今藤悟
今藤 悟(こんどう さとし)とは、入社希望の女子大生をホテルに連れ込んだ、共同通信社の人事部長である。
目次
経歴
- 1961年 - 名寄市智恵文生まれ
- 1980年 - 名寄高校卒業
- 1984年 - 学習院大学法学部卒業
- 1984年 - 共同通信社入社。金沢支局配属
- 1987年 - 名古屋支社経済部
- 1990年 - 本社経済部。日銀、電機業界、建設省、大蔵省、外務省、官邸、東証等を担当
- 2001年 - ロンドン支局
- 2005年 - 本社経済部次長
- 2008年 - 福島支局長
- 2010年 - 本社経済部副部長
- 2011年 - 福島支局長
- 2012年 - 人事部長
- 2012年12月28日 - 入社希望の女子大生をホテルに連れ込む
- 2013年5月20日 - 懲戒解雇
事件経緯
- 2012年12月28日に共同通信社の総務局次長兼人事部長が企業説明会で知り合った女子学生をホテルに連れ込んでいた事実が週刊文春によって報道された。「作文を添削してあげるよ」と言って女子学生を呼び出した上で共同通信の近くのホテルに泊まることを提案し、女性のホテルの部屋の中まで入ってきて関係を迫った。女子学生は強く抗議し人事部長はその職から外れたが、共同通信はこの事実を公表していなかった
- 当初共同通信側は、週刊文春の取材に対して総務局の上司にあたる人物が「単なる噂でいちいち調査します?」と応じ、内部調査そのものを拒否していた。また、担当者の1人は「人事部長が休んでるものですから、色んなうわさはあった」「休んでいるのは、体調を崩しているからだ」などと説明していたという。
- 週刊文春の記事によると、当の人事部長は取材に対して「会社に聞いてください」の一点張りで、社内の査問では「好きになってしまったものは仕方がない」などと述べていたという。
- 2013年5月16日に週刊文春から特集記事が出されることとなり、共同通信の広報は「現在、社内で委員会を作って調査しています。」とコメント。5月20日になって、人事部長の懲戒解雇が決定した。公表が大幅に遅れたのは隠蔽ではないかとの文春の指摘に対しては、「当該学生の就職活動に影響がないよう配慮したため」と共同通信側は釈明している。
- 共同通信は、役職員5人に対して厳重注意や報酬減額などの処分を発表した。石川社長らへの同様の処分は、2012年2月の大分県内で起きた死体遺棄事件における写真の誤配信、2012年10月のiPS細胞をめぐる誤報問題、2012年11月の尼崎市連続変死事件における写真の誤配信においても行われている。
- 2013年5月22日、共同通信側が5月15日の段階になってもなお「週刊文春の記事は事実誤認が多く(中略)場合によっては法的措置をとることも検討します」「文春による取材は伝聞の伝聞というレベルのものであり取材を尽くすべきだ」「人事部長の休職は大規模異動などで体調を崩したためだ」といった全く事実と異なる内容の内部文書を作成していたことが発覚したため、経営陣の進退問題に発展するだろうと週刊文春が報じた。
- 共同自身が記事を配信している地方新聞各紙では、翌日の朝刊でベタ記事(記事が1段程度で構成され、見出しにおいても活字が小さくて薄い)としてこれを扱っている。一方海外での関心は高く、台湾・中国などでもこの問題が報道されたという。
- 5月29日、石川社長は一連の不祥事の責任を取り辞任する意向を固めた。
報道
共同通信社の今藤悟(元人事部長)が、就活女子学生をホテルに連れ込んでいた!→共同通信はこの事実を隠蔽!!
2014年4月に入社する新卒社員の採用活動の過程で、前代未聞の不祥事が起きていた。
2012年12月、共同通信社の今藤悟人事部長(52歳、現在は休職中)が、企業説明会で知り合った女子学生を呼び出し、ホテルに連れ込んでいたことが、週刊文春の取材で明らかになった。
2012年12月28日、今藤氏は「作文を添削してあげるよ」と言って女子学生を呼び出した。
女子学生と深夜まで食事をした今藤氏は、女子学生の終電の時間が過ぎたことから、共同通信の近くのホテルに泊まることを提案した。
女子学生は自分一人で泊まるつもりだったが、今藤氏はホテルの部屋の中まで入ってきて、関係を迫った。事件後、女子学生は今藤氏に強く抗議し、今藤氏は会社の上司に女子学生との間に起きたトラブルについて報告。1月中旬から会社を休み、2月1日付で人事部長の職を解かれた。
共同通信はこの事実を隠蔽し続けている。
人事部長の「不適切な行為」暴露で共同が配った文書
5月20日、一般社団法人・共同通信社は、就職活動中の女子大生に「不適切な行為」を行ったとして今藤悟・前人事部長を懲戒解雇したと発表した。不適切な行為の中身については説明していない。
だが発表の4日前、同社は「週刊文春の記事について」と題する文書を地方紙などに送り、「人事部長が就活生とホテルに入ることじたいが極めて不適切な行為であり、職員として不適格と判断しております」と謝罪。その中でこう記した。
〈弊社の前人事部長・今藤悟職員に関する記事が掲載され、加盟社の皆さまには大変ご心配、ご迷惑をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。週刊文春の記事は「就活女子大生をホテルに連れ込んだ『大手マスコミ』人事部長の名前」の見出しで、現在休職中の今藤・前人事部長が「就職活動中の女子大生に関係を迫った」「不祥事の隠蔽」「公平性を欠く入社試験」という内容でした〉
要は、週刊文春(5月23日号)にスッパ抜かれた揚げ句の解雇なのだ。文春報道によると、昨年末、人事部長だった今藤氏は企業説明会で知り合った女子大生を「作文を添削してあげるよ」と言って呼び出し、夕食をともにした。仕事の話は尽きず終電の時刻が過ぎていた。女子学生はマンガ喫茶に泊まるつもりだったが、今藤氏が「ホテルを取ってあげる」と申し出てホテルまでついてきた。
女子学生は何度も拒んだが、
〈今藤氏は力にものを言わせ、執拗に彼女に関係を迫ったという。「彼女が無防備すぎた面もあったかもしれませんが、彼女は卑劣な行為を決して許せなかった。事件後、今藤さんを訴えたいと漏らしていました」〉(週刊文春から引用)
文書を読んだ新聞社の幹部が呆れる。「大手マスコミが社員の不祥事について、取引先に釈明文を送ることじたい前代未聞だ。人事部長の肩書を利用してホテルに連れ込むなど言語道断。個人の問題で片付けられず、社として謝罪と釈明をせざるをえなかったのだろう。だが文書は一方で、文春報道を“伝聞に基づいた記事”と揶揄したり、隠蔽や不公平な入社試験という報道に対して“まったくの事実誤認”と強調し文春に強く抗議する方針、などと居直っている印象を受けた」
同社は石川聡社長の報酬減額などの処分も併せて発表したが、こんなトンデモ男を、よりによって人事部長に据えた経営陣の見識を疑わざるをえない。
就活女子学生をホテルに誘いマンキツした、今藤悟前人事部長を共同通信が懲戒解雇
就職活動中の女子学生に不適切な行為を行っていたとして、共同通信社は20日、今藤悟・前人事部長を懲戒解雇するなど役職員の処分を行った。
同社によると、今藤前人事部長は2012年12月、2013年の採用試験を受けようとしていた女子学生と個別に接触。作文の添削指導をしたほか、不適切な行為をしていた。
同社には外部から情報が寄せられ、2013年1月に事実関係を把握。不適切な行為については「詳細は明らかにできない」としているが、女子学生と飲食し、一緒にホテルに宿泊したとみられる。前人事部長をめぐっては、週刊文春が5月23日号で「就活女子学生をホテルに連れ込んだ」などとした記事を掲載していた。
同社はほかに、石川聡社長と伊藤修一専務理事を報酬減額、豊田正彦総務局長を減給、三土正司総務局総務を戒告、岡部央総務局次長兼人事労務部長を厳重注意とした。
伊藤専務理事の話「共同通信社は今回の事案を極めて重く受け止めており、二度とこのようなことを起こさないよう職員の規律維持に全力を挙げ信頼回復に努めます。これまで公表してこなかったのは当該学生の就職活動に影響がないよう配慮したためです」