅から目黒方はこの両路線の重複区間であり、当該区間は東京メトロが第一種鉄道事業者、東京都交通局が第二種鉄道事業者である。そのため当駅は東京メトロと東京都交通局が同一構内を共用する共同使用駅(東京メトロの管轄駅)となっている。
駅番号は南北線がN 03、三田線がI 03となっている。
歴史
- 2000年(平成12年)9月26日 - 開業。
- 2003年(平成13年)夏季 - 駅冷房を設置。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)11月30日 - 白金アエルシティ開業に伴い、出入口4の供用開始。
駅名の由来
「しろがねたかなわえき」と読まれる場合がある。しかし、当駅の正しい読み方は「しろかねたかなわえき」であり、濁音は付かない。この詳細に関しては、由来となった地名の片方である白金の項目も参照。
この駅名は、複数の地名「白金」と「高輪」に由来する。他の例では若松河田駅や落合南長崎駅、溜池山王駅などと同様の複合駅名であり、「白金高輪」と称する地名そのものは存在しない。
ただし、開業前の仮称は「清正公前」(せいしょうこうまえ)となっていた。
清正公前の仮称は都電の停留所に由来し、都バスの停留所名として現存していたため、決定に近い仮称だったとされる。南北線の開通の見通しがたった当初より配布されていた首都圏地下鉄路線図(開通前で南北線は路線が点線表示)にも駅名は清正公前として載せられ、車両の行先表示にも「清正公前」表示が用意されていた。
しかし、清正公(覚林寺)は駅から少し離れており、白金台にある。対して、白金高輪駅は白金と高輪の境界にある。加えて、白金台には南北線白金台駅ができる予定で、駅名を清正公前にすると白金あるいは高輪に関係した名前の駅ができず、白金台区域の地名表示駅が二つできることになる。また、地元の一部では“魚籃坂”を駅名にしようとする動きもあった。紆余曲折を経た結果、二地区の住所表示を取り入れた現在の駅名に至っている。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地下駅。両路線の目黒方面から来た列車が同じホーム(1・2番線)に、目黒方面への列車も同じホーム(3・4番線)に発着する構造のため、同じ方向の列車間の乗り換えをスムーズに行うことができる。
東京メトロ・都営地下鉄でプラットホームと改札口を共用している。このため、両社局の接続駅でありながら、中間改札なしで乗換が可能となっている。 この点は西隣の白金台駅もほぼ同様である。
改札階とホーム階の間には、エスカレーターとエレベーターが設置されている。それ以外にもエスカレーターは改札外コンコースと各出入口間を、エレベーターは改札外コンコースと1・2番出入口を連絡している。トイレは改札内にあり、多機能トイレも併設されている。ホームにはフルスクリーンタイプのホームドアが設置されている。
自動券売機は東京メトロと都営地下鉄の2種類のものが設置されているので、目的地に応じた券売機を利用する必要がある。ただし、白金台駅・目黒駅への乗車券購入は東京メトロ・都営地下鉄のどちらのものを利用しても差し支えなく行える。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営三田線 | 三田・巣鴨・西高島平方面 |
2 | 南北線 | 四ツ谷・赤羽岩淵・浦和美園方面 |
3 | 南北線 | 目黒・日吉方面 |
4 | 都営三田線 | 目黒・日吉方面 |
白金台駅方に引き上げ線があり、南北線・三田線とも、当駅終着の列車は一旦引き上げ線に入った後、始発列車として1・2番線に入線する。この引き上げ線は東京メトロ専用、都営地下鉄専用と分けず、両線の列車が2本の線路のどちらを問わず使用する。これはラッシュ時には南北線より三田線の列車本数の方が多いことによる。なお、ラッシュ時に当駅の引き上げ線が満杯になった時の対策として、南北線で麻布十番折り返しの列車が設定されている[注釈 1][注釈 2]。これとは別に異常時の非常渡り線(両渡りシーサス)が南北線の麻布十番側に設置され、これを使用しての折り返し運転も可能となっている。この場合、引き上げ線は三田線専用となる。
2003年3月19日のダイヤ改正では、昼間時間帯に目黒 - 白金高輪間を増発により埼玉高速鉄道線浦和美園および三田線西高島平方面からの列車のそれぞれおよそ半分が当駅終着とし、一方の路線で当駅終着となる列車のほぼすべてがもう一方の路線の目黒方面行の列車に接続するようになり、当駅での時間調整を減らした。同様に目黒方面からの一方の路線の列車はもう一方の路線の始発列車に接続していた。しかし、2008年6月22日のダイヤ改正により両方向とも東急目黒線武蔵小山駅での緩急接続が増えたため、当駅での列車の接続は減少した。
2003年11月1日に浦和美園 - 高島平間で運行された特別列車「くるっトレイン」は、乗客を乗せた状態で当駅の引き上げ線で進行方向を変えて南北線から三田線に移った。
2005年9月17日から同年10月16日まで三田線・目黒線・南北線直通運転5周年記念企画「アニマル横町どき☆どきGO!GO!スタンプラリー」が開催され、駅構内の柱やベンチなどに『アニマル横町』のキャラクターが貼られていた。
配線図
利用状況
- 東京メトロ - 2011年度の1日平均乗降人員は39,497人である[1]。
- 都営地下鉄 - 2011年度の1日平均乗降人員は26,611人(乗車人員13,145人、降車人員13,466人)である[2]。いずれも他線との直通連絡駅の乗降人員を含む。開業以来の1日平均乗車人員推移は下表のとおり。
年度 | 東京メトロ | 都営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
2000年 | 5,759 | 4,396 | [3] |
2001年 | 8,647 | 6,058 | [4] |
2002年 | 9,630 | 6,978 | [5] |
2003年 | 10,773 | 7,743 | [6] |
2004年 | 11,542 | 8,170 | [7] |
2005年 | 13,101 | 8,893 | [8] |
2006年 | 15,597 | 10,712 | [9] |
2007年 | 18,445 | 12,030 | [10] |
2008年 | 19,288 | 12,696 | [11] |
2009年 | 19,479 | 12,877 | [12] |
2010年 | 20,181 | 13,195 | [13] |
2011年 | 20,233 | 13,181 | [14] |
駅周辺
1出口
- 高輪コミュニティーぷらざ
- 港区役所 高輪総合支所
- 港区立高輪図書館
- 港区高輪区民センター
- 白金高輪バイクイン(オートバイ専用地下駐車場)
- シェラトン都ホテル東京
- 明治学院大学・明治学院高等学校
- 東海大学高輪キャンパス・東海大学付属高輪台高等学校・中等部
- 高輪中学校・高等学校
- 最正山覚林寺(清正公)
2出口
3出口
4出口
- 白金アエルシティ
- 白金タワー
- NBFプラチナタワー
- 白金プラザ
- 南街区(テクノスクェア)
- 古川橋
- 白金1・3丁目
- 南麻布2・3丁目
- 駐日イラン大使館
- 駐日フィンランド大使館
バス
最寄の停留所は、目黒通り、桜田通り、東京都道305号芝新宿王子線にある、白金高輪駅前と高輪地区総合支所前、および2出口の先にある魚籃坂下である。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局、東急バス、フジエクスプレスにより運行されている。
白金高輪駅前
高輪地区総合支所前
魚籃坂下
- 田87系統:渋谷駅行/田町駅田町駅行(都営)
- 反94系統:(高輪台駅前経由)五反田駅行/赤羽橋駅前行(都営)
- 反96系統:(品川駅前経由)五反田駅行/六本木ヒルズ行(都営)
- 品97系統:品川駅高輪口行/新宿駅西口行(都営)
隣の駅
- 東京都交通局
- 都営三田線
- 白金台駅 (I 02) - 白金高輪駅 (I 03) - 三田駅 (I 04)
脚注
注釈
出典