新木場駅
新木場駅(しんきばえき)は、東京都江東区新木場一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)・東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京臨海高速鉄道(TWR)の駅である。
目次
乗り入れ路線
当駅には次の3社3路線が乗り入れ、接続駅となっている。
- 東京メトロ 有楽町線 : 当駅が終点であり、「Y 24」の駅番号が与えられている。
- JR東日本 京葉線 : 京葉線の列車のほか、西船橋駅から武蔵野線に乗り入れる列車も停車する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」に属するが、京葉線が東京駅に延伸されるまでは属していなかった。
- 東京臨海高速鉄道 りんかい線 : 当駅が起点となっている。
歴史
- 1988年(昭和63年)
- 1990年(平成2年)3月10日 - 京葉線の新木場 - 東京間が延伸開業、全線開通。
- 1996年(平成8年)3月30日 - 東京臨海高速鉄道臨海副都心線(後のりんかい線)の新木場駅が開業(開業当初は新木場 - 東京テレポート間)。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
- 2002年(平成14年)12月1日 - 東京臨海高速鉄道りんかい線の天王洲アイル - 大崎間の延伸開業・全線開通に伴い、JR埼京線とりんかい線の相互直通運転を開始。りんかい線でもSuica供用開始。
- 2004年(平成16年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)5月3日 - 地下鉄有楽町線の当駅から小田急小田原線本厚木駅までの臨時特急列車「ベイリゾート」号の運転を開始。
- 2011年(平成23年)9月24日 - この日をもって「ベイリゾート」号の運転を休止。
- 2013年(平成25年)6月29日 - 有楽町線ホームでホームドアの供用開始。
駅構造
JR京葉線ホームが4階、コンコースが3階、東京メトロ有楽町線ホームと東京臨海高速鉄道りんかい線ホームが2階にある。
1階部分にあたる高架下には飲食店が軒を連ねている。3社とも1か所のコンコースを共用(管理は東京メトロが担当)しており、改札も各々が隣接している。
東京臨海高速鉄道りんかい線は、コミックマーケットをはじめとする年に数回開催される沿線でのイベントに対応するため、混雑時に備えて改札横に臨時出札窓口を数箇所設けている。
東京メトロ
島式ホーム1面2線を有する高架駅。ホームの東側に新木場車両基地があり、ここに通じる線路が留置線として利用されている。なお、渡り線は留置線側にあるため、1番線の列車の入庫および2番線の列車の入線はほぼ同時に行われる。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 有楽町線 | 降車ホーム |
2 | 有楽町線 | 池袋・和光市・森林公園・飯能方面 |
JR東日本
島式ホーム1面2線を持つ高架駅。改札階とホームを連絡する階段は2か所あるが、朝のラッシュ時には不足気味で、改札を抜けるまでに時間がかかることもある。
千葉支社管轄の直営駅で、みどりの窓口(営業時間 7:00 - 19:00)、指定席券売機、自動券売機、自動改札機、自動精算機設置駅。管理駅として、潮見駅・葛西臨海公園駅を管理下においている。
京葉線の部分開業時には蘇我方にある両渡り線を使用して折り返していたが、東京開業後は使用停止扱いとされ、当駅での折り返しは不可能となった。しかし、2006年9月28日に発生した東京駅機器室の火災事故の際に連動装置を整備し、折り返し機能を復活させた。以後は異常時対応用として、常時使用可能な状態を維持している。
蘇我寄りにはりんかい線との連絡線がある。同線全線開業前はりんかい線で運用されている70-000形電車が検査などのために京葉電車区(現・京葉車両センター)や蘇我経由で大井工場(現・東京総合車両センター)へ自力回送していたり、団体臨時列車が運行されたこともあるが、定期列車が運行されたことは一度もない。これについてはりんかい線との関係も参照のこと。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■京葉線 | 下り | 舞浜・新浦安・海浜幕張・蘇我方面 |
■武蔵野線 | - | 西船橋・新松戸方面 | |
2 | ■京葉線 | 上り | 東京方面 |
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 東京方面着発 | 大崎方面着発 | 西船橋・蘇我方面着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 10両分 | 到着可 | 不可 | 到着・出発可 | 下り主本線 |
東臨1 | (東臨)2 | 10両分 | 不可 | 到着・出発可 | 出発可 | |
東臨2 | (東臨)1 | 10両分 | 不可 | 到着・出発可 | 到着可 | |
2 | 2 | 10両分 | 出発可 | 不可 | 到着・出発可 | 上り主本線 |
- 主本線を発着する場合は通過が可能。ただし大崎方面は不可。
- 参考資料:「武蔵野線・京葉線 建設の経緯と線路配線」 『鉄道ピクトリアル』 第52巻8号(通巻第720号) 2002年8月号
東京臨海高速鉄道
島式ホーム1面2線を有する高架駅。前記したように、JR京葉線の間に連絡線がある。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■りんかい線 | 国際展示場・大崎・新宿方面 |
利用状況
- 東京メトロ - 2013年度の1日平均乗降人員は101,043人(前年度比4.3%増)である[1]。
- JR東日本 - 2013年度の1日平均乗車人員は70,831人で、京葉線内では東京駅、西船橋駅、舞浜駅に次ぐ第4位(JR東日本全体では61位)である。
- 東京臨海高速鉄道 - 2013年度の1日平均乗車人員は30,312人で、りんかい線内8駅中第4位である[2]。
平日は朝夕に主に通勤・通学客で混雑し、休日は主に東京ディズニーリゾートや葛西臨海公園、お台場などへ向かう行楽客で賑わう。また、幕張メッセや東京ビッグサイトでのイベント開催時にも混雑することがあり、日によって乗降人員に変動がある。
有楽町線への乗り換え客も多く、それまで通過していた京葉線の通勤快速を停車させて欲しいという乗客の要望があったため、2004年(平成16年)10月16日のダイヤ改正より停車となっている。なお、特急列車が定期的に停車したことはないが、金曜夜の「さざなみ」と土曜・休日の「わかしお」を中心に期間を限定して当駅に臨時停車した実績がある。2009年(平成21年)には3月6日から6月26日(3月20日を除く)までの毎週金曜日および3月19日に「さざなみ21号」が臨時停車していた。
各年度の一日平均乗車人員は下表のとおり。
年度 | 東京メトロ | JR東日本 | 東京臨海 高速鉄道 |
出典 |
---|---|---|---|---|
1992年(平成 | 4年)27,077 | 27,879 | 未開業 | [3] |
1993年(平成 | 5年)29,000 | 29,841 | [4] | |
1994年(平成 | 6年)31,328 | 31,518 | [5] | |
1995年(平成 | 7年)32,213 | 32,642 | [6] | |
1996年(平成 | 8年)34,213 | 35,896 | 7,436 | [7] |
1997年(平成 | 9年)35,679 | 37,134 | 9,784 | [8] |
1998年(平成10年) | 36,184 | 37,564 | 10,189 | [9] |
1999年(平成11年) | 36,563 | 38,962 | 12,150 | [10] |
2000年(平成12年) | 38,433 | 41,550[11] | 14,121 | [12] |
2001年(平成13年) | 40,795 | 45,739[13] | 16,260 | [14] |
2002年(平成14年) | 40,299 | 48,342[15] | 18,156 | [16] |
2003年(平成15年) | 38,803 | 52,625[17] | 21,423 | [18] |
2004年(平成16年) | 39,381 | 53,518[19] | 21,699 | [20] |
2005年(平成17年) | 41,000 | 55,653[21] | 23,132 | [22] |
2006年(平成18年) | 42,622 | 58,886[23] | 23,414 | [24] |
2007年(平成19年) | 46,270 | 62,674[25] | 25,030 | [26] |
2008年(平成20年) | 48,115 | 65,432[27] | 26,411 | [28] |
2009年(平成21年) | 48,384 | 65,813[29] | 26,630 | [30] |
2010年(平成22年) | 48,482 | 65,780[31] | 26,437 | [32] |
2011年(平成23年) | 47,320 | 64,487[33] | 25,887 | [34] |
2012年(平成24年) | 48,426 | 67,590[35] | 29,026 | |
2013年(平成25年) | 70,831 | 30,312 |
駅周辺
新木場 も参照 駅周辺には、駅名の通り貯木場や木材関連企業が多数立地する。
- 東京湾
- 新木場車両基地
- NECソリューションイノベータ本社
- 新木場センタービル
- 新木場センタービル内郵便局
- 夢の島公園
- 夢の島緑道公園
- 新木場緑道公園
- 木材・合板博物館
- 新木場1stRING(プロレス会場)
- 新木場STUDIO COAST (ageHa)
- 湾岸道路
- 明治通り
- 首都高速湾岸線(新木場出入口)
- 東京辰巳国際水泳場
- 警視庁術科センター
バス路線
路線バス
高速バス
周辺には、塩浜にJRバス関東東京支店が、東雲に東北急行バス東京営業所がそれぞれあり、当駅からお台場(りんかい線利用)、葛西臨海公園・東京ディズニーリゾート・幕張メッセ・千葉マリンスタジアム(いずれも京葉線利用)などへのアクセスが至便なため、2000年代に入ってから東北急行バスやJRバス系の高速バス路線が東京駅発着の路線を延長するなどして当駅に乗り入れている。
各路線とも、当駅発は乗車のみ、当駅着は降車のみの取り扱いとなる。行先・経路は当該記事を参照。
- 東北急行バス
- JRバス関東
- JRバス関東・富士急山梨バス
- 京福バス・福井鉄道
- JRバス関東・西日本JRバス(東京駅経由京阪神方面行)
- ドリーム号 大阪駅・湊町バスターミナル(OCAT)・天王寺駅
- 青春エコドリーム号 大阪駅・湊町バスターミナル(OCAT))
- JRバス関東・南海ウイングバス南部
- 中国JRバス
- 中国JRバス・石見交通
ドリーム高松号、ドリーム徳島号、ドリーム高知号、スサノオ号(出雲・松江発)が上り便のみ当駅に到着する。下り便は東京駅始発。
この他、成田空港からの東京空港交通のリムジンバスが当駅に到着する。
2010年12月22日から2011年1月11日まで、中国JRバスが広島駅・呉駅行の夜行高速バスの特別便を運行していた。
付記
- 駅の建設にあたり、木材の町のシンボル駅として木をふんだんに使用した駅舎になる予定であった。当初案では高架構造で木材を利用した駅舎建設が計画されたが、東京都の建築制限(3階以上の新規木造建物の建設禁止)に該当したため、木を化粧材のように利用する形態になった経緯がある。
- 開業前、営団地下鉄有楽町線の計画(当時終点は新富町駅)では「湾岸駅」、京葉線の計画(当時終点は西船橋駅)では「新砂町駅」と仮称されていた。
- 最初の計画時点では、京葉線は東京外環状線の一部となる貨物線として、新木場から台場経由で東京貨物ターミナルまで延伸する予定があったため、新木場 - 東京間の計画はなかった。新木場 - 東京貨物ターミナル間もトンネルは完成していたが、京葉線が東京駅を目指すことになった後にりんかい線として開業した(東京テレポート - 東臨運輸区間は回送線として利用)。蘇我寄りにある連絡線は、両線が一体の計画であった名残りでもある。
- 当駅およびその周辺の所轄警察署は従来城東警察署であったが、2008年度から東京湾岸警察署に変更となった。
隣の駅
- 東京地下鉄
- 有楽町線
- 辰巳駅 (Y 23) - 新木場駅 (Y 24)
- 東京臨海高速鉄道
- ■りんかい線
- ■通勤快速・■快速・■各駅停車(いずれもりんかい線内は各駅に停車)
- 新木場駅 - 東雲駅
- ■通勤快速・■快速・■各駅停車(いずれもりんかい線内は各駅に停車)
脚注
- ↑ 東京地下鉄 各駅の乗降人員ランキング
- ↑ よくある質問 | りんかい線 (ページ下段)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2000年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2001年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2002年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2003年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2004年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2005年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2006年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2007年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2008年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2009年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2010年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2011年度)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員(2012年度)