大森駅 (東京都)

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大森駅(おおもりえき)は、東京都大田区大森北一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

乗り入れている路線は、線路名称上は東海道本線である(詳細は路線記事および鉄道路線の名称参照)が、当駅には電車線を走る京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東海道(本)線」とは案内されていない。また、JRの特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有する。みどりの窓口びゅうプラザ自動改札機指定席券売機設置駅。

のりば

番線 路線 行先
1 京浜東北線 蒲田川崎横浜大船方面
2 京浜東北線 品川東京上野大宮方面

(出典:JR東日本:駅構内図(大森駅)

改札口(出口)

中央口改札
ホーム中央付近から階段を上ると東口および西口に通ずる。現在の駅舎が完成する以前は東西自由通路がなく、駅本屋のある東側を東口、西側を山王口といい、別々に改札口が設けられていた。現在も西口を山王口と通称する場合もある。
北口改札
ホーム東京方の階段を上る。西側は駅ビル「ララ」、東側は連絡通路である「大森駅歩道橋」を介して駅外にアクセスすることができる。開設当初は西側(山王方面)にしか出られなかったため山王北口と称しており、その後も通称する場合もある。また、東側の出口部分は品川区南大井となっている。

トイレは中央口改札内にあり、多機能トイレも設置されている。

利用状況

2013年度の一日平均乗車人員は92,962人である。JR東日本の駅では第43位。また、乗り換え路線のない駅(単独駅)としては、世界一である。近年の推移は下記の通り。

年度 JR東日本 出典
1992年 93,068 [1]
1993年 94,159 [2]
1994年 93,159 [3]
1995年 92,153 [4]
1996年 91,893 [5]
1997年 92,416 [6]
1998年 91,332 [7]
1999年 90,444 [1]
2000年 90,159 [2]
2001年 90,149 [3]
2002年 90,413 [4]
2003年 90,426 [5]
2004年 89,656 [6]
2005年 88,049 [7]
2006年 89,323 [8]
2007年 92,022 [9]
2008年 93,057 [10]
2009年 92,427 [11]
2010年 91,601 [12]
2011年 90,946 [13]
2012年 91,774
2013年 92,962

駅周辺

東海道線を挟んで東側は宿場町が発展した今日の街であるが、西側はどちらかと言うと古くからのお屋敷町といった感がある。 大森 (大田区) も参照

西側

地形の高低差が大きく、また駅前のロータリーなどはない。線路に平行する池上通り沿いに商店街が形成されている。

東側

アトレ大森前を中心に駅前ロータリーが整備されており、ロータリー南側は繁華街、北側はオフィス街が広がっている。

京浜急行電鉄本線大森海岸駅とは東へ500m程離れている。かつては、当駅前に京急の前身である京浜電気鉄道が乗り入れていたこともあった。京浜電気鉄道大森支線を参照。

かつて存在した施設

西側

東側

バス路線

当駅東口発着のバスは京浜急行グループが、山王口発着は東急バスが担当している。1984年(昭和59年)2月15日までは、山王口に東京都交通局が乗り入れていた。

大森駅東口

京浜急行バス羽田京急バス 1番乗り場

2番乗り場

3番乗り場

4番乗り場

5番乗り場

  • 森24 平和島駅経由 京浜島循環
  • 森36 大森海岸駅・平和島駅経由 京浜島・昭和島循環
  • 森46 大森海岸駅・レジャーランド平和島経由 京浜島循環(夕方のみ運行)
  • 森31 平和島駅経由 流通センター循環

6番乗り場

7番乗り場

8番乗り場

9番乗り場

  • 井19 レジャーランド平和島行(1日3便運行)
  • 森28 大森海岸駅経由 平和島循環
  • 森33 八幡通り経由 平和島循環(朝のみ運行)
  • 森34 レジャーランド平和島経由 大田スタジアム行(日中13 - 16時は運行なし)

大森駅山王口

東急バス 1番乗り場

2番乗り場

3番乗り場

  • 森06 上池上循環外回り

4番乗り場

5番乗り場

  • 森08 馬込銀座循環

7番乗り場

8番乗り場

  • 森07 上池上循環内回り

9番乗り場

  • 井03・09 大井町駅行
  • 品94 大井町駅経由 品川駅
    • 9番乗り場は2006年6月より隣接地でのビル建設工事のため仮停留所(20m大井町寄り)を使用していたが、ビル建設工事終了に伴い2007年11月1日より仮停留所の使用を終了した。その後も仮停留所は「降車専用」と表記されて置いてある。

10番乗り場

  • 森07 上池上循環内回り

また、乗り場番号は設定されていないが、森91 大森操車所行の停留所が存在する。

歴史

当駅は、新橋 - 横浜間開業の4年後に開業した非常に歴史の古い駅である。元々は線路の保守点検を行う工夫の詰所であったが、それが不要になり駅舎に転用された。京浜間の電車運行開始後は客車列車の通過が増え、昭和初期に停車がなくなって電車専用の駅となった。その後も列車線ホームは長い間残っていたが、駅の改築に伴って1984年(昭和59年)までに解体された。その名残りで、列車線上り線路と下り線路の間隔が少々広く、広告ボードが設置されている。

  • 1876年明治9年)6月12日 - 官設鉄道の駅が開業。旅客営業のみの旅客駅。
  • 1877年(明治10年) - 上り列車で横浜から新橋へ移動中のエドワード・S・モースが当駅発車直後の左車窓に大森貝塚を発見。
  • 1898年(明治31年)4月1日 - 貨物の取り扱いを開始。
  • 1901年(明治34年)2月1日 - 京浜電気鉄道(現在の京浜急行電鉄)大森停車場前 - 八幡駅(現在の大森海岸駅)間の大森支線が開通。
  • 1913年大正2年)2月 - 山王口改札(現在の西口)開設。
  • 1914年(大正3年)12月20日 - 京浜線(京浜東北線の前身)運行開始。
  • 1919年(大正8年) - 山王口改札(現在の西口)拡張。
  • 1930年昭和5年) - 大森駅 - 池上駅間に乗合バス開通。
  • 1937年(昭和12年)3月8日 - 京浜電気鉄道大森支線が廃止。
  • 1959年(昭和34年)12月 - 北口改札開設。
  • 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
  • 1977年(昭和52年)9月 - 大森貝塚発見発掘100周年を記念し、駅ホームに「日本考古学発祥の地」碑が建立される。
  • 1982年(昭和57年)7月 - 駅舎改築工事着工。
  • 1984年(昭和59年)
    • 7月 - 現駅舎完成。
    • 9月14日 - 駅ビル「大森プリモ」(現在の「アトレ大森」)開業。
  • 1985年(昭和60年)4月 - 品川区と大田区の共同事業「大森駅歩道橋」(北口改札から東側〈南大井方面〉へ下りる自由通路)完成。
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物取り扱いを廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
  • 1989年平成元年)3月10日 - 北口階段拡幅完成(ホームを南寄りに延伸するため、工事車両留置線〈荷物ホーム跡〉を撤去)。
  • 1990年(平成2年)3月20日 - 旅行センターオープン。
  • 1994年(平成6年)3月16日 - ホームから中央口改札への上りエスカレータ設置。
  • 2001年(平成13年)7月 - 中央口コンコースにて第1回「大森夢コンサート」開催。
  • 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
  • 2002年(平成14年)12月13日 - 中央口改札からホームを連絡する下りエスカレーター設置。
  • 2003年(平成15年)2月7日 - ホームと中央改札口を連絡するエレベーター設置。
  • 2005年(平成17年)11月15日 - 駅ビル「大森プリモ」のリニューアル完成。「アトレ大森」に改称。
  • 2009年(平成21年)8月31日 - 大森駅歩道橋が右側通行から左側通行に変わり、駅構内と統一される。

隣の駅

東日本旅客鉄道
京浜東北線
快速・各駅停車
大井町駅 - 大森駅 - 蒲田駅

脚注

  1. 東京都統計年鑑(平成4年)
  2. 東京都統計年鑑(平成5年)
  3. 東京都統計年鑑(平成6年)
  4. 東京都統計年鑑(平成7年)
  5. 東京都統計年鑑(平成8年)
  6. 東京都統計年鑑(平成9年)
  7. 東京都統計年鑑(平成10年)
  8. 第一集4番に大森駅が歌われている。「梅に名を得し 大森を 過ぐれば早も 川崎の 大師河原はほど近し 急げや電気の道すぐに」

関連項目

外部リンク