ピエロ・ガンバ

ピエロ・ガンバ（Piero Gamba, 1936年3月25日 - 2022年1月30日）は、イタリア出身の指揮者。

ローマ出身。同じ名前を持つ父はヴァイオリンを能くし、1944年の春ごろから息子にピアノを教えたが、第二次世界大戦末期ということもあって空襲も多く、ピアノの勉学に身が入らなかった。戦争が終わった1945年にピアノの学習を再開した際、父親はさほど練習しなくても上達し、レコードを聴いただけでピアノで再現でき、楽譜も読める息子の楽才を認め、家庭教師を付けつつ指揮者として活動できるようにした。９歳でピエリーノ・ガンバ(Pierino Gamba)を名乗り、ローマで指揮者として活動を始めた。1946年に映画『大いなる夜明け』に少年指揮者の役で出演。1948年にはイギリスに行き、リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団に客演している。1950年にはアルゼンチンとウルグアイに演奏旅行に出てウルグアイ音楽家協会交響楽団の名誉指揮者となった。1952年から1971年までマドリードに居を定め、世界各地のオーケストラに客演。1962年にはアーノルド・バックス記念メダルを得た。1971年から1980年までウィニペグ交響楽団、1983年から1986年までオーストラリアのアデレード交響楽団、1994年から翌年及び2001年から2004年までウルグアイ国立歌劇場管弦楽団のそれぞれで首席指揮者を務めた。

ニューヨークの病院にて死去。