ふたりはプリキュア

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ふたりはプリキュア』は東映アニメーション制作のアニメシリーズおよびシリーズの第1作となった同名のアニメーション作品。本項では漫画版についても一部記述する。

ふたりはプリキュア』および『ふたりはプリキュア Max Heart』(-マックスハート)はこの項で扱い、『ふたりはプリキュア Splash Star』は別項で解説する。

概要[編集]

ABC日曜朝アニメ枠のスタッフを大幅に一新、従来の女児向けアニメの方法論にこだわらない斬新な設定・構成が話題を呼び、本来のターゲット層である女児にとどまらず、広い層に人気を集め大ヒット作となった。

おもに幼稚園から小学校中学年までの女児を対象とした作品であるが、戦闘の描写には、いわゆる魔法のステッキから出る光線などは使われず、男児向けのヒーロー物に見られるような徒手格闘技による肉弾戦を展開する手法をとった。格闘シーンの完成度は高い。玩具として商品展開されるアイテム群が劇中では直接的な武器としては使用されないほか、『美少女戦士セーラームーン』における「タキシード仮面」のような男性の助っ人が存在しないなど従来の同種作品と異なった試みがなされた。なかでも、従来の同ジャンル作品と大きく異なり、添え物程度に過ぎなかった戦闘シーンをメインとし、本来この手の作品のメインテーマである恋愛の要素を抑える(特にこの作品においては恋愛パートは日常パートより小さい扱いとなっている)やり方はこの分野にとって、新機軸とも言える画期的手法であった。そして主役2人の少女のイメージカラーを女児に人気の「桃」や「黄」にせず、「黒・白」にしたことも斬新な試みである。

シリーズディレクターにはダイナミックな格闘描写で定評のある西尾大介を起用した。

初期は物語の展開が速く、26話で大ボス的存在を倒してしまったため、ファンの間では「半年で終わる予定で作っていたのでは?」とよく言われるが、これは誤解であり、人気が低迷した場合、第2クール(27話 - )から違和感なく路線変更出来るよう、全体の半分で一度区切りがつくように作られており、一年放送なのは当初から決定事項であった(企画書の段階でたいていの一年の流れが記されていた他、西尾監督もムックでこのことを語っている)。26話までは第1部、27話からは第2部と解釈できる。

商業面[編集]

「50億円売れれば大成功」と言われる女児向け玩具市場において、100億円以上のバンダイの玩具によるキャラクター収入を打ち出し(2年目は120億円以上を記録)、玩具業界の常識を覆した。バンダイの女児向けキャラクターとしてはアニメ版『美少女戦士セーラームーン』以来の収入記録である。1年目の主力アイテムである「カードコミューン」と「プリティコミューン」は、それぞれ60万個以上と20万個以上を販売して2004年の玩具売上1位2位を独占し[1]、2年目の「ハートフルコミューン」も62万個以上を販売し2005年玩具売上1位を達成し「タッチコミューン」は37万個以上を販売した[2][3]。視聴率においても、1年目平均7.3%・2年目平均7.9%と、前作『明日のナージャ』(平均6.8%)からも上昇し、なかでもターゲット層視聴率(4 - 6歳)では60%以上という高い数字を記録し、「女の子で知らない者はいない」と言われる大人気を博した。

テレビシリーズ[編集]

『ふたりはプリキュア』
2004年2月1日 - 2005年1月30日 全49話
『ふたりはプリキュア Max Heart』(マックスハート)
2005年2月6日 - 2006年1月29日 全47話

放送局は朝日放送 (ABC)制作・テレビ朝日系で、放送時間は日曜日8:30 - 9:00。

※第一作『ふたりはプリキュア』は2004年東京国際アニメフェア東京アニメアワードでテレビ部門優秀作品賞を受賞した。

劇場版[編集]

『映画 ふたりはプリキュア Max Heart』
2005年4月16日公開
『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』
2005年12月10日公開

海外での放送[編集]

ドイツ
m4eがドイツ語圏での放映権や出版権などを取得し、2005年9月5日からRTL IIで放送子ども向けアニメ情報番組枠Pokitoで放送された。
イタリア
2005年10月17日から公共放送RAIの第二チャンネルRAI2で放送子供向け情報番組RANDOMの中で放送された。
韓国
2005年12月5日から、2006年11月27日までSBSで放送されていた
台湾
2005年12月24日から東森幼幼台(YOYO TV)で放送。
タイ
2006年2月11日からModernine TVで放送。
香港
2006年7月16日から電視廣播有限公司無綫電視翡翠台 (TVB Jade) で放送。
スペイン
2006年9月18日からCuatro TVで放送
アメリカ
4Kids内のアニメ放送時間枠4Kids-TVで放送予定。

注意以降に核心部分が記述されています。

登場人物[編集]

ふたりはプリキュア[編集]

プリキュア(主人公)[編集]

美墨なぎさ(みすみ なぎさ)/ キュアブラック
本名陽子
1990年10月10日生まれ、血液型O型。
この作品の主人公の1人で、性格は明るく無鉄砲。ベローネ学院女子中等部2年桜組の生徒で、ラクロス部に所属する。ラクロス部では2年生ながらエースを務める。背番号は7番。勉強嫌いだが、スポーツは万能。ただし『トンカチ(カナヅチ)』で、またなぜかウィンタースポーツはまるでダメである。ことわざを初中終誤用し、優等生のほのかに突っ込まれるが、「ありえな~い」が口癖で、逆にほのかの奇異な言動にたじろぐなど、普通の常識人のバランス感覚も兼ね備えている。実際、現今の平均的なギャル並に、食とファッションと恋愛に等しく興味を持っている。食では、甘いものが好きで特にチョコレートに目がない。甘いもの以外も何でもよく食べる大食い気質であるが、玉葱は苦手なようである。たこ焼きのような庶民的な食べ物も大好物でここから、ラクロス部のOBでありたこ焼屋台の経営者である藤田アカネとの接点が出来た。ファッションでは、茶髪でウルフカットの入ったショートヘアという流行のボーイッシュな頭髪を成し、鏡の前で手直しするなど、オシャレへのこだわりがよく窺われた。服装は中学生なので、抑え気味ではあるが、ピンクに黒など、原色の派手めな色傾向が好きなようだ。すぐ後述する恋愛面とも深く関係するが、なぎさは外見的には少年っぽく、男勝りな豪胆さも確かに見せるのだが、感覚的にはそれとはうらはらに乙女チックで純情かつ恥ずかしがり屋なところがあり、そのギャップの面白さと珍しさから多くのファンの心を摑んだ。女子生徒からファンレターを貰えるほどの人気を誇る一方で男性には縁がなく、男子中等部の3年生・藤村省吾、通称藤Pに想いを寄せている。偶然にも藤村がほのかの幼馴染だったことから、知り合いにはなれたが、当のほのかのお節介によりペースを崩され(なぎさは恋は奥手である)、パニックに陥ったなぎさがほのかと喧嘩になり、プリキュア解散にまで追い込まれそうになったことがある。しかしなぎさはほのかと仲直りしたのみならず、それまで「雪城さん、美墨さん」と他人行儀に呼び合っていたのが、ついにそのエピソードのラストでは「ほのか、なぎさ」とファーストネームで呼び合うほどに接近し、その後もプリキュアとして共に戦い続けることで最高のパートナーシップを築いて行った。と同時に、以後は適切なほのかのサポートを受け、藤村ともわずかずつではあるが親しくなっていった。ただし、さらなる発展は、MaxHeartまで持ち越される。
マンション住まいで、家族は両親と弟。メップルをパートナーに、ほのかと力を合わせてキュアブラックに変身する。後期からは、ポルンのお世話もし始める。
戦闘ではパンチ、キックなどの打撃系が中心だが、カンフーの構えを見せたこともあった。その他に、キュアホワイトとの合体必殺技「プリキュアマーブルスクリュー」(ブラックサンダー・ホワイトサンダーと叫び、掌から白黒の稲妻光線を発射)「プリキュアレインボーセラピー」(ブラックパルサー・ホワイトパルサーと叫び、半球形のオーラを出す。攻撃技ではなく、「セラピー」によって、邪悪な気に憑かれた者たちを癒す[4])「プリキュアレインボーストーム」(下半期から。プリキュアレインボーブレスを装着の上、ポルンに宿る光る石の力を借り、光のパワーで攻撃。マーブルスクリューより威力大)がある。最終回のジャアクキングとの決戦では、石の力をなくしたはずのポルンが、強い思いだけでプリキュアに石と同等以上の力を投げ与え、いわば3人の合体技となって最大級となったレインボーストームで、ジャアクキングを粉砕した。
雪城ほのか(ゆきしろ ほのか)/ キュアホワイト
声:ゆかな
1990年4月4日生まれ、血液型B型。
この作品のもう1人の主人公。両親は海外で宝石商の仕事をしており、大きな日本家屋で祖母のさなえおよび飼い犬・忠太郎と共に暮らしている。長い黒髪の清楚なお嬢様ではあるが、言葉遣いはいたって普通。服装は白や水色のものを好む。ベローネ学院女子中等部2年桜組の生徒で、全科目得意で成績は常に学年トップである。特に理系学問が好きで、科学者ブレキストン博士を敬愛し、学校でも科学部に所属する。しかしこれが災いし、過度に理屈っぽいところがあり、「薀蓄女王(うんちくじょうおう)」と陰であだ名され、クラスメートなどからはやや敬遠されていた。なぎさとは対照的に男子には人気があるが、本人は恋愛に興味がないらしく、こちらの関係も疎かとなり、友達が少なく交友関係が狭い(科学部のユリコくらい)。クラスメートとなったなぎさからも、最初は敬遠されていたが、プリキュアとして共に闘うことになると、ほのかのほうから、なぎさに興味を抱くようになる。ほのかは、その才色兼備にも拘らず、MaxHeartまでの二年間を通じ、なぎさとの関係を只管に深め守ることに終始し、異性と恋愛らしい恋愛をすることはなかった。ただ唯一、ドツクゾーンの刺客としてベローネに潜入して来たキリヤに、特別の感情を抱いたことがある。と言っても、特別となったのは周囲にあまり心を開かないキリヤに親近感を持ったことや、さらにその後彼を失ったことによるところが大きく、あくまでほのかの感情は「親しいお友達」の域を出なかったように思われる。
ミップルをパートナーに、なぎさと力を合わせてキュアホワイトに変身する。戦闘での打撃は足技中心で、体が柔軟なため、敵を投げたり、いなす類の合気道系統の技も多用。その他に、キュアブラックとの合体必殺技「プリキュアマーブルスクリュー」「プリキュアレインボーセラピー」「プリキュアレインボーストーム」がある。戦闘の描写から見てブラックより非力の感があるのは否めないが、精神的にタフであり、「絶対許さない!」と敵に説教を垂れるなど(ブラックもこのセリフを口にしたことはある)、ブラックをリードする場面も多く見られた。日常でも、なぎさの失態を見ては、「もう、なぎさったらあ」とお姉さんのように呆れてみせ、いつしかこの言葉がなぎさの「ありえない」に対応する口癖として定着して行った。このようにやや天然ボケながら芯の強い性格と可憐さを併せ持ち、なぎさとの絶妙な息の合い様から、なぎさ同様、女児のみならず比較的高い年齢層からもファンを得るに到った。最終回では、ドツクゾーンとの決着をつけた後、永遠の眠りに就いたミップルと別れ、号泣。そしてさらに、街角で、キリヤに瓜二つの少年を見かけるが、彼は普通の人間であり、ほのかのことを知らなかった。こうして、ほのかとキリヤの関係もはっきりした答えのないまま、切なげなBGM挿入歌「Beautiful World」とともに大団円を迎える。

プリキュアと仲間達[編集]

メップル
声:関智一
命の石「プリズムストーン」を守る使命を帯びた「選ばれし勇者」で、光の園から虹の園のなぎさのもとに来た。ミップルとは相思相愛の関係にあり、ところかまわずいちゃつく。虹の園では数分しか本来の姿でいることが出来ないため、普段はカードコミューンとして携帯電話のような形をしている。性格は我侭で、輪をかけて我侭なポルンと衝突することはしばしば。なぎさとは喧嘩が絶えないが決して本気で仲が悪い訳ではない(実際、別れと再会のときには涙を流していた)。なぎさがカードをスラッシュすることにより世話をすることが出来る。ミップル曰く“我侭で大食いで寝てばかり”。虹の園(地球)に来る際、プリズムホーピッシュ(プリズムストーンを収納するハート型の容器)を落してしまい、ミップルに散々怒られる。尾にプリズムストーンの赤い宝石「ルビー」を入れていた。『Max Heart』では「ハートフルコミューン」として復活した。語尾に「 - メポ」が付く。なおメップル、ミップル、ポルンの3人でしりとりをすると語尾が「メポ」、「ミポ」、「ポポ」のため「ん」がつく単語でも負けにはならず、必ず「ぽ」がつく単語から始まる。
ミップル
声:矢島晶子
メップル同様、光の園から虹の園にほのかの下にやってきた「希望の姫君」。メップルより1日早く虹の園へやってきたが虹の園の時間の上では100年に相当するために、その間眠りについていたがメップルを察知し目覚めた。性格はメップルと対照的にしっかり者である。母性的な一面が有り、ポルンが駄々をこねても甘やかすことがある。(メップルはこの点を良く思っていない)ただし、怒らせると滅茶苦茶恐い(メップルがプリズムホーピッシュを落した事を根に持っていて、MaxHeartでは当時の事をポルンに教えている)。尾にはプリズムストーンの青い宝石「サファイア」を入れていた。『Max Heart』では、メップルと同様に「ハートフルコミューン」として復活した。余談だが『Max Heart』含め過去に2度、登場しない話が存在する。語尾は「 - ミポ」である。
ポルン
声:池澤春菜
7つのプリズムストーンが集まったときに光の園からやってきた「未来へ導く光の王子」。普段は「プリティコミューン」として携帯電話のメールボードのような形をしている。我侭な性格はメップルより酷く、言い出したら聞かない聞かん坊である。メップルと同じくなぎさの部屋で暮らしている(一時期は、ほのかの家で暮していた)。よく一人で外に出歩き、迷子になることが多い。ほのかの家に来た時、忠太郎と仲良くなる。それ以降、他の動物を見ても忠太郎に結び付けている(例:麒麟を見たとき→“首の長い忠太郎”)。予知能力の持ち主でもあり、彼にしか感じられない未来を断片的に読み取るが、幼いことや表現力の不足からたいていの場合は予知としては役に立たない(実際にその状況になったときに、そうと分かることが多い)。なぎさはこの能力を夕食や弁当のおかずの予言に使っていた。尻尾だけで立てる。石の番人・ウィズダムがポルンに(偶然近くに居たのでしょうがなく)プリズムストーンの力を託したことで、彼の能力が覚醒し、プリキュアにパワーアップアイテム「レインボーブレス」を授けられるようになった。『Max Heart』では「タッチコミューン」に姿を変え、シャイニールミナスとともに活躍する。プリキュをプリキュと呼んで、なぎさに突っ込まれている。かなり変わった味覚の持主で、栗を生で食べたり、なぎさの作った、チョコとジャムと飴の入ったおにぎりを美味しいと言っていた。バランス感覚が優れており、玉乗りが上手い。手先が器用で、プリズムストーンでお手玉をしていた。寝相が悪く、メップルを蹴飛ばした事が有る。語尾は「 - ポポ」。『MaxHeart』では新たなパートナーであるひかりの元で暮す(最初の数話を除く)。また、同作品では彼より年下のルルンに常に付き纏われ困り果てていた(メップルはこのとき、"自分達の苦労がこれで少しは分かったはず"という趣旨の発言をしている)。なおポルンは映画になると必ず別れを惜しむシーンがある(其々、相手はマーキーズ・ひなた)。主演3人の家全員で暮した事が有る。

主人公の家族達[編集]

美墨岳(みすみ たかし)
声:子安武人
なぎさの父親。学生時代は科学部に所属しており、現在は研究職についている。オヤジギャグを好み、その影響は娘のなぎさに及んだ。なぎさと亮太を大切に思っており、父親らしい面も見せる。なぎさにコブラツイストの正しい掛け方を伝授した。
美墨理恵(みすみ りえ)
声:荘真由美
なぎさの母親。ハッキリとした性格で厳しい面もあるが、なぎさと亮太に優しい所も見せている。ほのかとケンカしたなぎさにアドバイスを与えた。夫のオヤジギャグを聞くと必ず笑う(なぎさと亮太は呆れている)。
美墨亮太(みすみ りょうた)
声:高橋直純
なぎさの弟。生意気な性格で、姉のなぎさとは姉弟喧嘩が絶えずコブラツイストなどを掛けられるが、仲はそんなに悪くない。なぎさには基本的に頭は上がらないが、宿題をやってもらうため弱みを握ったこともある。なぎさと同様に食い意地が張っている(ただし、なぎさには勝てず、1度西瓜の早食い競争をしたときはボロ負けした上お腹を壊してしまう)。ほのかに憧れている。なぎさ同様スポーツが得意で、バドミントンが好き。
雪城さなえ(ゆきしろ さなえ)
声:野沢雅子
ほのかの祖母。ほのかからは「お婆ちゃま」と呼ばれている。海外での仕事で家を空けている息子夫婦に代わる保護者としてほのかを温かく見守っている。ほのかがなぎさとケンカしたときには仲直りのアドバイスを与えた。少女時代(ほのかそっくり)にホワイトのカードコミューンを空襲の焼け跡(?)で手にしたことがある(28話。尚、この回は終戦記念日直近に放送されている)。ポイズニーの手に落ちたほのかを救ったときには、再びカードコミューンを手にしてミップルと再会。ただのおばあさんとは思えない不思議な力を発揮してザケンナーを一喝したり、いかにもなぎさとほのかの行動を読み取っているような発言をしたりと意外にも謎の多い人物である。これらのことから、一部のファンの間では「彼女は先代のプリキュアではないのか?」という説が出ている。
雪城太郎(ゆきしろ たろう)
声:宮下タケル
ほのかの父親。妻とともに海外でアートディーラーを営む。仕事には非常に厳しいが、一年に一度、ほのかの誕生日には大量のプレゼントを手に帰国し、親子三人で水入らずの時間を過ごすほどの溺愛ぶりを発揮する。
雪城文(ゆきしろ あや)
声:伊藤美紀
ほのかの母親。夫と同じく仕事には厳しいが、娘のこととなると我を忘れる。
忠太郎(ちゅうたろう)
声:置鮎龍太郎
雪城家の飼い犬で、オスのゴールデン・レトリバー。賢く、人懐っこい性格。飼い主とはぐれて迷子になった子犬を見つけてきて、その飼い主捜しに貢献したことがある。2ちゃんねるでの愛称は「中トロ」。ポルンと親しくなる。ほのかのことをマブダチと思っている。

なぎさ、ほのかを取りまく人々[編集]

藤田アカネ(ふじた あかね)
声:藤田美歌子
ベローネ学院女子中等部OG。なぎさのラクロス部の大先輩で、頼れる姐御肌。ラクロス部の合宿では鬼コーチぶりを発揮する。大企業でOLとして働いていたが、いつか自分の店を持つ決心をしてたこ焼きの屋台を始める。『Max Heart』では屋台を「TAKO CAFE」にリニューアルした。仕事をしている時はバンダナを頭にしているが家にいる時は外している。『MaxHeart』では「ベローネのルリ子さん」という怪談を3年の時に広めた張本人である事を明かした。教頭が生徒から取上げた漫画をこっそり読む事を知っていた。

ベローネ学院女子中等部[編集]

高清水莉奈(たかしみず りな)
声:徳光由禾
なぎさの親友で、ラクロス部に所属。かなり男子を意識していて、ファッションには気を付けている。なぎさ、志穂とは大の仲良しである。3人の中では元より、桜組でも一番の長身。志穂とは逆でどちらかと言うとおとなしめ。ラクロス部ではなぎさと同じように頭のてっぺんで髪を結んでいる。背番号は23番。なぎさと行動を共にする際は、志穂とも一緒のことが多い。狸の子供(ポン太之介と命名)を世話した経験を持つ。
久保田志穂(くぼた しほ)
声:仙台エリ
なぎさの親友で、ラクロス部に所属。噂話に興味があり、情報通。『でも でも でも』など、言葉を3回繰り返して言う口グセがある。ラクロス部ではムードメーカーに徹している。背番号は55番。将来、映画監督になることを目指す。なぎさ、莉奈と比べてアクションが大きい。3人の中で一番喧しい。一時、ラクロスを止めたいと考え、その結果莉奈と争った事が有る。
ユリコ
声:鎌田梢
ほのかと同じ科学部に所属するほのかの親友。ほのかからの信頼は厚く、彼女が名前で呼ぶ数少ない人物の一人(ほのかは礼儀正しいため、ある程度親しい人間も『さん』付けの苗字で呼ぶ)。『Max Heart』では科学部副部長となり、頼れる先輩、有能な部員として後輩の面倒を見たり部長のほのかをサポートしたりするなど、ますます大きな存在となった。なお、登場人物の殆どに苗字がある中で、なぜかユリコの苗字は明らかになっていない。
中川弓子(なかがわ ゆみこ)
声:生天目仁美
なぎさの1年上の先輩で、ラクロス部キャプテンを務める。チームのまとめ役で、なぎさのことを信頼している。性格は冷静沈着。小田島友華や藤村省吾と同級生でもある。
メグミ
声:西野陽子
ラクロス部に所属する2年生。『Max Heart』では3年生。
小田島友華(おだじま ゆか)
声:飯塚雅弓
なぎさ、ほのかの1年上の先輩。成績優秀、スポーツ万能で女子生徒の憧れの的だが、そんなマドンナ像を演じることに疲れを感じている。なぎさの奔放さに惹かれ良きライバルとして意識する。いつしかなぎさには自然体で接するようになり、周囲を驚かせた。弓子と同級生でもある。
柏田真由(かしわだ まゆ)
声:渡辺明乃
なぎさ、ほのかのクラスメイト。美術部に所属し、画家マリオ・ピッカリーニのファン。なぎさに憧れ、ある日髪型を彼女を意識したものに変えた。
谷口聖子(たにぐち せいこ)
声:吉田小南美
なぎさ、ほのかのクラスメイト。性格は引っ込み思案。男子中等部に転入して来たキリヤに好意を持っていた。初めは聖子が1人で渡そうとしたラブレターを受取ってもらえなかったが、それを知った莉奈と志穂が強引にキリヤに手紙を受け取らせようとしたため、渡したラブレターを目の前で破られてしまう。合唱コンクールではピアノを担当した。
越野夏子(こしの なつこ)
声:小清水亜美
なぎさ、ほのかのクラスメイト。科学研究発表会の会場でプリキュアを目撃したことがきっかけで、子どもたちを相手に公園でキュアブラックのコスプレをするようになった。学園祭の舞台『ロミオとジュリエット』では、衣装を担当した。修学旅行でも自前の着物を持参するなど、森京子と共に裁縫の腕前はかなりのモノである。
森京子(もり きょうこ)
声:名塚佳織
なぎさ、ほのかのクラスメイト。夏子とともにプリキュアの戦闘を偶然目撃し、キュアホワイトのコスプレに興じた。学園祭の舞台では夏子とともに衣装を担当した。コスプレが災いしてポイズニーに怖い思いをさせられたせいか、プリキュアごっこを辞めると宣言したものの、結局は再びプリキュアごっこをしていた(これにはなぎさとほのかも頭を抱えた)。だが、後日なぎさ達にコスプレしていたことを指摘されて恥ずかしがったことから、間もなく偽プリキュアは卒業したものと思われる。
森岡唯(もりおか ゆい)
声:城雅子
なぎさ、ほのかのクラスメイトでなぎさの親友だが、彼女と同じく藤村省吾に憧れる恋のライバルでもあった。そんなことは露知らず、なぎさに恋の相談をする。後に藤村に告白するもふられてしまったが、告白する勇気をもらったとなぎさに感謝を伝えた。
矢部千秋(やべ ちあき)
声:中川亜紀子
なぎさ、ほのかのクラスメイト。合唱コンクールで指揮を執った。生真面目な性格で他人に厳しいが、自分にも厳しい性格。
竹野内よし美(たけのうち よしみ)
声:永野愛
なぎさ、ほのからがいる2年桜組の担任。担当は国語。学校行事やクラブ活動にいそしむ生徒らをいつも優しく見守る。イケメンに滅法弱く、潜入してきたピーサードに惚れた。竹野内達彦[5]と結婚した。旧姓は竹内。『Max Heart』では、引き続き3年桜組の担任を受け持つ。結婚生活の現状を聞かれてラブラブと答えたり枕投げに参加したりなど、先生の割に子供の様な性格でもある。また、家事は手抜きをよくする。
校長
声:塩屋浩三
ベローネ学院女子中等部の校長。校長の職にありながら学校行事やクラブ活動にも熱心に顔を見せ、生徒一人一人を気遣うことを忘れない。教頭を行動派とするなら校長は頭脳派であり、冷静かつ慌てない。
米槻教頭(こめつき)
声:西村朋紘
ベローネ学院女子中等部の教頭。いつも校長のそばに付き従い、ゴマすりに余念がない。生徒指導に熱心なあまり生徒からは敬遠されているが、誰よりもベローネ学院を愛し陰で地道な教務をこなす苦労人でもある。ザケンナーに乗り移られて本音をぶちまけたことがある。とある頃から漫画にハマリだし、生活指導の名の下に漫画を生徒から没収して宿直の日にそれを楽しむという困った一面も持つ(OGの藤田アカネは知っていたが、在校生徒で知っているのはなぎさとほのかだけの模様[6])。
宮下(みやした)
声:金光宣明
数学の教師。2年桜組の授業で答の存在しない誤った問題をなぎさに出し、ほのかに指摘されるという失態をしでかしたことがある。

ベローネ学院男子中等部[編集]

藤村省吾(ふじむら しょうご)
声:岸尾大輔
サッカー部に所属する3年生。容姿端麗で性格もいいため、女子からはモテる。なぎさが憧れる存在で、ほのかとは幼なじみの関係にある。ニックネームは「藤P」。(初めて木俣やほのかに「藤P」と呼ばれていたときには嫌がっていたが、後になぎさに「藤P」と呼ばれていた際は嫌がってはいなかった) MaxHeartでは学院高等部に進学し、中学時代と同様にサッカー部に所属。1年生ながらレギュラーメンバーに抜擢された。なぎさの声援を聞いてからファインプレイを見せるなど、彼もなぎさのことが気になっているらしい。MaxHeartではなぎさの誕生日を覚えていた。なお彼は物語後半になると、登場回数が増える。
木俣(きまた)
声:加藤木賢志
藤村と同じサッカー部に所属する親友。陽気な性格でチームのムードメーカー。藤村と並んで最強コンビともいわれている。ちなみに親戚の家は農家。 MaxHeartでは藤村と同様に学院高等部のサッカー部に所属し、レギュラーメンバーに抜擢された。なぎさと藤村を二人にしようとするほのかの思惑もあり、彼は何かとほのかと行動を共にすることが多い。
支倉一樹(はせくら かずき)
声:飯田利信
藤村、木俣とは1年年下の生徒。バスケットボール部に所属しており、長身を誇る。性格は自由きまま。なぎさに一目惚れして一緒に栗拾いに行き、戦いに巻き込まれた。薄れる意識の中でキュアブラック(なぎさ)こそ理想の人だと確信し、あっさりなぎさを振った。MaxHeartでは回想シーンのみの登場。

光の園[編集]

クイーン
声:松谷彼哉
光の園の長ともいえる存在。巨大な姿をしており、いつも暖かい目で見守る。『MaxHeart』ではジャアクキングの攻撃によって「心」・「命」・「12のハーティエル」に分裂してしまうが、最終回で復活を果たす。
長老
声:中博史
クイーンの側用人。光の園の歴史に詳しく、クイーンと共に光の園を見守っている。ボケ気味でなぎさ、ほのか、ひかりの名前をしばしば間違えるが、プリキュアが窮地に陥るとアドバイスを与える。ポルンと同じく、プリキュアをよくプリキュラと呼ぶ。ポルンが長老と暮らしていたあたり、ポルンのプリキュラはこの人の受売りのようだ。『MaxHeart』では一時なぎさ及びほのかの家で暮した事が有る。
ウィズダム
声:松野太紀
プリズムストーンを守るプリズムホーピッシュに宿る「石の番人」。イルクーボは何故か“ウィズダム”という名前を知っていた(なぎさとほのかは勿論、メップル&ミップルも知らなかった)。ベルゼイにさらわれて、ペットのインコ(CV:飯田利信)の鳥籠に閉じ込められたが、3人がいなくなった隙に脱出した(また捕らわれてしまうが)。ミップルによると男前らしい。使命感が強く、ポルンがプリズムストーンでお手玉をしていた時は相当怒った。愛読書は『ふたりもプリプリ』。(1つ目のプリズムストーンをピーサードから奪還した際になぎさとほのかに手帳を与えようとして間違って出した)長老と同じく『MaxHeart』では一時なぎさ及びほのかの家で暮していた。
お世話カードの住人
オムプ
声:桜井敏治
 食事の世話の担当。どんな料理でも作ることができる。メップルの好き嫌いの多さに悩まされる。(過去に出てきた料理はオムライス[7]、サンドイッチ、おにぎり、ステーキ、御好み焼、味噌汁など)意外にも陽気な性格で、ポルンに鬼ごっこに誘われたときは一緒に遊んでいる。使用頻度はかなり高い。 
パルプ
声:浅野るり
 病気の治療の担当。看護師のような格好をしている。どんな重病も注射1本で簡単に治す。やはり、ポルンに鬼ごっこに誘われた時は注射器を放り出して一緒に遊んでいる。
ネルプ
声:壱智村小真
 寝かしつけるのが役目。なぎさとほのかが学校に居る間はよく使われる。いつも寝ているように見えるが、目を瞑ったまま喋ったことがある。メップルの夜更しに頭を抱えている。
シカルプ
声:小野健一
 教育担当。とても頭が良く、ミップルにほのかが学習しているものと同じことを教えたことがある。説教は途轍もなく長い。なぎさは五月蠅いメップルを黙らせるためにこのカードを使うも、シカルプの説教の方が余計五月蠅くなり困り果てていた。ポルンに鬼ごっこに誘われた際は鬼に任命される。意外に乗せられ易い。
スピカール
声:
 願いを叶えるのが役目。願いを叶えてくれる能力を持っている。語尾は「-カール」

ドツクゾーン[編集]

ジャアクキング
声:小野健一
ドツクゾーンを支配する悪の帝王。真っ黒な巨人の姿をしている。いつもは城にいる。全ての世界を飲み込もうと企み、光の園を半壊させた。「全てを生み出す力」を求めてプリズムストーンを狙うが、クイーンの力を受けたプリキュアによってその野望もろとも打ち砕かれる。消滅の寸前に虹の園に送り込んだ分身、3つの「種(ジュナ・レギーネ・ベルゼイ)」によって復活するが、ポルンの強い意志によって力を得たプリキュアを前に、再び滅び去った。ギャグにされなさそうなキャラだが、1回だけゲキドラーゴの想像の中でギャグキャラになった。
ザケンナー
声:上別府仁資滝知史
黒い、得体の知れない闇の生物。物や動物に乗り移り、姿を変える。プリキュアの必殺技を受けると、星型の「ゴメンナー」に分裂し、どこかに去っていく。あるいはザケンナーを呼び出した者が撤収すれば自然消滅する。中には影や異次元のような実体の無い物あるいは何に取り付いたか分からない物まで存在する。第二部からは同じ種類のザケンナーが量産されて現れることもある。尚、一部登場しない回がある。
ピーサード
声:高橋広樹
5人で構成されているダークファイブの1人で、プリキュアが最初に戦った相手。ボディスーツに肩当てつきのマント、歌舞伎役者を彷彿とさせる容姿で、ファンにはカブキと称されることもある。プリズムストーンは緑色のエメラルドを所持。尖兵の性か、プリキュアの実力を知らないための度重なる失敗により、次第に不利な立場に追い込まれていく。他のメンバーからは、いつもけなされており、末席の感は否めない。なお、ポイズニーと違い変装しかできず、服が変わるだけである(顔は白塗りで、隈取を隠すくらい)。教育実習生としてベローネ学院に潜入したこともある。このときは竹之内よし美に惚れられる。ダークファイブ中、最も出た回数が少ない。(歴代でも最短[8])そのため一部ではカルト的な人気を誇っている。ジャアクキングや他の仲間の態度から最後と察し、自らプリキュアに勝負を挑んだがプリキュアマーブルスクリューの前に敗退した。
ゲキドラーゴ
声:石井康嗣
ダークファイブの1人で、怪力を得意技とする。レスラーのような格好をしている。他のメンバーと比べ、考えるより行動が先に立つ。プリズムストーンは水色のアクアマリンを所持。『ウガ』が口癖。しかし、力が強い分頭が弱い。なお、なぎさに泣かれて重度の風邪を引いていたメップルを返したり(正確にはメップルを生きて連れ帰ることが目的のため、死なれてはジャアクキングに怒られると思って[9])、ほのかに言われて宝石の山からプリズムストーンを探し出そうとしたり[10]、水族館で魚たちと一緒に水槽で泳ぐ(肺活量は凄まじい)など、ポイズニーに次いでお茶目な魔人。その力は両手で電動シャッターを開閉出来(このときの台詞は一部のファンの間で有名)、デコピンで人間を気絶させることが出来る。水族館に居たマンタ、ウツボ、鮫と合体し最終形態となってプリキュアと対決。亮太がいることで一時、善戦したが間もなくその亮太に手を出したことに激怒したなぎさの猛攻を受けた後、プリキュアマーブルスクリューで倒される。
ポイズニー
声:雨蘭咲木子
ダークファイブの紅一点で、キリヤの姉。黒のボディスーツに短めのマント姿。普段は色っぽい猫なで声だが、キレるとだみ声に。プリズムストーンはオレンジ色のトパーズを所持。得意技は変身。ピーサードは変装のため、面影を残していたのに対しこちらは変身のため、完全に別人となる(よって見破ることが困難。老若男女問わず、何にでも変身できる。ただし、さなえには見抜かれた)。指を弾くことによって様々な超常現象を起こす。実はダークファイブの中で一番お茶目な魔人であり、駅のホームで人間サイズの犬に化けたり(弟のキリヤに冷や汗をかかせるほどだった。ついでに服が目立つと指摘もされている)、箪笥の中に隠れたりしている(なぎさに何度もその箪笥を開けられたので、隠れるのに苦労した。出てきたときは箱型にかたまっていた)。旅館『れゐくさゐど』の服務員として働いた事も有る(この時、宙を舞った御膳を手足で上手く受止めている)。武器は自由に動かせるその髪と手から放つ衝撃波。最後はほのかに化けてメップル奪取を試みたが、二人の秘密を知らず失敗。そのまま、計画を打倒プリキュアへ変更。先の二人が使えなかった瞬間移動を駆使して善戦。プリキュアマーブルスクリューを見切って避けたばかりか髪の毛を盾代わりにして一度はマーブルスクリューの発射を防いだ。だが、二人を髪で捕らえたことが仇となり髪伝いにマーブルスクリューを打ち込まれ、姿を消したが間に合わず敗れた。
キリヤ
声:木内レイコ
ダークファイブ最年少。それゆえ、他のメンバーから小ばかにされるシーンがあった。とはいえ、戦闘能力はダークファイブの中でもかなり高い方である。ポイズニーの弟。オレンジ色のTシャツに、黒い短パン姿。プリズムストーンは黄色のシトリンを所持。姉と同じ衝撃波が撃てる。プリキュアに近付くため、人間で、容姿端麗、成績優秀(編入試験の際、全科目満点だったらしい)、スポーツ万能と、3拍子の揃った転校生「入澤キリヤ(いりざわ-)」の姿でベローネ学院男子部に潜り込む。美少年ゆえの容姿で篭絡するつもりで2人に近づき、なぎさには好印象を与えたが(なぎさは藤村が好きなため、友人としての好印象)、ほのかが意外に素っ気無かったために逆に気になり始めてしまう。ほのか達と接するうちに次第に人間らしい心が芽生え、自分のアイデンティティーに疑問を持ち始める。ポイズニーの作戦を過去2度妨害した(ポイズニーにバレることは無かったものの、指摘はされていた)。だが、ポイズニーの敗北と共にプリキュアとの決戦を決意。魔人の名に恥じない強力な力で善戦するが、なぎさの一言で戦いを躊躇し、2人に説得されキュアホワイトにプリズムストーンを託し、自ら覚悟して闇に帰っていった。後に、ドツクゾーンでの最終決戦に臨むプリキュアの前に姿を現した(人間界と闇の世界との間に歪みが生じていたかららしい)。人間版には眉毛があるが、魔人版は無く、目が切れ長になっている。5人の中では一番人間に近い。
イルクーボ
声:二又一成
ダークファイブのリーダー。スキンヘッドに白いローブをまとっている。性格はリーダーらしく冷静沈着である。攻撃はポイズニーと同じ衝撃波。最大の特徴はプリキュアマーブルスクリューを分解出来ること。プリズムストーンは紫色のアメジストを所持。とてつもない力でプリキュアを翻弄する。そして全てのプリズムストーンを奪ったとき、最強の力を手に入れるが、ストーンのあまりにも強い力に耐え切れず弱ったところにプリキュアマーブルスクリューを受け敗北。後に復活し光の園を襲撃してプリキュアをドツクゾーンへ連れて行った。さらに、ジャアクキングの力によってパワーアップして筋肉質の大男のような姿となり、性格も凶暴なものへと変わった。ドツクゾーンでの闘いではプリキュアに善戦したが強力な彼の攻撃によってプリズムストーンが破壊されることを恐れた、ジャアクキングによって突然に処刑される。攻撃手段は、衝撃波がメイン。他にも人間の精気を吸収できる。ファンの間では“入久保”と漢字表記されることもある。

以上、前半(第1部)の敵キャラクターである。キリヤ以外が全員ザケンナーを召喚している。

ジュナ
声:松本保典
闇の戦士の1人。ジャアクキングが虹の園(地球)に撒いた種の1つで、台風のパワーを吸収して覚醒。攻撃も風が主体。普段は人間で、エリートサラリーマン「角澤竜一郎(かくざわ りゅういちろう)」の姿をしている。小山翔子の大声に対し、オーバーリアクションを取ることが中盤のギャグとなっている。
レギーネ
声:深見梨加
闇の戦士の紅一点で、やはり種の1つ。こちらは火山のパワーを吸収。こちらは熱主体。普段は人間「小山翔子(こやま しょうこ)」の姿をしている。この姿のときは、とても小心者で、声が小さいことを他の2人から指摘されることもしばしば。ただし、大きい声で喋れない訳ではなく、ジュナ、ベルゼイに何度か聞かれると大声で返事をする(これが第2部中盤の定番ネタになっている)。また、稀に始めから普通の調子で喋ることもある。レギーネに変身すると、ピンク色の長い髪がオールバックになっていると思いきや、突然くるくるにカールする(この突然の出来事は、プリキュアを驚かせたほど)。
ベルゼイ・ガートルード
声:西村知道
闇の戦士の1人で、闇戦士のリーダー。雷のパワーを吸収し、攻撃は電気を帯びる。普段は人間「結城玄武(ゆうき げんぶ)」の姿をしている。表向きの職業は若葉台総合病院の院長。怪我をした藤村と、彼に付き添うなぎさとほのかを車で送って行った事が有る。ジャアクキングのためにプリズムストーンを奪っても、自分達は滅びてしまうことを察知し、ジャアクキングに反旗を翻す。頭が良く、その知能は全くの推論から呪文を導き出すほどである。ジュナ、レギーネと合体してプリキュア、ジャアクキングとの三つ巴となった。だが、プリキュアには敗れ去り、最期はジャアクキングにプリズムストーン共々吸収されてしまった(ジュナ、レギーネも)。角澤竜一郎と共に小山翔子の大声に対するリアクション担当。格闘時などにワキワキとした動作をするのが特徴。
種の三者はED画面でコサックダンスを踊っている。
執事ザケンナーA
声:小松里歌
闇の戦士が住む洋館で働くザケンナーで、頭にバンダナを着け、背は低い。働き者だが少々短気。プリキュアとはあまり絡んでこない。『無印』におけるジャアクキング残滅後も生き残り、少年が来るまで主無き洋館を守り続け、『Max Heart』では、洋館での雑用に加えて少年の世話をもこなす。
執事ザケンナーB
声:滝知史
闇の戦士が住む洋館で働くザケンナー。こちらは背が高い。しばしば執事ザケンナーAの邪魔をしては怒られる。A同様、プリキュアとはあまり絡んでこない。『無印』におけるジャアクキング残滅後も生き残り、少年が来るまで主無き洋館を守り続け、『Max Heart』でも引き続きAとともに洋館で働く。なおこの二人のザケンナーがどうなったのかは不明である(『Max Heart』第45話を最後に洋館で荷物整理をしていた後、姿を見せなくなる)。

以上が後半(第2部)の敵キャラクターである。ただし、上記の通りジャアクキングとキリヤも終盤に引き続き登場する。

その他のキャラクター[編集]

小熊
声:坂本千夏
なぎさとほのかがメップルの落としたプリズムホーピッシュを探しに湖のある山中に行ったときに遭遇した、ツキノワグマの子供と思われる小熊。親熊とはぐれてしまい、丸太に乗ったまま川に流されたところをなぎさが助けようとするも、カナヅチであることが災いしてなぎさまでもが丸太にしがみつき、その際に小熊はなぎさに足蹴を食らわせることになった。何とか助かり親熊と再会するも、今度はゲキドラーゴに親熊が操られてしまう。しかし、プリキュアに変身したなぎさとほのかがゲキドラーゴと親熊に取り付いたザケンナーを追い払い、親熊と小熊は山中へと帰っていった。
強盗
声:園部啓一永野善一石川和之
もともとは真面目に働いていたが、その会社の社長が会社の金を持ち逃げしたため強盗に成り下がる。銃を持っているように見せかけ銀行にいたほのか以外の人たちを人質にとるが、ほのかの説教をおとなしく聞いてしまう。するとその銀行にゲキドラーゴが現れるが銀行にいたのは、ほのかだけだったため変身できなかったがほのかとミップルのおかげでなぎさに危機を知らせることができゲキドラーゴを撃退した。その後ほのかに両親を大事にするようにと言い残し自ら警察につかまりに行った。
木俣の祖父
声:徳丸完
田舎で農業をしており自分の思っていることをどんなことでもきっぱり言ってしまう人で、妻ともあまり仲がよくなさそうだが、実は相思相愛でザケンナーが原因で家がかなり揺れたときも覆いかぶさって守っていた。
木俣の祖母
声:巴菁子
モコ
声:くまいもとこ
アキオ
声:菊池心

ふたりはプリキュア Max Heart[編集]

プリキュアとシャイニールミナス(主人公)[編集]

美墨なぎさ(みすみ なぎさ)/ キュアブラック
声:本名陽子
1990年10月10日生まれ、血液型O型。
第一作に続く主人公で、キャラクター設定も、第一作のものをそのまま引き継ぐので、多くは『ふたりはプリキュア』の人物紹介「プリキュア(主人公)」の項を参照のこと。
変わったことといえば、第一に日常では、3年生に無事進級し、ラクロス部のキャプテンになったことが挙げられる。なぎさは、選手としては一流だが、リーダーとしてはやや覚束ないところが見られ、初めは補佐役の志穂・莉那から呆れられたり叱責されたりすることもあったが(第1話・第9話)、徐々にキャプテンの風格を持つようになり、第31話では、ほのかに、「いつもなぎさがみんなの中心にいる」とまで太鼓判を押さしめ、第39話の御高倶女子との決勝では、なぎさの性格を反映させたのびのびプレーが全選手に浸透したことで、優勝を贏(か)ち得ることが出来た。食への関心は変わらないが、大先輩・アカネが若葉台公園内にタコカフェを開いたため、学校帰りに専らこの店にほのかと立ち寄り、甘いものやたこ焼きを注文する姿がよく見られるようになった。恋愛では、藤Pに自らの誕生日を覚えてもらっていたり(第33話。因みにこの回は、二年間の放映中最高視聴率を上げている)、逆に藤Pの誕生日にプレゼントを手渡すなど(第41話)、かなり劇的な進展が見られた。ただし、はっきりした心情の告白といったものはついになく、第40話のクリスマスの日に、藤Pへの想いが「恋」なのだと自覚するというエピソードが、なぎさと藤Pの恋愛譚のクライマックスとなった。
ほのかとの関係は安定し、第一作のような喧嘩は最早や全く見られなくなってしまう。それも無理からぬ話であった。MaxHeartのテーマは、なぎさとほのかの友情というよりは、ひかりをふたりで守って行くことに重点があったため、なぎさはほのかと常に絶妙のコンビネーションを組み続けねばならなかったからである。第38話では、ほのかがフランス・パリに行くかもしれぬといった問題も起こったが、そのような物理的距離も、今やふたりの精神的一体感に対しては、大きな問題になりそうもなかった。
他方、新しい後輩・九条ひかりとの関係であるが、ほのかが最後まで「ひかりさん」と丁寧に呼び続けたのに対し、なぎさは最初から「ひかり」と呼び捨てにし(第4話~)、妹のように可愛がり、ひかりからも特別に慕われていた。ひかりの大人しい性格からして、なぎさと喧嘩になることはありえなかったが、一度なぎさがひかりの暴走をきつく叱ったことがある(第11話)。これによって、3人の中でのなぎさのリーダーシップが強まって行く。
プリキュアとしての戦いでは、コスチュームやメップルの変身道具が変化するに従い(たとえば、1作目のへそ出しルックが、へそ出しでなくなるなど)、パワーアップ。合体必殺技も「プリキュアマーブルスクリューマックス」にパワーアップ。さらにスパークルブレスを装備すれば、強化型の「プリキュアマーブルスクリューマックススパーク」を放てる。また、ルミナスとの三人合体技「エキストリームルミナリオ」も可能となり、パワーアップしたザケンナーたちにも対抗できるようになった。
雪城ほのか(ゆきしろ ほのか)/ キュアホワイト
声:ゆかな
1990年4月4日生まれ、血液型B型。
第一作に続く主人公で、キャラクター設定も、第一作のものをそのまま引き継ぐので、多くは『ふたりはプリキュア』の人物紹介「プリキュア(主人公)」の項を参照のこと。
なぎさ同様、3年生に進級し、科学部の部長となる。なぎさに比べると部長の風格は最初からあったが、人心掌握の面では逆に不得手であり、自他共に厳しい性格も相まって、下級生たちにきつく当たったり(第9話)、ワンマンなところが見られたり(第17話)と、思い悩むこともあった。だが、生来の科学好きであることを思い出し(同上)、自信を回復する。前作でも不思議な実験をするシーンが映っていたが、今作では、ハンディーと呼ばれる機械を作ったり(バンダイ製商品「ペンタッチオーダー」の劇中名)、うんちく女王ならぬ発明女王である面も垣間見られた(同上)。
MaxHeartでのほのかは、恋愛とは完全に無縁である。なぎさの宿題の面倒を見、家事を怠けるなぎさを姉か母の如くに叱咤し(第7話)、ラクロスの試合や練習を陰で見守り(第11話、第31話、第39話)、なぎさと登下校を共にし、部活のない放課後は、必ずなぎさとタコカフェに寄って、自らはジュースを頼み、なぎさがたこ焼きをナイヤガラの滝のように連続で口内へ放り込むのを見て微笑むなど(第21話)、常に同一の行動を取り、幸せな表情を見せ、事実、性格もすっかり穏やかで柔らかくなって行ったように見える。おかげで、なぎさの友人である志穂や莉那とも親しくなることができ、修学旅行ではひかりも引き連れ、5人で神社仏閣を見て回るなど、前作の端緒にて孤独だったほのかの幸せ茲(ここ)に極まった(第35話)。ただし、最後まで、「雪城さん」「久保田さん」「高清水さん」と呼び合うことはやめなかった。
ひかりとの関係では、上記なぎさの項目にあるように、最後まで「ひかりさん」と呼び続け、なぎさに比べると、繊弱なひかりに気を遣っていたように見えたが、ひかりからは、「一緒にいるだけでホッとする」(第17話)と言われるなど、密かに憧れられていたようだ。第38話では、突如海外の母よりフランス・パリで一緒に暮らさないか(中学卒業後)という葉書を受け取り、ユリコからは留学を勧められたが、本人は、気乗りしない。結局この話は最終回に到ってもはっきりせずに終わる。
プリキュアとしての戦いでは、コスチュームやミップルの変身道具が変化するに従い(ブラックのヘソ出しの有無ほど顕著なコスチュームチェンジではないけれども、細部において)、パワーアップ。合体必殺技も「プリキュアマーブルスクリューマックス」にパワーアップ。さらにスパークルブレスを装備すれば、強化型の「プリキュアマーブルスクリューマックススパーク」を放てる。また、ルミナスとの三人合体技「エキストリームルミナリオ」も可能となり、パワーアップしたザケンナーたちにも対抗できるようになった。
九条ひかり(くじょう ひかり)/ シャイニールミナス
声:田中理恵
1992年9月9日生まれ、血液型AB型。
今作から登場した第3の主人公。ただし、プリキュアではない。
ひかりは、初めクイーンの「命」として、クイーンの「心」および12の意志としてのハーティエルから分裂して、虹の園へと放り出されて来た。MaxHeartのテーマは、これらクイーンの「命」「心」「意志」を集め、光の園のクイーンを復活させることにある。したがって、本来九条ひかりは、プリキュアにとって、目的を達するためのアイテムの一つに過ぎないはずなのであるが、実際にはシャイニールミナスとして、プリキュアの戦いを補佐し、また、日常では、なぎさ・ほのかの学校の後輩として、深く人間的に交わり、心の成長する姿を丁寧に描かれる中心的存在にまでなっている。タイトル「ふたりはプリキュア」に鑑み、九条ひかりを、第三の主役に数え入れることに躊躇いを覚える向きもあるが、グッズ等でも、必ず3人のイラストが描かれており、ハーティエルバトン・タコカフェキッチン・クイーンチェアレクト・ペンタッチオーダー、その他、ポルン・ルルン関連グッズや単体フィギュアなど、ひかり専用グッズが多数製造販売されたことから見ても、公式に主役として設定されていたことは間違いない。比較的高い年齢層からも人気を得ていたなぎさやほのかに対し、ひかりのファンは女児を主力をしており、後発にも拘らず、なぎさとほのかと全く遜色なく(凌駕したという話もある)、強固な鼎の如きバランスによって、MaxHeartを、前作以上の人気作へと押し上げた。
ひかりは、不思議な力によって、藤田アカネのいとことなり、ベローネ学院女子中等部1年桃組に入学する。藤田アカネのアパートで同居しながら、オープンカフェ形式のたこ焼き移動販売車TAKO CAFEのお手伝いをしている。ポルンを変身パートナーに持ち、途中からルルンのお世話も兼ねるようになる。ひかりは、初め何の感情もないような存在だったが、12のハーティエルを一人見つけるたびに、そのハーティエルの司る意志・感情の性質を獲得し、徐々に人間味を帯びて来る。ただ、それとは別に最初から、非常に優しい性格を見せており、ポルン・ルルンを守るためには気丈に敵に立ち向かうなど、健気な面も強く感じさせた。これらは、クイーンに由来する母性の表現と理解される。しかし、日ごろのひかりは、その高貴な素性とは正反対に、とても謙虚で大人しく、少々引っ込み思案でもある。ただでさえ、虹の園のことを何も知らない自信のなさも相俟って(「遠足」という言葉も知らなかった(第3話))、ひかりには、最初友だちもおらず、随分孤独であった。第10話では、校舎中庭の藤棚下ベンチに独り座って昼食の弁当を摂る寂しいシーンも演出されている。
第15話「あこがれの先輩は大親友!?」で、ひかりは、自分を初めて遊びに誘ってくれたクラスメートの多幡奈緒・加賀山美羽と次第に打ち解けて行き、小バスケに参加してロングシュートを決めたあたりで、いつしか「九条さん」から「ひかり」と下の名で呼ばれるようになっていることに内心大いに驚きつつも(ひかり自身は、この時点ではまだ、「多幡さん」、「加賀山さん」と呼んでいる)、「嬉しいよ」と微笑んでみせ、自分の手を握る奈緒・美羽と喜びを分かち合った。その直後、闇の敵に襲われたふたりを、クイーンの心の片鱗を窺わせる気強さで「彼女らはわたしをクラスで初めて誘ってくれました! わたしを喜ばせてくれた。幸せにしてくれた!」と叫びながらプリキュアと共に死守し、ラストでついに「な~お、み~う、待って~!」と、ふたりのファーストネームを呼んでその後を追い駆けて行くにいたり(これは、第一シリーズ第8話のテーマを踏襲している)、その成長物語は、一つの頂点を迎えた。
ひかりの外見は、クイーンの分身のわりには地味であり、黄緑色の髪を右から三つ編みにして左へと回してお下げにし、いつもロールアップデニムジーンズを履き、春や秋は紫のキャミソールの上にUネックカットソーの緩やかなシャツを着て、タコカフェのお手伝い時には、さらにその上に薄紫の同店専用エプロンを纏っている。夏は、薄紅色のフレンチスリーブに衣替えし(第15話~)、二の腕全開だが、大人しそうな印象は変わらない。この地味なファッションは、変身後のシャイニールミナスの煌びやかさとのコントラストを際立たせるために、意識してなされた演出である。そのような日ごろのひかりであるから、ナイーブに過ぎ、恋にはまだ縁遠いが、第21話で、七夕の日に偶然出会った同い年の家出少年・大輝とのひと夏の交流は、同話のAパートだけだったとはいえ、詩情たっぷりに描かれ、彼女は、恋よりも甘いノスタルジーエピソードの主役を風雅に演じ切った。
学校の成績は優秀だが、抜けたところもあり、覚束ない雰囲気。ただし作中ではなぎさ、ほのかに比べるとあまりギャグにはされないキャラクターである。上記第15話では運よくロングシュートを決めたものの、どうやら本来運動は苦手らしい。タコカフェのお手伝いもあって、部活には属さず、なぎさ・ほのか・奈緒・美羽と仲良くなった後も、依然として交流範囲は狭いようである(第24話の合宿篇では、同級生女子にまだ丁寧語を使っていた)。その代わり、アカネとの仲は、いとこ同士というよりも、姉妹、もしくは母娘ほどに親密で睦まじく、アカネに抱かれるひかりの姿を見せられた大輝に、家出して来たことを後悔させ、母のもとへ帰る決心を促したほどである(第21話)。
ひかりは、ポルンをパートナーにして、「ルミナス・シャイニングストリーム」という掛け声とともに、シャイニールミナスに変身する。シャイニールミナスは、腰の下にまで垂れる左右二束の長い金髪と、白・ピンク基調の幼稚園児のようなAラインという衣裳を特徴とし、身体能力はプリキュアと同等かそれ以上であるが、格闘は不得手のため、敵の攻撃を巧みに躱しながら、プリキュアの後方支援に徹することが多い。だが、ハーティエルバトンを用いることで、単独必殺技「ルミナス・ハーティエル・アンクション」(闇の力を中和する)や、プリキュアと力を合わせた3人合体必殺技「エキストリーム・ルミナリオ」(光のパワーで闇を撃退する)を使える。また、後半では、ルルンの登場により、ハーティエルブローチェというブローチを胸のリボンに装着し、眩い光輝を放って敵の攻撃をはね返すことが出来るようになった。さらに、最終回では、「エキストリーム・ルミナリオ・マックス」も「最後の力」として出し切った。
MaxHeartラストのクライマックスでは、ついに12のハーティエルが集まり、クイーンを復活させた事でシャイニールミナスの存在が消滅するはずだったが、ルルンが紡ぎ、ポルンが導いた「未来」により、彼女は九条ひかりとして、再びなぎさとほのかのいるタコカフェに戻って来た。消滅直前、シャイニールミナスがプリキュアに向かって、「後悔はしな…いっ、いっ、いっ」としゃくり上げながら気丈に語る愁嘆場的シーンから、それまでと寸毫も変わらぬ健気なひかりが笑顔でなぎさにたこ焼きを運んで来たラストシーンへのどんでん返しは、あまりに衝撃的であり、二年間の人気シリーズを総括するに足る印象深い最終回となった。前作の悲しみと切なさを残した大団円とは違い、こちらはハッピーエンドといえる。

プリキュアと仲間達[編集]

ルルン
声:谷井あすか
光の園からやってきた「未来を紡ぐ光の王女」。虹の園では「ミラクルコミューン」の姿をしている。シャイニールミナスにパワーアップアイテム「ハーティエルブローチェ」を授ける役目を与えられた。耳が器用で高いところを上るのにも使用された。いつもポルンに妹のようにくっついて離れず、ポルンを困らせることもある。おっとりしていて、ちょっと泣き虫(一度泣き出すと滝の様に涙が流れる。特にポルンの姿が見えなくなった時の凄まじさは格別)。語尾は「 - ルル」。

光の園[編集]

ハーティエル
12人の小さな妖精。光のクイーンの「意志」が12に分かれて顕現した存在。女性型がほとんどだが男性もいる。発見された後、しばらくなぎさたちと行動を共にするが、ひかりの心の成長を見届けるなど目的を果たすと、クイーンの心の在り処とされるクイーンチェアレクトに入り、誕生石のような形になって納まる。
シークン
声:永野愛
ハーティエルの1人目。彼女の司る志は「探究」。他のハーティエルたちが発見されてすぐチェアレクトに戻ったのに対し、彼女は探求能力ゆえ最後まで外に出て残りのハーティエルを探していた。それゆえに、最も出番が多い。チェアレクトに収まった他のハーティエルを呼び出すことができる。語尾に「 - です~」が付く。
パション
声:菊池こころ
ハーティエルの2人目。彼の司る志は「情熱」。白い鳩と仲良くなる。熱い男(少年)である。ひかりが、ポルンを叱ることで生まれて初めて表した激情、タコカフェを闇の攻撃から守るときに発揮した情熱などに対応。
ハーモニン
声:仙台エリ
ハーティエルの3人目。彼女の司る志は「調和」。オルゴールの中で寝ていた。孤独なひかりと、なぎさ・ほのかの絆(調和)が生まれたことに対応。語尾が「わん(ONEのこと)」となるのが特徴。
ピュアン
声:小松里歌
ハーティエルの4人目。彼女の司る志は「純真」。感動屋。第15話「あこがれの先輩は大親友!?」で、ひかりが、奈緒・美羽との純粋な友情を育んだことに対応。
インテリジェン
声:小林麻由子
ハーティエルの5人目。彼女の司る志は「知性」。ひかりの知性の芽生えに対応。知恵の書を託された。頭の良いほのかを気に入る一方、なぎさには冷淡。だが、最後には勇気があることを認める。22話で再登場。プリキュアとルミナスに知恵を与える。23話で再びチェアレクトに戻るが、45話でまた唐突に出現。
ウィシュン
声:埴岡由紀子
ハーティエルの6人目。彼女の司る志は「真実」。引っ込み思案で、もじもじした口調でしゃべる。20話で初登場し、21話でのひかりと少年の出会いを予知していた。さらに、34話で再登場し、35話の京都でのひかりと少年の再会を予知した。
ホープン
声:沼田祐介
ハーティエルの7人目。彼の司る志は「希望」。自信をなくしていたひかりとなぎさが希望を取り戻したことに対応。
ブレイブン
声:安達まり
ハーティエルの8人目。彼女の司る志は「勇敢」。ひかりが、ルルンを守る自覚を持つことに主に対応。また、なぎさが藤Pを励ますことに対応(この頃から、ハーティエル出現とひかりの心の成長の対応関係が曖昧になり、代わって、なぎさの成長の象徴となるケースが出て来る)
プロスン
声:天田真人
ハーティエルの9人目。彼の司る志は「繁栄」。のんびり屋で食いしん坊。ナスのような果物を食べている。12名の中で最も太っている。余りに暢気なためシークンに怒られる。一応、なぎさとほのかたちの京都への修学旅行に、故あって加わったひかりが、人類の繁栄の歴史を学ぶことに対応しているはずであるが、実際のところ、その描写は曖昧である。むしろ、ルルンが仲間に加わったことの賑やかさを反映していると見るべきか。「…だな」という語尾が口癖。
ハピネン
声:石毛佐和
ハーティエルの10人目。彼女の司る志は「幸福」。ひかりの成長とはあまり関係なく見えた。というのも、この頃のひかりは、自分の体内に起こりつつある異変に感づき、不安な日々を送っていたからである。寧ろ、38話でフランス・パリ行きを決断するかどうかで悩むほのかが、本当の幸せとは何かを考えたことに対応しているように思われた。
ラブラン
声:壱智村小真
ハーティエルの11人目。彼女の司る志は「愛」。なぎさが、藤Pに想いを告白することに対応。尤も、なぎさは、直接藤Pに告白することはなく、藤Pに対する恋心に気づくという段階で終わっている。
エターナルン
声:水沢史絵
ハーティエルの12人目。彼の司る志は「永遠」。45話で一瞬だけ登場し、すべてのハーティエルが揃ったことで、なぎさ・ほのか・ひかりの友情の絆が永遠のものになったと仄めかし、すぐにチェアレクトへと入って行ってしまった。

ベローネ学院[編集]

多幡奈緒(たばた なお)
声:菊池こころ
ひかりのクラスメート。なぎさに憧れている。第15話で、美羽とともにひかりをフリーマーケットに誘い、孤独なひかりと徐々に仲良くなって行く。バスケ部所属で、高校生との3on3に、なぎさとひかりを巻き込み、ひかりに奇跡のロングシュートが生まれるきっかけを作る。ラストで、ひかりに、「奈緒」と下の名で呼ばれ、親友となる。古着選びが趣味。他に、25話、34話、45話。
加賀山美羽(かがやま みう)
声:水沢史絵
ひかりのクラスメート。ほのかに憧れている。奈緒と一緒に、なぎさとほのかの物真似をする。第15話で奈緒と共にひかりをフリーマーケットに誘い、ハリウッド俳優への憧れを語ったり、奈緒と一緒になんてねなんてねなんてねと踊ってみせたりして、硬かったひかりの心を徐々にほぐして行く。ラストでは、ひかりから「美羽」と呼ばれ、親友となる。他に、25話、45話。
野々宮(ののみや)
声:寺田はるひ
科学部に所属する1年生。第9話、実験中の不注意(よそ見して喋っていて薬品の入ったビーカーを割った)を部長のほのかに叱責され意気消沈し退部まで考え出すが、ユリコの心遣いでほのかと打ち解けることができる。他に、24話。
マキ
声:寺田はるひ
ラクロス部に所属する2年生。11話で、上級生のメグミと喧嘩するも、なぎさにチームワークの大切さを説かれ、名藻内中学戦の中で、メグミと仲直りして行く。43話では、引退したなぎさに代わって、新キャプテンとなり、なぎさほどの人望を得られず悩むが、なぎさから励まされ、自信を得て行った。他に、31話、39話。
メグミ
声:西野陽子
ラクロス部に所属する3年生。昨年のキャプテン・中川弓子先輩から譲り受けたバンダナをしているが、チームでは地味な存在。11話で、後輩のマキと険悪になるが、試合を通して仲直りし、以後はマキとナイスコンビを組む。他に、31話、39話。
永井さおり(ながい さおり)
声:小野涼子
科学部に所属する新部長。43話で、引退するほのかに、花束を贈呈する。普通のしっかり者のようで、ほのかを安心させる。

ドツクゾーン[編集]

洋館の少年
声:寺田はるひ
四天王が「あのお方」と呼ぶ少年。ジャアクキングの生命として生まれ、ジャアクキングの復活に大きな意味を持つ。無邪気にはしゃぎ、執事ザケンナーを困らせる。21話で初めて闇の洋館を出て、ひかりと遭遇するが、ともに気を失い、心配した闇の幹部らが、以後暫くは洋館から出そうとしなくなる。しかし、ひかりの絵を描いたり(23話)、ひかりのことを気にしてぼんやりしていたり、ついには外で起こったひかりの危険にテレパシー的に反応し、その危機を回避させるなど、徐々にひかりへのシンパシーを強め、幹部らをますます戸惑わせる。ラスト前46話で、ジャアクキングに吸収されてしまうが、プリキュアたちのジャアクキングとの戦いの後には、ひかりの弟「ひかる」としてアカネの前に現れ、ひかり達と一緒に暮らすようになる。
サーキュラス
声:上別府仁資
ジャアクキング復活を企む四天王の1人。騎士のような容貌で、正々堂々の戦いを好む。一見無愛想でお硬そうだが、他の四天王が登場するとギャグシーンも演じるようになった。だが、それは彼がリーダー格であるにも拘らず、他の幹部に言うことを聞いてもらえず、苛立ってのことであり、本人はいたって真面目なつもりなのである。特に、単細胞のウラガノスとの会話が成り立たないことに苛立って、「人の話を最後まで聞け」というのが口癖となるが、もちろん聞いてもらえず、去って行くウラガノスの背中を呆然と見送る。シャイニールミナスに複雑な感情を抱いているように見える。
ウラガノス
声:高木渉
四天王の1人で肉体派で、体当りの戦いが得意。思い込みが激しく、周囲の話を聞かず猪突猛進に行動する。しばしば洋館の物を破壊する。一見惨忍そうだが、少年を優しく見守り、或いは、米搗教頭の説教を素直に聞く(16話)など、微笑ましい面も多々あり、一種のギャグメーカーである。また46話の最終血戦では、自己を犠牲にして、サーキュラス・ビブリスに、戦果を譲ろうとするなど、男気のあるところも見せた好漢である。
ビブリス
声:小林愛
四天王の紅一点で、残虐で狡猾な戦略家。自信家であり、詭弁を弄してプリキュアを甚振ることも。ウラガノスの拳を片手で受止める程の力を持つ。イチゴケーキなどの虹の園のスイーツに目がなく(10話)、また梨(27話)や団子(32話)など食べ物が出る回に限って出撃して来るのは、まるで若いギャルのようだ。しかし、少年に対してはときに母のように気を揉み、少年が気にするひかり=シャイニールミナスに対して、激しい憎悪を向ける。
バルデス
声:小野健一
四天王の中で最強の能力を誇る。初登場が12話と最も遅く、まともに戦ったのは、22話が最初。第23話でパワーアップしたプリキュアにいきなり敗北した。しかし、完全に消滅してはおらず、第31話で復活して洋館へ戻って来た。その後出撃する機会はなかなか訪れなかったが、その間、他の3人と異なり、少年とひかりの相互の接近や変化に何かを期待している様子であり、他の3人にはない特別な何かを持っているように見えた。それもそのはず、実は彼こそがジャアクキングであったのだ。しかし、バルデスは、少年の力を吸収して目的を果たした後も、それとは別にプリキュアと最後の一戦を交えたいというサーキュラスたちの戦士魂を理解して戦いを許すなど、部下に対して非情だった前作のジャアクキングのときに比べ、遥かに情のある存在となっており、最後も、プリキュアたちと堂々と戦い、散って行った。

その他のキャラクター[編集]

中尾(なかお)
声:滝知史
第6話、第7話、第8話。アカネの会社員時代の後輩。タコカフェをたびたび訪れ、アカネに会社へ戻るよう誘うが、アカネとひかりのタコカフェへの情熱に負け、諦める。アカネに密かな恋心を抱いているらしい。
甘井(あまい)
声:松谷彼哉
第10話。なぎさとほのかたちのクラスが、見学実習で訪れたケーキ工場の工場長。
子ヤギ(こやぎ)
声:水田わさび
第12話。アカネが店を出すためにナデシコ牧場へ出向いたとき、手伝いについて来さされたなぎさたちと出会った。主にひかりによく懐く。
ポン太之介(ポンたのすけ)
第20話。怪我していたところを莉奈に助けられ育てられていた子狸。だがなぎさたちに見つかり自然にかえすべきと説得され、怪我が治った後山にかえされた。
大輝(だいき)
声:岡村明美
第21話。七夕の当日、母親と喧嘩して家出して来て、ひかりと偶然出会う。ひかりと遊んだ後、アカネとひかりの触れ合いを見て、家に帰ろうと決心。ひかりに、珍しい石をプレゼントして、若葉台を去る。
植田さん(うえださん)
声:田村勝彦
第27話。アカネの大学時代の友人の親で、梨園を営んでいる。アカネが、タコカフェの新メニューの素材を得るため赴くとき、なぎさたちも付き従い、梨の収穫を手伝う。
植田さんの奥さん
声:松岡洋子
第27話。同上。
アリサ
声:沢城みゆき
第30話。ひかりが、タコカフェで偶然出会った小さな女の子。兄を強く慕い、ルルンのシンパシーを呼ぶ。
アリサの兄
声:木下紗華
第30話。妹のアリサが公園で遊んでいたとき落としたという熊さんのぬいぐるみを探しに、砂場へと向かう。そのあいだ、アリサをタコカフェに預けるが、兄を慕うアリサは、ひかりが目を離した隙に、タコカフェを抜け出し、途中でウラガノスに襲われた。
水戸屋のおばさん(みとやのおばさん)
声:峰あつ子
第32話。ほのかが幼い頃から贔屓にしていた老舗の団子屋。桜組の学校新聞取材で、なぎさたちがお邪魔したとき、おばさんは同店を閉めるつもりであることを仄めかした。しかし、ほのかが学校新聞に寄稿した水戸屋を慕う記事内容に胸打たれ、店を続ける勇気を得る。
笹野(ささの)
声:長島雄一
第34話。なぎさたちが修学旅行で京都を訪れたさいに出会った映画村の小道具係。なぎさの好きな古い時代劇のセットもこの人が手がけたと知り、なぎさは欣喜雀躍。特に忍者ものに使ったガマは、笹野の若い頃の思い入れ深い張り子だったが、ウラガノスによってザケンナー化させられてしまう。
望(のぞみ)
声:川田妙子
第36話。近所の幼く大人しい女の子。たまたまポルンとルルンを見つけ、ぬいぐるみだと思って家へ持ち帰る。独り遊びしているうち、父の大切にしていた模型を壊し、出張から帰ってくる父を迎えに行くのを躊躇するが、陰からのポルンの声に励まされ、父に謝ることが出来た。そして、ポルンらを探し回っていたひかりに、ポルンとルルンを無事返すことも出来た。
望の母
声:氷青
第36話。望と一緒に、出張帰りの夫を迎えに行こうとするが、望がそれを嫌がるので、心配する。
志穂の父
声:桶渡宏嗣
第37話。志穂が舞台監督を務める学芸会の芝居を見に、妻と共にベローネへ。志穂の丸顔を髣髴せしめるふくよかな顔と体格をした大らかそうなひと。
志穂の母
声:松本美和
第37話。
永沢勝子(ながさわ かつこ)
声:折笠富美子
第39話。前作からベローネ学院ラクロス部の宿敵である御高倶女子ラクロス部のキャプテン。頗る真面目で厳格な性格であり、ラクロスの攻撃陣形もコンピューターの如き正確さを選手らに求める。しかし、決勝で対戦することになったベローネの偵察を兼ね、なぎさに会うと、そのままタコカフェへといざなわれ、なぎさのお気楽でフレンドリーな姿勢に肩透かしを食わされてしまう。試合でもベローネののびのびラクロスにしてやられ、なぎさに脱帽。最後は握手して、友好を深め合う。
木村(きむら)
声:道添愛美
第39話。御高倶女子ラクロス部のレギュラー選手。比較的長身であり、恐らくベローネラクロス部の莉那を意識して設定されたキャラだが、主将の永沢に押さえ付けられ、莉那のような快活さがなく、素直すぎ隷属的である。しかし、決勝でなぎさによってのびのびプレーの大切さを知った永沢に、自由にプレーしてよいと言われ、生き生きして来る。
山中(やまなか)
声:埴岡由紀子
第39話。御高倶女子ラクロス部のレギュラー選手。比較的小柄であり、恐らくベローネラクロス部の志穂を意識して設定されたキャラだが、主将の永沢に押さえ付けられ、志穂のような明るさに乏しく、意地はありそうだが、それを出せずに苦しんでいる感じがした。しかし、決勝でなぎさによってのびのびプレーの大切さを知った永沢に、自由にプレーしてよいと言われ、木村同様、俄かに生き生きして来る。
祐二(ゆうじ)
声:渡辺久美子
第40話。なぎさの弟・亮太が、有名バドミントンクラブへの入会テストのさい、ペアを組まされた小学生。普通の素直なバドミントン好き少年であった。
高田(たかだ)
声:奥島和美
第40話。上記有名バドミントンクラブの生え抜き有望選手。亮太が祐二と組んで対戦。亮太組はやはり敗れるが、コーチに見込まれて入会を勧められ、そのとき、高田も、亮太らと一緒に練習したいと入会を後押ししてくれた。

アイテム[編集]

プリズムストーン
青、赤、緑、水色、オレンジ、黄色、紫の色をした石。全てを生み出すという力を秘めている。メップル、ミップルおよびダークファイブが所持していた。ウィズダムは、これらを「石」と「力」に分けることができる。
カードコミューン
無印で登場。メップルとミップルは普段この姿である。お世話は『プリキュアカード』を使う。
ハートフルコミューン
Max Heartで登場。メップルとミップルは普段この姿である。お世話は『プリキュアハート』を使う。

以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。

エピソード[編集]

各エピソードについては、#外部リンクの東映アニメーション公式Webから「各話あらすじ」を参照。

主題歌[編集]

『ふたりはプリキュア』[編集]

オープニング『DANZEN! ふたりはプリキュア』
作詞:青木久美子 作曲:小杉保夫 編曲:佐藤直紀 歌:五條真由美
エンディング『ゲッチュウ! らぶらぶぅ?!』
作詞:青木久美子 作曲・編曲:佐藤直紀 歌:五條真由美

『ふたりはプリキュア Max Heart』[編集]

オープニング『DANZEN! ふたりはプリキュア (Ver. Max Heart) 』
作詞:青木久美子 作曲:小杉保夫 編曲:佐藤直紀 歌:五條真由美
エンディング前期(第1 - 36話)エンディング『ムリムリ?! ありあり!! INじゃぁな〜い?!』
作詞:青木久美子 作曲・編曲:佐藤直紀 歌:五條真由美、ヤング・フレッシュ
エンディング後期(第37 - 47話)『ワンダー☆ウインター☆ヤッター!!』
作詞:青木久美子 作曲:間瀬公司 編曲:佐藤直紀 歌:五條真由美

OPは前作と同じタイトル(歌詞)だが、曲調がロック調に力強くなり、「Max Heart」のコーラスが付く形となった。
EDは初めて後期版が使われ、これ以降も前期・後期EDが起用される。なお前期EDは第8話まで映像が未完成のまま放送されていた。

音楽[編集]

劇中のBGMは佐藤直紀による。その後のプリキュアシリーズでも一貫して音楽を担当しており、本作の二年間で録音されたBGMが後のシリーズで流用される機会も多い。

スタッフ[編集]

  • プロデューサー:西澤萠黄→土肥繁葉樹→大野逸雄、亀田雅之 (ABC) 高橋知子→鶴崎りか (ADK) 鷲尾天(東映アニメーション)
  • 原作:東堂いづみ
  • 連載:講談社『なかよし
  • シリーズ構成:川崎良
  • 脚本:川崎良、清水東、羽原大介成田良美影山由美、吉村ゆう
  • 音楽:佐藤直紀
  • 製作担当:坂井和男
  • 美術デザイン:行信三
  • 美術:行信三、塩崎広光、下川忠海、井出智子、杉浦正一郎、吉田智子、井芹達朗、倉橋隆、飯島由樹子、田中里緑
  • 色彩設計:沢田豊二
  • キャラクターデザイン:稲上晃
  • 作画監督:爲我井克美、高橋任治、川村敏江、生田目康裕、河野宏之、桑原幹根、青山充、飯島秀一、東美帆、はっとりますみ
  • シリーズデレクター:西尾大介
  • 演出:伊藤尚往、山吉康夫、岩井隆央、矢部秋則、川田武範、小村敏明、岡佳広、五十嵐卓哉、吉沢孝男、上田芳裕、座古明史、山田徹、立仙裕俊、西尾大介、山内重保、大塚隆史、門由利子
  • 動画:馬渡久史、TAP、ハヤシ株式会社、かぐら、MSJ武蔵野製作所、ピーコック
  • 背景:TAP、アテネアートスタジオ、マジックハウス、獏プロダクション、スタジオMAO、ティルドーン
  • 美術補佐:小菅三佳→長恵美子
  • デジタル彩色:TAP、かぐら、ハヤシ株式会社、MSJ武蔵野製作所、ピーコック
  • 色指定:大谷和也、衣笠一雄、沢田豊二、秋元由紀、小日置知子
  • デジタル撮影:東映ラボテック
  • CG製作:川崎健太郎
  • 編集:麻生芳弘
  • 録音:川崎公敬、渡辺絵里奈
  • 効果:石野貴久
  • 選曲:水野さやか
  • 記録:沢井尚子
  • 録音スタジオ:タバック
  • オンライン編集:TOVIC
  • 音楽協力:東映アニメーション音楽出版
  • 演出助手:木村延景、宮元宏彰、鈴木裕介、大塚隆史、松本理恵、黒田成美
  • 製作進行:柳義明、岡村利和、坂井和男、武田雄樹、増田雄一郎、額賀康彦、高木秀哲、末竹憲、八重樫逸郎
  • 美術進行:北山礼子
  • 仕上進行:黒田進
  • 演技事務:小浜匠

劇場版[編集]

TVシリーズの高い人気を受けて、劇場版も制作された。

『映画 ふたりはプリキュア Max Heart』[編集]

2005年4月16日に全国東映系で上映され、初回の興行成績は4位。興行収入8.5億円、観客動員数76.5万人を記録した。公開と同時期に、コミック版も刊行された。

この映画にはゲスト声優として、工藤静香が参加。エンディング曲も担当。

あらすじ[編集]

「希望の園」とその力の源であるダイヤモンドラインを魔女から守るべく、希望の園の7人の戦士たちとともにプリキュア、そしてルミナスが魔女に立ち向かう。

登場人物[編集]

希望の園の女王
声:工藤静香
希望の園を収めている長。
ラウンド
声:野沢雅子
7人の妖精のリーダー。
スクエア
声:松岡洋子
7人の妖精の中でプリキュアとルミナスを快く思っていない一匹狼。だが、終盤では3人を信頼し、帰らないよう必死で求めるなど、心変りした。
マーキーズ
声:川田妙子
7人の妖精の中で小柄。語尾は「……でございまちゅ」。ポルンと仲良くなる。
オーバル
声:野田順子
7人の妖精の中でポッチャリ。映画本編では大阪弁だったが、漫画では標準語になっている。
トリリアント
声:菊池こころ
7人の妖精の中で学者っぽい。
ペア
声:中山さら
7人の妖精の中で余り目立たない存在。
ハート
声:赤江珠緒ABCアナウンサー=当時)
ペアと同じ。
七人の妖精を演じた川田妙子は後の作品でも味方役に出演している。
希望の園の王子
声:岸尾大輔
藤村似で臆病な性格で余り頼りない王子。
執事
声:園部啓一
羊似で女王の側近。
魔女
声:勝生真沙子
女王からダイヤモンドラインを強奪し、ジャアクキング復活を目論む魔女。

主題歌[編集]

オープニング『DANZEN! ふたりはプリキュア (Ver. Max Heart) 』
エンディング『心のチカラ
作詞:前田たかひろ 作曲・編曲:h-wonder 歌:工藤静香

スタッフ[編集]

  • 監督:志水淳児
  • 脚本:羽原大介
  • キャラクターデザイン:稲上晃、爲我井克美
  • 作画監督:爲我井克美、青山充

『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』[編集]

シリーズ二作目の劇場アニメーションとして2005年12月10日に公開され、初回の興行成績は5位、興行収入累計5.7億円を記録した。前作と同様、公開と同時期にコミック版も刊行された。ゲスト声優には矢口真里Berryz工房清水佐紀がいずれも本人役として参加。またBerryz工房がエンディングを担当している。スーパープリキュアが初登場。

あらすじ[編集]

皆で雪山へスキーにやってきたなぎさ・ほのか・ひかりが、闇の戦士フリーズン&フローズンから友達である伝説の鳥「鳳凰」のひなたを守るため立ち上がる。

登場人物[編集]

ひなた
声:千々松幸子
鳳凰が死ぬ直前に産んだ卵から孵った雛。それなしでは雲の園やその他の世界を保つことはできない存在。
老師
声:青野武
雲の園の長老。
ムタ
声:野沢雅子
長老のダジャレに手を焼くムササビ。
フリーズン
声:草尾毅
闇の戦士。フローズンと共に世界を氷の闇に変えようとすべく、邪魔な存在であるひなたをさらい、プリキュアとルミナス打破を誓う。必殺技は、「フリージング・ブリザード」。一度はフローズン共々、「プリキュアマーブルスクリューマックススパーク」を攻略した数少ない敵。だが、後にフローズンと仲間割れを起してチームワークが崩れ、敗北。
フローズン
声:檜山修之
闇の戦士。ひなたをさらい、フリーズンと共に曰く最強のコンビとしてプリキュアとルミナスを倒そうとする。必殺技は、「フリージング・ブリザード」。一度はフリーズン共々、「プリキュアマーブルスクリューマックススパーク」を攻略した数少ない敵。だが、後にフリーズンと仲間割れを起してチームワークが崩れ、敗北。
特別出演
矢口真里
声:矢口真里
清水佐紀
声:清水佐紀Berryz工房
2人とも本人役。EDにも少しだけ登場する。

主題歌[編集]

オープニング『DANZEN!ふたりはプリキュア(Ver. Max Heart)』
エンディング『ギャグ100回分愛してください
作詞・作曲:つんく 編曲:高橋諭一 歌:Berryz工房

スタッフ[編集]

  • 監督:志水淳児
  • 脚本:成田良美
  • キャラクターデザイン:稲上晃、爲我井克美
  • 作画監督:爲我井克美

漫画版[編集]

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ふたりはプリキュアおよびふたりはプリキュアマックスハートは、原作・東堂いづみ、まんが・上北ふたごによって漫画作品が描かれている。漫画版における『マックスハート』の表記はカタカナ。

連載版[編集]

『ふたりはプリキュア』は「なかよし」(講談社)にて2004年3月号から2005年2月号まで連載。『ふたりはプリキュアマックスハート』は2005年3月号から2006年2月号まで連載。いずれも8 - 16ページのショートコミック扱いだった。 アニメで中核となっている変身・戦闘の要素をまったく含まず、オリジナルエピソードでなぎさとほのか(『マックスハート』ではひかりを含めた3人)の中学生としての日常を描く、タイアップとしては異色の作品。

単行本[編集]

『ふたりはプリキュア』の単行本はアニメ完結に合わせて講談社から発売された。全1巻。変身・戦闘を含めてアニメのストーリーを追う描きおろしを半分以上、連載版の日常エピソードを4話のみ収録という変則的な形のものである。

ふたりはプリキュア 
ISBN 4-06-334971-3 : なかよし2004年5月号・7月号・10月号・12月号掲載分、および描きおろし

『ふたりはプリキュアマックスハート』は、連載版は単行本化されていない。映画2作に合わせて描きおろしコミカライズが各1巻発売された。

映画 ふたりはプリキュア マックスハート 
ISBN 4-06-334994-2
映画 ふたりはプリキュア マックスハート2 〜雪空のともだち〜 
ISBN 4-06-372099-3

特記事項[編集]

2005年阪神ジュベナイルフィリーズ(Jpn1)に勝利し、その年の最優秀2歳牝馬に選ばれたテイエムプリキュアは、馬主の娘が当作品のファンであったため、命名された。

脚注[編集]

  1. 東映アニメーション株式会社 2005年3月期 決算PDFファイル)、3頁。
  2. 東映アニメーション株式会社 2006年3月期 決算(PDFファイル)、10頁。
  3. 東映アニメーション株式会社 2006年3月期 第3四半期決算 (2005年4月 - 2005年12月)(PDFファイル)、10頁。
  4. 使用されたのは無印第6話、第12話、第15話の3回のみ
  5. 結婚後海外に転勤との話が出ていたが、取り消された。
  6. なぎさとほのかにこの事を知られた時は、絶対誰にもばらさないという要求を呑んで貰う代りに、なぎさから没収していたメップルを返した
  7. メップルは、光の園では飽きる程食べた事が有るらしい
  8. たった5回しか出てない
  9. ジャアクキングがギャグキャラとなったのはこの時
  10. 実は時間稼ぎの為の罠だったのだが、最後の最後まで全く気が付かなかった

関連項目[編集]

外部リンク[編集]