墨村良守

墨村良守（すみむら よしもり）は、田辺イエロウ作の漫画、テレビアニメ『結界師』の主人公。

アニメの声優は吉野裕行、幼少時代を白石涼子が演じている。

プロフィール

• 年齢：14歳
• 所属：烏森学園中等部2年2組→烏森学園中等部3年3組・間流結界術22代目正統継承者
• 趣味：お菓子作り
• 特技：図画工作
• 好物：コーヒー牛乳・甘い者全般
• 夢：烏森を完全に封印する・お菓子の城をつくる

人物

学校の中では地味。時音に幼い頃から恋心を抱いている。考えるより前に行動してしまうなど無茶な行動が目立ち、感情的に行動していることから精神的には非常に幼い。奥久尼いわく、「おそろしく純粋」。志々尾限の一件以来他者に被害が及ぶことを嫌う傾向に拍車がかかり、黒兜の件では自らを見失う寸前になった。他にも正守が扇一郎の元に行くことを知ったとき奥久尼の大量の部下に抑え込められようとしたが何回も振り切ろうとしたほど。緋郷田の主が時音に攻撃したのを見て助けに入ろうとした際、閃から「時音を信用していない」と指摘され、動揺していた。

歴代正統継承者の中でも飛びぬけて強く烏森の影響を受けていると思われ、烏森の力を視認した（作中で語られる）唯一の術者。絶界を使用する事もあるが、稀に対象を識別する絶界（?）を発動させる。初期とは比べものにならないほどパワーがあがっており、黒兜の事件のときは、黒兜を倒そうとするという思いに集中力のあまり、空間の秩序が乱れ、それを抑えようとした奥久尼の全力の制止を振り切ったほど。最近ではその場にあるもので敵を倒す方法を導いたり絶界のこつを覚えたり、空間の閉じ方を覚えたりと術の面では成長を見せている。

趣味はお菓子作りでいつかお菓子の城をつくることが夢だが、黒芒桜の事件で志々尾が死んだときはしばらくお菓子作りを止め、修行に集中していた。

様々な人物からその危うさを発言されている。（無道・淡幽など、また淡幽は良守を無道よりたちが悪いといっている）。また、サキは良守が烏森で暴走し、学校が瓦礫の山になるという不吉なことを幻視している。

来歴

幼少時に自分のミスで時音に大ケガを負わせたことを悔やみ強くなることを決意した。

黒芒楼の存在が明らかになったとき夜行から派遣された志々尾限と当初は対立するが互いの実力を認め合い徐々に仲良くなっていく。しかし、第一次黒芒桜襲来の時に牙銀との戦いで志々尾が火黒の不意打ちで命を落とす。そのため志々尾亡き後は火黒を倒すために修行に励んだ（お菓子作りもその間止めていた）。第二次黒芒桜襲来の時に敵の誘いにわざとのって黒芒に乗り込む。黒芒では捕らわれていたが松戸に助けられ、同じように捕らわれていた夜行のメンバーの閃を探す途中で姫（黒芒の主）と出会い、姫から黒芒桜を破壊するための力をもらう。閃を助けだし、ついに火黒と対峙する。火黒に圧倒され、なんとか不完全な絶界でしのごうとするが火黒には通じなかった。とうとう倒されかけるが彼を助けようと良守の盾となった閃が火黒に斬られそうになったときに特殊な絶界を発動させて火黒を倒す。そして良守達を救出しに来た正守らと共に黒芒を去った。

黒芒桜打倒以降かつての明るさを取り戻し、キヨコや封魔師に会ったりしながら日常を送っていく。そんな中奥久尼が烏森の調査に訪れた際、箱使いによって禁断の妖「黒兜」が解き離れたれてしまう。良守は黒兜と戦うも歯が立たなかったが、上空から町の風景を見て自分の背負っているものの重さを刻みつけて再び黒兜に挑む。黒兜相手に善戦するも黒兜を倒そうとする集中力のあまり空間の秩序が乱れ良守を危険と判断した奥久尼の制止さえ振り切ってしまう。そんな中黒兜を倒す力を欲したとき、自分にまとわりつく烏森の力を視認する。その力で黒兜に大穴を空けたがそんな自分に疑問を持ち、烏森の力が黒兜に移ってしまう。ついに黒兜は完全体となるが烏森に攻撃したことで烏森の怒りを買い、力を奪われて体が崩壊した（その際烏森の力が良守に集まるが良守が黒兜を倒すのを拒否した時見えなくなった）。なんとか事件は解決したものの良守の危うさが浮き彫りとなった事件であった。

その後正守に誘われ淡幽の神佑地に赴き、外を見張るだけでいいと言われていたが、淡幽の罠によって神佑地の中に入ってしまう。その後の無道との戦いで正守に見捨てられた（本当は正守の演技だった）にも関わらず、彼の窮地を特殊な絶界で助けた。

自分の身勝手な行動のせいで時音に烏森に侵入した緋田郷の土地神を殺させてしまい後悔していたが、時音が断頭島に連れて行かれたと聞くと、繁守に頭を下げ、刃鳥や閃と協力して時音を連れ戻すことに成功した。

能力

術者としてはパワータイプ。

間流結界術（はざまりゅうけっかいじゅつ）

間流結界術の応用力はついてきているものの多重結界、一度に大量に結界を出す、結界の細かい座標指定や大きさの加減、などの技術は低い。

絶界

まだ完成には至っておらず、体の周りにオーラを纏うような程度（良守によれば成功割合は20回に1回と少ないらしい）。豆蔵の言葉で力の中心を決めることを覚え、一瞬だが球形にすることができた。

特殊な絶界

正式な名称、発動条件、効果など詳細は不明。絶界とは違って守りたいという意思から出た結界であり、今までに影宮閃、墨村正守のために発動させている。使用すると意識を失ってしまう。その威力と大きさは正守の絶界を上回り、火黒や無道を一瞬で消し去るほど。

関連項目

• 結界師
• 結界師の登場人物

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