自己啓発セミナー
自己啓発セミナー（じこけいはつセミナー）とは、「本当の自分を見つけ」「可能性を開く」「自己の殻を打ち破る」「心の癒し」「トラウマの解消」と称する講座である。狭義には、アメリカで設立された"est"や"Lifespring"の流れを汲んだセミナーのことを指す。一部では「自己開発」と称する場合もある。
目次
概略
自己啓発セミナーは、ニューソートの流れを汲んだ積極的思考の思想、ヒューマン・ポテンシャル・ムーブメントのセラピー技法、マルチ・レベル・マーケティング系の人脈によって、1970年前後にアメリカで誕生した。
アメリカで開発されたリーダー養成のための研修方式であるセンシティビティ・トレーニングと1970年代以降に生まれたニューエイジ思想が結びついて生まれたとされている。
その後、日本へは、マルチ・レベル・マーケティングを追って1970年代中頃に上陸し、1990年前後に大流行し、バブルの崩壊とともに下火になった。バブル以降は、自己啓発書の出版や神経言語プログラミング（NLP）、コーチングやセラピーもしくはセラピスト養成などの他業種へ展開したり、企業間の人脈や企業内の労使関係により顧客が開拓しやすい中小企業などにターゲットをしぼったところもある。
"Lifespring"のセミナーは、かつてBasic、Advance、Leadership Programの3段階のコースで構成されていた。このようなコースの構成は、現在でも多くの自己啓発セミナーで名前は異なっているが採用されている。上級の講座になると、実習の一環として自己啓発セミナーへの勧誘が含まれていることがあり、このことが議論を呼んできた。また自己啓発セミナーはSIQコーチや、ブランディング・カウンセラー、心理カウンセラーなどの資格を名乗ることもある。その他に、ビジョン・ダイナミクスや成功知能指数などの言葉も使用する場合があるので、注意が必要である。いずれにしてもこの手のセミナーは、精神世界に興味があると自称して高額な金銭を要求する点に特色がある。
成田ミイラ化遺体事件を引き起こした高橋弘二のライフスペースや、セミナー参加者が損害賠償請求を提起したMASAYAのホームオブハート(かつてX JAPANのTOSHIも関わっていた。TOSHIの元妻の守谷香は現在も関わっている)も、もともとは自己啓発セミナー・自己啓発カルトからスタートしている。
昔、とあるサークルに誘われた
10年以上前の話で、記憶が少し曖昧だけど当時自分は3流大学の3年生で、スポーツの部活に入っており、楽しい大学生活を送ってた。
その年の5月頃、部活のキャプテン(1歳上)から「明日の練習の後、暇か？」と、メールが。「もちろん暇です。飲み会ですか？」と返信すると、「違う、ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど」との事。
2人ってのは滅多にないので珍しく思った。体育会系で先輩は絶対、みたいな感覚の為、先輩の誘いを断ることは滅多な事がない限りできなかったので、すんなり了承しました。
当日練習が終わり、キャプテンが俺の家に来ることに、最初はゲームとかやりながら、くだらない話をしていたら急に
「お前は、将来とかに不安はないの？」と漠然とした質問をされ俺「まぁ不安って言えば、不安ですけど」と答えた。
キャプテン「こんな3流大学を卒業しただけしゃ、社会人になってからやっていけないぞ」みたいな事を言われた。ただ俺はそこまで向上心がなかったwww
キャプテン「いい社会人サークルがあるんだけど」
俺「？？？」あまり興味がなかった。
俺「なんですか？ダブルスクールですかね？」
キャプテン「まぁ、そんなもんなんだけどさ」
俺「何するところですか？」
キャプテン「うまく言えないけど、この前、その社会人サークルでカラオケ行ったんだけど、すごい楽しくて、気付いたら、みんな踊っててさ」
俺「はい、楽しそうですね」
キャプテン「高い目標を持って高め合うサークルでさ、ナンチャラカンチャラ」
心中では気持ち悪いな、俺は踊りたくねぇぇぇ！！と、思った。
俺「結局何するんですか？自己啓発セミナーみたいなもんですか？」
キャプテン「まぁ近いんだけど、全てにおいてスキルが付き、何でも前向きに捉えられる仲間って感じかな」
キャプテン「うまく説明できないから、明後日午前中に新宿行って、先輩に説明してもらう」
俺は内心、クソめんどくさかったが、キャプテンの真剣な眼差しを見て、行かないとは言えずオッケーを出した。
「お前だけに特別に教えるから誰にも言うなよ。俺はお前に部活の中心に成長してもらいたいんだよ。ちょっと先輩のスケジュール確認するから、待っとけ」と言って、部屋の外で電話をし始めた。
キャプテン「オッケーだったよ。あけてくれるって、忙しい人だから絶対遅れるなよ」
俺「はい！！」
そんな感じで、その日は終わった。この時何回か、そのサークル名を聞いたが教えてくれなかったので、かなり怪しく思ってた。
当日集合の駅に時間通り集合。
キャプテン「悪いな、電車賃出すわ」俺は正直「当然だろ、行きたくないんだから」と思ったが「いいですよ、払います。そんな事よりも何ていうサークルですか？この前は教えてくれなかったですけど」
キャプテン「行けばわかるから」そんなやりとりをしながら電車にのった。
電車の中の会話は覚えていない。キャプテンの彼女のリエの話とかしてたような気がする。
新宿到着。喫茶店に案内された。普通会社にいくもんじゃないのか？？と思ったが、いつもこういうスタイルみたいだ。5分後にスーツの男が入っくる。
スーツ男「俺君はじめまして、キャプテン君から話は聞いています。お忙しい中ありがとうっ！！」
やけにテンションぶっ飛んでたwwwガッチリ握手された。スーツ男は30くらいで短髪、痩せ型でフツメンだが、仕事できますよオーラが漂っていた。喧嘩売ってんのか？と思うくらい強く握手された。渡された名刺にはビジネスサークル「M」のマネージャーという肩書きが。
それからスーツ男が話し始める。「俺くんはお金持ちなりたい？」という切り口から、スーツ男は前に家電メーカーに勤めていて、営業成績トップ10を逃したことが無かった話、年収1000万以上という話、現在は人材育成の仕事をしている話。
要は、みんなわかってると思うが、怪しげな自己啓発セミナーの勧誘だった。
スーツ男は「このままの大学生活を送っていると出遅れる」とか「このサークルに入れば、社会人として必要なスキルが全て身につく」とか「入会すれば俺君の小さな頃の夢を叶えらるよ」とか色んな話をしてきた。
正直全く信じられなかったが、そのハイテンションな勢いに押されていた。
そこで俺は突拍子もないことを聞いてみた。「小さい頃の夢はプロ野球選手です。今からなれますか？」と聞いてみた。スーツ男「それは無理だろうねwwwだって君ラクロス部だろ？」
さすがにそう言われた。しかし、続けた。スーツ男「だけど、もし俺君が成功すればプロ野球チームが買えるよ！！」スーツ男は真面目に話す。俺は怪しすぎて笑ってしまったwww しかしキャプテンの真剣な眼差し。この人洗脳されてるｗｗｗとは言えず、長々話を聞いた。
ビジョンとモチベーションの話。スーツ男は「意識が高い」が口癖だった。小一時間話されて
俺「Mに入ると結局いくらかかるんですか？パンフレットとかないんですか？」と質問。
スーツ男の説明では、確か入会金20,000円、基本月謝5,000円、富士山麓での合宿等や某球場でのオールナイト野球大会やコンパ等に参加すると参加費がかかる、ミーティング(会って話をするの)はタダだったはず。
それとは別に伸ばしたいスキルがあれば部門別？にfcとかいう講座？みたいなのがあって、1科目ごと月謝3,000円だったような。科目はどんなのが、あったかは覚えていない。ちなみにキャプテンはfcもやってるみたい。
通り説明が終わった。サークルMのパンフレットは見せられただけで、確かもらえなかった。
キャプテン「今度合同の説明会があるから、参加するよな？」俺はすぐ断りたかったが、「前向きに、考えさせてもらいます。即決はできません。」といった。参加する気などさらさらない。
キャプテン「まぁよく考えろ。やらなきゃ損するぞ、お前だけに特別なチャンスなんだから。スーツ男さん、貴重な時間を俺君の為に割いていただいてありがとうございました！！」
スーツ男「俺君、待ってるからね」
お会計をして店を出た。体育会系で過ごしていた俺は、先輩が奢るのか当たり前という感覚だったが、スーツ男は自分の分だけ払ってるのを見て、違和感を感じまくった。
断ることは心に決めていたが、超洗脳されてるキャプテンには、なかなか言い出せなかった。
帰りの電車で、りえ(キャプテンの彼女で、自分と同じ歳)にこのサークル話をしないで欲しいと言われた。今のスキルでは、このMというサークルをうまく説明できなくて、誤解されたくない。ちゃんと説明できるようになったら自分で話すそうだ。それと、この事は部活内では、この話はするなとの事。
家に帰り冷静になってから、やはりあんなものやってられないと思い、キャプテンにメール送信。
「本日はお疲れ様でした。やはり、お金の面も厳しいので、できません。ただ人生について色々考えるいい機会でした」みたいな内容だったと思う。
すぐに携帯電話が鳴りキャプテンは「本当にいいのか？損するぞ！信用してお前を紹介したんだぞ。」みたいな事を言う。長々電話されたが、断った。ノルマがあるのかな？とか思った。
ただ当時は大学生で社会経験も豊富でなく、こんな世界もあるんかとかも思い、自分はやらないけど、キャプテンが勝手にやる分ならいいんじゃないかくらいに思っていた。
キャプテンの彼女のりえにも「最近彼氏が忙しくてなかなか会ってくれない。なんか知らない？」みたいな事を言われた。ちなみに、りえとは仲が良かった。でも秘密と言われてたので言わなかった。それが失敗だったことに後で気付く。
サークルMへの加入を断って2ヶ月後くらいに、ある日飲み会に呼ばれた。メンバーは部活OB 2名、現役4年生(1年上)3名、同級生は自分を含め2名。名目は4年生の就職祝いで、男だけで来られる人でやる。という感じだった。
いつもの飲み会と同じように楽しく飲んでいた。おちゃらけキャラの同級生で幹事の近藤(若い頃のマッチに似ていたので以下近藤)が、いつも通り脱いで一気飲みしたりして盛り上げていた。近藤はいつもこんな感じで、まぁ宴会部長って感じな。近藤は愛されキャラだ。近藤は先輩からも好かれてるいじられキャラだった。
2時間くらい飲んで、もう一件行くことになった。次の店で、また1時間くらいバカ話をしていた。近藤はタバスコを乳首に塗られたり、ちんげを燃やされたり大奮闘wwm
みんなもダイブ酔いが回ったころ、突然近藤が真面目なトーンで話を始める。こんな事は滅多にない。さっきまで先輩にチ○ゲを燃やされてたおは思えないwww
近藤「楽しい飲み会に水を刺すようで、すいません！先輩、OBの方々に聞いてもらい話があります。」
近藤「サークルMって知ってますか？」と全員に問いかけた。
みんな心当たりがあった。そこでわかったのがそこにいた全員勧誘されていた事。
近藤「今日ここにいるメンバーは入会していないのは、わかってます。なぜなら今日大きな集会があって、入会していたら飲み会に出席できないからです」
サークルMは合宿かなんかの日のようだ。入会している同級生の手帳のスケジュールを見たら書いてあった為だそうだ。
近藤「少し調べたら、部活のメンバーの4.3年の1/3近くが入会しているようです」
みんな「……えー！！」かなり驚いた。
勧誘されて、怪しいと思った近藤は独自に調べていた模様。
近藤「サークルMは、入会や月謝は大したことないが、生徒をマインドコントロールにかけて不当に高価な教材を買わせたり、メチャメチャ高い合宿に参加させている悪徳サークルのようです」
近藤「実は後輩からも、しつこく勧誘されていて困るといった相談がきていて、ここの先輩方の力を借りて全員脱会させたいんです」
近藤はメチャクチャ熱く語った。普段じゃ考えられない。
近藤のギャップにひびったwwwそーいや、こいつ実は真面目なんだ。イケメンだし！！キャラ的に女子には敬遠されそうだが、隠れファンもいた。3流大学だが、成績いいし、3年だけど、もうそんなんに授業はいかなくてもいいくらいの単位もあった。
全員で協力してMを脱会させるプランを考えた。ここから俺と近藤は毎日Mについての資料集めを始める。インターネット、消費者センター等ありとあらゆるものを。またOBは部活内で誰が最初に始めたかを調査してくれた。調べたらOBの中には脱会した人もいたので、サークルの中身や、どれくらいの費用がかかったのか等、いろいろ聞けた。
脱会OBと話すこともできた。まず、合同説明会に行ったらノーとは言えない雰囲気でみんな入会する。入会後富士山麓での合宿1泊2日30,000円。自分の限界を超えるをテーマに大声を出し続け、いろんなものを暗記させられるらしい。飯もクソひもじいみたい。
ここで、終わった後の安堵感と、達成感で、ほとんどの人がマインドコントロールにかかってしまうらしい。なんか困難に一緒に打ち勝った仲間になるみたい。
脱会OBは半年の在籍で、30万くらい使ったが、得るものはあんまりないし、途中から金額がおかしいとわかって、辞めたっぽい。社会人の中には月10万くらいMに使う人をザラらしい。
入って3ヶ月以上たつと、会話スキル向上とテストの為に勧誘をしなければならなくなり、ノルマも決まっていたみたい。それもかなり辛かったそうだ。この辺りから、会社の相談とか、ビジネススキルより勧誘のミーティングがメインになるみたい。
それとサークルMを持ち込んだのがOBヒゲゾー(ヒゲが濃いから)だという事もわかった。脱会OBが言うにはヒゲゾーはじめ、他5人はサークルM歴が長く、幹部になっているので、こちらから注意して脱会させるのは、非常に難しいとのこと。
我が部活2.3.4年12人は少なくとも入会している事もわかった。
そもそもここまで、広がったのが、わからなかったのは、勧誘時に他言無用のルールのため。勧誘されてやらない奴はクズだ！みたいなサークルＭの教えもあったり。
キャプテンの彼女のリエもMの事を知って1番一生懸命資料集めして、ゼミの先生とかに相談したりしていた。
近藤と俺とリエと一つ上の先輩で、M入会者を集めて、話す事に。ただ大会が近くあり、それが終わってからという事に。
飲み会から3週間後、俺の家では近藤と入会して浅いメンバーに脱会する話をし、一つ上の先輩とリエは、別会場でキャプテンはじめ入会して長期間たった人に話すという方法をとった。
大会終了後、入会者に集合をかけた。大会残念飲み会という名目でwww
そこで俺と近藤は、資料を見せて詐欺に引っかかっている事を説明した。まず違法な勧誘方法でＭには過去何度も行政指導が入ってること、その度サークル名が変わっている事、脱会者(被害者)の手記等ありとあらゆる資料で話した。
最初は聞く耳をもたなかったが、2時間くらい話すと少しずつマインドコントロールが解けた。近藤はイケメンだったwww
Ｍに関連した2chは、辞めた奴や他社からの嫉妬や嘘ばかりだから見るな！！ って言われてたみたい。
マネージャーや上のひとが教えてくれた言葉は役に立ったと言ってた奴らも、冷静になれば費用が高すぎる、Mじゃなくても学べる、勧誘は確かに異常だ。みたいに感じたみたい。世間知らずの大学生を騙すのは本当に簡単みたいで、入会者のほとんどは大学生みたい。
近藤、俺チームの方は4時間位話してようやく落ち着いたので、次の日消費者センターへ行くことでまとまり解散。先輩チームと連絡をとる。もう一つの会場はまだまだ終わる雰囲気ではなかったようだ。既に12時を回っていたが、俺と近藤はそちらに向かった。
長期間マインドコントロールメンバー4人。1人は同い年の大学3年ペス（リップスライムのPESに似てるから）3人は大学4年（キャプテン含む）。そのうちのキャプテンとペスが、「お前ら何もわかっていない」「こんな経験ができるのだから安いものだ」と一向に聞く耳を持たない。「２ｃｈは嘘だ、そんなの信じるなんて人間の底辺だ。俺らのスキルがあがっているのを嫉妬してるんだろ」みたいなこと永遠いっていた。
聞いてもらえずリエは号泣していた。女を泣かせて何言ってるのかって感じだった。正直ラチが開かなかった。話は平行線で、お互い言ってる事が伝わらなかった。辞める方に傾いてる先輩2人は、俺と近藤グループと話をする。小一時間話して次の日、消費者センターに行くということで帰した。
後のキャプテンとペスはどうしようもなかった。朝まで話したが結果が出なかった。
次の日みんなで消費者センターに行ったのだが、脱会メンバーへＭメンバーやキャプテン、ＰＥＳからしつこいまでの電話の嵐。
中には「家の前で待ってるからな」というメールまであった。電話、メールはシカトして消費者センターにいったのだが案外簡単に脱会の指示をしてくれた。しつこくされたら警察へとの指示も。
その後クーリングオフでお金が返ってくる同級生が、俺と近藤にお礼ということでテンションあがって風俗をおごってくれたwwwただ一部の人しか、お金が返ってこなかったが。
問題の2人は部活の練習にも来なかったし脱会者はみんな、いろんな家で集まって泊まってＭには関わらないように心がけた。その後も何回か2人と話し合いを設けたがやはり駄目だった。
近藤は直接会場に乗り込んで「ここにいる人は詐欺にひっかかっています！！」と話す、みたいな事を言っていたが、こっちが捕まりそうでそんなこともできなかった。そのうちに2人は部活を辞めた。リエとキャプテンも別れた。
部活もその事件が起こった当時はいやな雰囲気だったが徐々にもとに戻っていった。月日がたち俺と近藤が社会人になったころ、風の噂でＰＥＳとキャプテンがＭの幹部になったことを聞いた。人材育成に回っているようだ。
もともとＭは企業するためにスキルを上げるを最終目標にしていた。もしかしたら次はあいつら社長か？みたいに話をしていた。俺らは、その頃も２人が心に引っかかっていた。
俺らが２５歳になったっころＰＥＳは人材派遣会社を起業したらしい。キャプテンはその頃に脱会した。何食わぬ顔でＯＢ会に参加してるのを見て正直引いた。最初は距離があったがキャプテンから「あの時はお騒がせしてごめん」と一言あっただけでもせめてもの救いだった。
そしてようやくＭについても忘れかけていたころ近藤から電話があった。
「ＰＥＳの親から電話あってＰＥＳが死んだ、自殺みたいだよ」と言われた。てっきり起業して成功しているものだと思っていた。
先月の話だ。原因は借金で、数千万あったそうだ。話をキャプテンから聞いたのだが、起業を急かされスキルが身についたと勘違いして起業し、失敗したそうだ。借金は運転資金やＭで使った金で、葬式にはＭの奴らはいなかった。クズサークルに腹が立った。
あの時辞めさせておけばこんな事にはと思うと悔しい。さらにいまだにそのサークルが名前を変えて存在するのがさらに悔しいし、憎い。葬式中、近藤は号泣を通り越していた。キャプテンも誘った自分を責めていた。
今ＰＥＳの親はＭを相手取って裁判をする準備をしている。以上です。
主な内容
セミナーによって内容は異なるが、大まかに次のような内容で進む。
受講するまで
- 自己啓発セミナーの受講までの特徴として、過去に受講した人から勧誘を受けることから始まる。この勧誘は、内容を説明しないで行うようにと指示されている上に、勧誘を行う会場では自由意志による参加と説明しながらマンツーマンで逃げ場をなくした上で巧妙な話術で第一段階の申し込みへクローズさせるように段取りが出来ている。
- 勧誘は目的を明かさず「突然だけど一緒に食事でもどう？」などと食事に誘うケースが多い。特にファミリーレストランや喫茶店が勧誘の場に利用されることが多く、公衆の面前でありながら客同士が他の客に対し意外と関心が無く、かつ簡単に「軟禁」できる、つまり逃げ場をなくすることが容易だからである。
- 勧誘後の展開は、セミナーによって違いはあるが基本的に上記"Lifespring"のように3段階に分かれている。
ここでは便宜上「第1段階」～「第3段階」というように表記する。
第1段階
知り合いなどから勧誘を受け、セミナーの申し込みや受講料（高額なことが多い）の納付を済ませ、指定された場所に集合する。基本的に講師役の社員から「このセミナーの内容を口外しない」「全日程参加する」「遅刻・早退厳禁」などの指示がある。数人のリーダーを決めて受講生同士のグループを作るよう指示があり、そのグループごとにアシスタントと呼ばれるセミナーの”卒業生”を「相談役」に据える。
第2段階
この段階でのセミナーの趣旨は「第1段階で得たものをさらに発展させる」と謳っている。 ホテルやセミナー会社所有の合宿所などに泊まりこんでの受講もあり、内容もハードであることが多く、受講料が第1段階に比べてはるかに高額な場合が多い。
第3段階
第3段階は「受講してきた内容を実践する」と称して勧誘活動があることが多い。
受講生に勧誘ノルマを自己申告させ、その通りに勧誘(エンロール)が進まないとアシスタントや講師から詰問されることがある。
アシスタントと呼ばれる“卒業生”
セミナーによって呼称は異なるが、自己啓発セミナーを卒業すると「アシスタント」になれる。アシスタントの生活は過酷であり、「第1段階」～「第3段階」では朝早くから夜遅くまでセミナーの手伝い、講師の補佐といった役割と受講生のフォローを担当している。これらも「アシスタント対象のセミナー」の一環として組み込まれていることがほとんどなので、一銭も手当てが出ない。
問題点
最初の勧誘は無料や低廉なイベントではあるが、参加すると勧誘した友人などの立場や顔をつぶす、たてると言った巧妙な誘導によって申し込みへと追い詰められるように仕組まれている。
また、第1段階・第2段階の項目にもあるが、一度セミナーを受講するとセミナーの終了時に次回のセミナーの勧められる。その場の雰囲気やトレーナー、アシスタントからの圧力などで、拒否しづらいこともある。
第3段階の勧誘実習で家族、親戚、友人に勧誘活動を始めると、絶対的な信念（セミナーで正しいと教えられた内容が基準の）のもとで強引な勧誘活動を行い、人間関係や生活に支障をきたすことがある。
セミナーの勧誘者やスタッフの補助が参加者や卒業生であり、無償で労力を提供している。更にセミナー自体の教材など高価なものが使われてないのに比べて、セミナーの参加料が、高額であるという指摘がある。（セミナー主催者は、得られる精神的な価値が金銭では換算できないものだから高額であるという指摘自体が意味がないと主張している）
精神療法に近い行為を、医師免許を有する精神科医や専門の知識を有するカウンセラー以外が行うことは、予期せぬトラブルを起こす可能性がある。
98万円VIP席が完売「自己啓発セミナー」の奇妙な現象(2014年2月)
これも安倍バブルのひとつの象徴か。98万円の最高席はすでに完売。一番安い席でも9万8000円(今月末まで特別価格5万9800円)という自己啓発セミナーが話題だ。
講演の主は、コーチングの第一人者、アンソニー・ロビンズ氏(53)。千葉・幕張メッセの大ホールで4月11日から3日間の予定でセミナーは開催されるが、用意した8000席が2カ月以上も前の時点で完売目前なのだ。余っているのは、9万8000円のＹ席など一部のみ。98万円のVIP席のほか、25万8000円のS席、14万8000円のA席はすでに完売している。
アンソニー・ロビンズと聞いても日本ではあまり馴染みがないが、本国の米国では超有名人。熱狂的な彼の信奉者には、映画「Ｘ―ＭＥＮ」のヒュー・ジャックマン、テニスのセリーナ・ウィリアムズらがいるという。
「セミナー参加者には、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、ネルソン・マンデラら世界の大物政治家も名を連ねている。同氏はビル清掃のアルバイトをしていた17歳から約700冊の哲学や心理学の本を読み、独学で自己啓発を学んだ。今回は初来日という話題性もあり、最高席に98万円の高値が付きましたが、本国でも約2500ドル(約26万6000円)のチケットが飛ぶように売れます」(イベント関係者)
セミナーを撮影したDVDを見ると、ロビンズ氏にレクチャーを受けた吃音に悩む若い男性が、ステージ上ですらすらとしゃべりだす。すると、周囲の参加者が跳び上がって喜び、拍手の嵐に包まれる。ロビンズ氏が「カモン！ ガイズ、ＹＥＳ、ＮＯ」と絶叫すると、会場は一斉に「ＹＥＳ」の大合唱となり、さながらロックコンサートのような異様な熱気に包まれる。今回の初来日セミナーには、一体、どんな人が参加するのか。主催者の「ラーニングエッジ」の担当者がこう言う。「ＶＩＰ席の購入者は企業の経営者が大半で、一部は会社がチケットを買い、当日、社員の誰かを参加させるようです。我々もあまりの反響の大きさに驚いています」
