三菱電機
三菱電機株式会社(みつびしでんき)は日本の総合電機メーカーである。三菱財閥の流れを汲む三菱グループに属する。ロゴマークは三菱グループ共通の赤いスリーダイヤだが、最近のCMなどでは使われておらず、水色のMITSUBISHIロゴが使用されている(但し、海外でのロゴマークや提供クレジットでは使用されるほか、製品カタログの最終ページなどに使用されている)。通称三菱便器(みつびしべんき)、ウンコ電機(うんこでんき)。 「コーポレートステートメント」は"Changes for the Better"(より良きものへの変革)である。 本社は東京都千代田区丸の内二丁目7番3号(〒100-8310)(東京ビル)。
1921年1月15日、三菱造船(後の三菱重工業)より分離独立する形で設立し、現在の企業統治機構は委員会設置会社になっている。
目次
概要
- 日本の総合電機メーカーとしては日立製作所、東芝に次ぐ業界3位で、家電から重電、人工衛星まであらゆる製品を販売している。日立・東芝両社の業績低迷が報じられる中で事業の「選択と集中」に成功して業績を伸ばしており、2006年9月26日にはバブル崩壊後初めて、時価総額が日立を上回ったことが話題となった。
- 現在では既に、東芝や日立を上回りトップとなっている。
- FA機器、昇降機(エレベーター等)、タービン発電機、鉄道車両用電機品、パワー半導体、人工衛星等で国内トップシェアを誇る。最近はFA機器や自動車機器が好調で、FA機器は同社の大きな稼ぎ頭である。
- 宇宙・防衛分野に強みを持っており、防衛エレクトロニクス分野での防衛省契約実績は長年に亘り第1位を維持している。
- 携帯電話のメーカー記号の「D」とは、三菱のシンボルマーク(スリーダイヤモンド three Diamond)に由来している。
- エアコン事業(霧ヶ峰ブランド)においては東芝、日立等と業界トップを争っている。
- ETC機器(地上・車上とも)では三菱重工業と重複がある。
- ブラウン管時代のディスプレイモニターにおいて画面がフラットなダイヤモンドトロンは画期的なものであった。
- パソコン用液晶ディスプレイにおいては一定の評価がありUS-PCメーカーの広告に載ることもある。
沿革
- 1873年 - 岩崎弥太郎が海運会社九十九(ツクモ)商会を三菱商会と改称し、海運と商事を中心に事業の展開を行う。
- 1884年 - 官営長崎造船所(現在の長崎製作所)を政府より借り受ける。
- 1887年 - 官営長崎造船所の払い下げを受ける。
- 1893年 2月 - 三菱合資会社を設立。
- 1917年10月 - 三菱造船として独立。
- 1921年 1月 - 三菱造船の電機製作所(神戸)を母体に三菱電機株式会社として独立。変圧器、電動機、扇風機等を手がける。
- 1923年11月 - 三菱造船長崎造船所より「電機工場」を分離独立し、後の長崎製作所となる。タービン発電機など大型重電機器を手がける。
- 1928年 - 国産初の幹線用大型電気機関車(EF52形)の開発を取り纏め、日立製作所、芝浦製作所(後の東芝)、川崎造船所(後の川崎重工業)と共同で完成。日本国有鉄道へ納める。
- 1935年 - エレベーター、エスカレーターの一貫生産を開始。
- 1946年 - 「ダイヤトーンスピーカー」の原型となる「ダイヤトーンラジオ」発売。
- 1958年 - 三菱電機が中核となり三菱グループ25社で三菱原子力工業を設立。
- 1960年 - トランジスタ式コンピュータMELCOM 1101を発表。
- 1964年 - 東海道新幹線に車両用電機品の他、列車集中制御装置、列車無線、変電設備等を納入。
- 1966年 - 日本初の人工衛星を開発。TRW社から受注しインテルサットIII号へ搭載する。
- 1985年 - CIマーク変更。
- 1990年 - この年の11月、当時の通信機器事業部長の発案で、AB型の血液型の社員だけを集めて「奇想天外プロジェクト」の頭文字を取った、KTPというチームを作り、アイデア・企画力に優れたAB型を利用することで、ヒット商品に結びつけようとした。[1]
- 2008年 - 放送・通信衛星として初の国産衛星スーパーバード7号機(C2号機)を打ち上げ。
- 3月 - 携帯電話端末事業から撤退を発表。
- 10月 - 売り上げ不振で赤字が続いている洗濯機の生産を完全終了。
- 2009年 - 環境ステートメント「eco changes 家庭から宇宙まで、エコチェンジ。」を制定。
- 2011年 - 創業90周年。[2]
主な不祥事・事件
日本国に対しての過大請求
三菱電機が防衛省に対して、ミサイル設計や衛星関連などの契約料金を水増し請求した事に関して、2012年1月28日に三菱電機を指名停止処分とした[3]。
CI
ダイヤ
携帯電話のメーカー記号の「D」とは、三菱のシンボルマーク(スリーダイヤモンド three Diamond)に由来している。これに限らず、製品の愛称に「ダイヤ」を用いたものが数多くある(オーディオブランド「ダイヤトーン」、電気温水器「ダイヤホット」、ブラウン管「ダイヤモンドトロン」、液晶ディスプレイ「ダイヤモンドクリスタ」、TFT液晶モジュール「ディアファイン」など)。
MELCO
公式ウェブサイトのドメイン名が「www.melco.co.jp」(Mitsubishi ELectric COrporation)であったため、PC周辺機器メーカーの(旧)メルコ(現バッファロー)と混同されることがあった。ドメイン名は2002年に「www.MitsubishiElectric.co.jp」に変更された(すべて小文字で入力してもアクセスできる)が、社内のメールアドレスは「melco.co.jp」と「MitsubishiElectric.co.jp」がしばらくの期間混在していた(現在は統一されている)。また、三菱電機グループ内に「メルコ」を冠した子会社も存在する。ちなみに、メルコホールディングスグループとの直接の関係は従来からない。高度成長期(昭和30〜40年代)、三菱電機の系列家電チェーン店には「メル子」という、女の子をかたどった人形(髪には三菱マーク型のリボンをつける)がいた。この「メル子」の名は、上述の英名社名の略称を当時なりに利用したものらしい。
ロゴ
現在の「MITSUBISHI」ロゴは1985年より使用を開始したが、それ以降に製造された製品(主に民生品以外)でも一部に旧ロゴ「MITSUBISHI ELECTRIC」(1968年制定)を使用したものがごくまれに見られる(東京地下鉄 08系車両・10000系車両の運転台コンソールなど)。
製品
電話機
かつては家庭用電話機、携帯電話、PHSを製造していたが、現在は、N-STARを用いた静止衛星電話(ワイドスター)以外は撤退した。
- 携帯電話 - 三菱電機が製品を供給している電話会社は2006年12月現在NTT DoCoMoだけである。しかし、携帯電話産業の競争激化を理由とし、2008年3月3日同事業にからの完全撤退を発表した。同時期に同じ理由で三洋電機も携帯電話事業を京セラに譲渡し、ソニーエリクソンもドコモへの端末提供を中止する事を検討している事を発表した。NTT DoCoMo向けに発売された携帯電話「Music PORTER」はポータブルMDプレーヤーのような形でFMラジオが聞けるなど音楽機能に特化している。D901iから、90Xシリーズと70Xシリーズの一部ではスライド式の形状を採用した。また、この機種から富士通との協業に関係して同じ基本ソフトウェアSymbian OSを採用している。D503i以前のモデルは独特のフリップ式だった。撤退によりD705iμとD705iが最後の機種となった。
携帯電話の機種
家電機器
オール電化
映像機器
2008年春モデル以降のフルHD液晶テレビ・BDレコーダーは、京都府長岡京市にある京都製作所で製造されていることから「京都 FULL HD 1080」というキャッチフレーズが付けられている。
- ビデオデッキ -現在は単体機で生産完了となったが自社開発の画像処理機能や高画質技術、スムーズなテープ走行メカニズムなどを搭載し、映像などにこだわった名機と呼ばれる機種が多くあった。また巻き戻し/早送り時に映像が見られるスピードサーチやCMカット機能などもいち早く採用していた。
- DVDレコーダー - 「リアル」。2008年春モデルから液晶テレビ、BDレコーダーに合わせて名称がリアルに統一された。
- かつては船井電機と提携、楽レコという名で販売していた。それ以前は楽レコのブランドを使わない高級機「DVR-DS10000」を販売していた。
- 2006年11月には、地上デジタル&BS・110°CSデジタルチューナーとVHSビデオを搭載した新しい機種「DVR-DV635」を発売。三菱電機のDVDレコーダーとしては初めて、HDMI端子を搭載した。搭載しているVHSビデオはS-VHSではないものの、HDMI端子で接続すれば、テープの映像をS-VHSに迫る鮮明な映像で楽しめるという。S端子を使った映像の入出力にも対応している。ただし、DVDに関しては、従来機種と同様、DVD-RAMは再生のみの対応で、録画には対応しない。
- BDレコーダー - 「リアル」。2008年5月より発売。東芝「VARDIA」(現:Blu-ray REGZA)同様、リモコンが2種類同梱されているのが特徴だが、ボタンを極力減らしてシンプルにした「グット楽リモコン」にはタッチパネルが採用されている。
- 液晶テレビ - リアル。リモコン操作で画面が左右に回転する「オートターン機能」や、40型以上の大画面機種で見られる薄型額縁のデザインなどで独自性を出している。スピーカーはダイヤトーンブランドのスピーカーを搭載し、処理エンジンは自社製のものを採用している。オートターン機能は1980年代に発売されたブラウン管テレビから続いている機能である。
- レーザーテレビ -2008年10月に「Laser vue」という名称で北米で発売された。2010年8月より3D映像対応型が日本国内でも販売開始。
空調機器
- エア・コンディショナー -ダイキンや東芝キヤリア等とトップシェアを争っている。
- 家庭用エア・コンディショナー -静岡製作所:先に書かれている通り、霧ヶ峰という名で販売している。萩本欽一や小泉今日子、西田ひかるなどの有名タレントがCM出演していたことから、知名度は低くなかったが、ムーブアイなどが搭載されCMには宮里藍が出演して一層知名度が上がった。霧ヶ峰は実在の地名(長野県)であるが、知らない人も多く、広告に一役買ったということで諏訪市から三菱電機に感謝状が送られている。
- 業務用・産業用エア・コンディショナー -静岡製作所&和歌山製作所:ミスタースリム(Mr.Slim)という名称で発売している。ダイキンに次ぐシェア2位を誇っていたが、最近は日立アプライアンスのHiインバーターIVXや三洋電機のエスパシオシリーズ(製造 パナソニック ウィンクス)の猛追により、3位以下に甘んじている。また、しばらくはCM放映を行っていなかったが、2024年12月現在のスリムエアコンのCMには西内まりあと武井咲が出演している。
機種名 | 種類 | 動力 | 特徴 | 冷媒 |
---|---|---|---|---|
スリムER | パッケージエアコン | 8.0kw - 28.0kw | DCインバーター機種。 高級機『スリムER クリーンプラス』もある。 |
HFC410A |
スリムR | パッケージエアコン | 8.0kw - 28.0kw | 標準インバーター機種。 | HFC410A |
ズバ暖スリム | パッケージエアコン | 8.0kw - 14.0kw | 寒冷地向けインバーター機種。 | HFC410A |
中温用スリムR | パッケージエアコン | 8.0kw - 28.0kw | 中温用インバーター機種。 | HFC410A |
栽培ハウス用スリムER | パッケージエアコン | 14.0kw - 28.0kw | ハウス栽培用機種。 | HFC410A |
エコアイスDuet | パッケージエアコン | 14.0kw - 16.0kw | 氷蓄熱インバーター機種。 | HFC410A |
- 換気扇 -中津川製作所:国内最大シェア。小口径パイプファンから大規模施設用までをラインアップしている。
- ロスナイ - 三菱電機が開発した熱交換型換気扇。室内の空気と新鮮な外気との熱交換をするフィルターを使うことで、換気のみならず、空調されている室内の温度変化を抑える仕様となっている。家庭用から大規模ビル施設までをラインアップしている。
- ジェットタオル -風の三菱電機と言われている中津川工場の他社を圧倒する製品である。従来の温風に代わり小型のシロッコファンを超高速で回転させ圧縮空気並の風で水を飛ばすタオルである。短時間で確実に乾かすことが出来る。
照明機器
- ランプ事業は合弁会社である三菱電機オスラム株式会社、オスラム・メルコ株式会社が事業を行なっている。蛍光灯の「ルピカ」ブランドが有名。
- 照明器具事業は三菱電機照明株式会社が事業を行っている。
調理機器
- 炊飯器 - 2006年に発売された「本炭釜」という炊飯器は、内釜に炭素素材を採用したものであり、炊飯器としてはかなり高額な商品であるにもかかわらず、爆発的にヒットした。
- 2009年には高級炊飯器路線の第2弾として、世界初の炊飯中に蒸気を放出しないジャー炊飯器「蒸気レスIH」を発売した。蒸気が出ないため、高温多湿を嫌う空間にも設置できるメリットがある。
- 2010年2月には上記2つの技術を組み合わせた「蒸気レスIH 本炭釜」を発売。
- また、「本炭釜」のほかにも、「炭コート厚釜」を採用した「炭炊釜(すみだきがま)」シリーズもラインナップされている。現在はNJ-SE063(厚さ2.0mm・2層/小容量タイプ)、NJ-KE10/KE18(厚さ2.0mm・2層)、NJ-VE102/VE182(厚さ1.8mm・2層)、NJ-VV102/VV182(厚さ2.5mm・5層)、NJ-VX102/VX182(厚さ3.5mm・5層)、NJ-XSB10J(厚さ3.5mm・5層/蒸気レスIHタイプ)の7タイプ・10機種がある。「蒸気レスIH」の初代を組むモデルは「炭炊釜」シリーズに組み込まれ、「蒸気レスIH 炭炊釜」として展開している。
- オーブントースター -三菱電機ホーム機器:低価格帯の家電製品には珍しく、日本国内で生産されている。
- オーブンレンジ -三菱電機ホーム機器:1977年に業界で初めて電子レンジと電気オーブンを一体化した機種を発売した。現在の主力機種は2007年に業界で初めて石板を庫内に搭載し、石窯のようなオーブン調理を可能にした「石窯厨房」。
- 2011年には、電子レンジとグリルの機能を組み合わせた新コンセプトの調理器具「レンジグリル『ZI・TAN・GU(時短具)』」を発売[4]。オーブンレンジを購入しても大半の人が機能を使いこなせていないことから、オーブンレンジの欠点を克服した全く新しい調理器具として開発された。
冷蔵庫、冷凍庫
- 冷蔵庫 -静岡製作所:400リットル以上の大容量ゾーンでトップシェア。ビタミンを増やす野菜室や、家庭用では国内唯一となる解凍不要で調理できる「切れちゃう冷凍」などの独自機能がある。また家庭用としては世界初の瞬間冷凍機能に既存の「切れちゃう冷凍」を掛け合わせた「切れちゃう瞬冷凍」を搭載したモデル(Rシリーズ・RXシリーズ)が存在する。
その他家電機器
- 布団乾燥機 -1977年に群馬製作所で開発、国産一号機を発売。同社家電品躍進のきっかけとなった。2009年11月時点で生産・出荷累計600万台を達成している。
- 掃除機 -かつては「風神」、「クるりーナ」という名前で販売。テレビのプロレス中継のスポンサーが三菱電機だったため、試合の合間には「風神」でリングを掃除するシーンがテレビで放映され、アナウンサーも「『風神』でリングを掃除中」とアナウンスしていた。なお、2010年8月にフィルターレスのサイクロン式掃除機の愛称として復活しており、現在は「風神(TC-ZXA15S/ZXA20P)」に加え、独自の「クリーンBIGボックス」と「パワフルワイド風流」により紙パックの集じん容積を約2.4倍(TC-BK15P比)に拡大した紙パック式「雷神(TC-BXA10P/BXA15P)」、軽量設計のコンパクト掃除機「Be-K(ビケイ、TC-FXA5J/FXA7P/FXA8P/EXA8J)」を展開している。
その他事業領域
- エレベーター -稲沢製作所:三菱電機は、エレベーター事業で世界シェア2位、国内シェア1位を誇っており、当時世界最高速のエレベーターを連続で作った(現在の世界新記録は東芝エレベータ)。また世界第2位の速度を誇る横浜ランドマークタワーに設置されているものは10円玉を立てても倒れない。稲沢製作所内には世界最大のエレベーター実験塔を建てており、そこでは分速1200m級のエレベーターを開発する。
- 誘導機器 - 鎌倉製作所:防衛省関連の製品としてミサイルを製造している。戦闘機用の中距離空対空ミサイルで、ライセンス生産ではレイセオンのスパローミサイル(AIM-7F)、自社開発では99式空対空誘導弾(AAM-4)、地対空ミサイルでは03式中距離地対空誘導弾(SAM-4)がある。
- オーロラビジョン - 東京ドームやスタジオアルタなどに設置されている超大型ディスプレイ。ジャンボジェットの幅に相当する長さの物もある。三菱電機は独自の技術で他社を圧倒している。2006年8月に、東京競馬場に設置したオーロラビジョン、「ターフビジョン」は、東西2箇所設置されているが、その中でも西側のターフビジョンは縦11.2m×幅66.4m、面積743.68m²もあり、ギネス・ワールド・レコーズに世界最大の映像スクリーンとして認定されている。
- GPS - 三菱電機の高度GPS測位システム(通称PAS)の誤差はわずか数センチ。その技術は埋め立てや湾岸工事における海中でのくい打ち作業に使われている。
- 鉄道関連 - 鉄道車両の分野ではJR貨物EF210形電気機関車の電気系統を手がけ、それ以外でもVVVF制御装置、モーターなどを手がけている。また、E231系500番代(JR東日本)や321系(JR西日本)などの客室案内用モニター装置も製造した。これには同車両が走るJR京都・神戸・宝塚線沿線に三菱電機の製造拠点が多い〈特に神戸市は発祥の地〉ことも挙げられる。また関西の私鉄でも三菱電機のモーター、制御機器等を長年使用している事業者は多い。車両換気装置のラインデリアやファンデリアは三菱電機の特許である。また、資本参加している神奈川県の湘南モノレールの車両を三菱重工業と共同企業体を組んで製作に関与している(三菱懸垂型モノレール)ほか、事業運営でも協力している。
- レーダー分野では、富士山レーダー(今は建物だけ)を大成建設と朝日ヘリコプターとで共同製作した。
- 大型望遠鏡 - ハワイ州マウナケア山に設置されているすばる望遠鏡、野辺山宇宙電波観測所45m電波望遠鏡など、国立天文台が設置する数多くの大型望遠鏡の製作を手がけた。
主な工場・研究所
- 神戸製作所(神戸市兵庫区)
- 三菱電機誕生の地。旧三菱造船電機製作所。
- 電力システム、公共プラントシステム、防災システム、通信ネットワークシステムのソリューション供給。
- 電力システム製作所(神戸市)
- タービン発電機、加速器応用システム
- 伊丹製作所(尼崎市)
- 交通システム、車両用機器、運行管理システム、電力管理システムの供給。
- 名古屋製作所(名古屋市)
- 冷熱システム製作所 (和歌山市)
- 冷凍機、パッケージエアコン
- 静岡製作所(静岡市)
- ルームエアコン「霧ヶ峰」、業務用エアコン(6馬力まで)、冷蔵庫、空調機用圧縮機
- 京都製作所(長岡京市)
- 液晶テレビ・ブルーレイレコーダー「REAL」、HDDレコーダー「楽レコ」、プロジェクター、昇華型プリンター
- 姫路製作所(姫路市千代田町・土山及び広畑区富士町)
- 広畑工場など4つの工場、敷地合計約15.2万平米を有する。オルタネーター、スターターは世界シェア15%超。
- 1943年12月に神戸製作所の分工場として発足、工場の前身は、大和紡績の工場である。1944年1月には軍需工場に指定され「神武千代田工場」(千代田は工場所在地の地名)と称された。戦後に千代田町の西隣の土山へ工場を拡張した。
- 2004年に広畑工場(千代田町・土山から直線距離で約8km)が竣工。2009年度までに、敷地を合計20万平米超に拡張し、旺盛な需要に対応する。
- 三田製作所(三田市)
- 長崎製作所(長崎市)
- 通信機製作所(尼崎市)
- 衛星通信地球局設備、航空管制システム、ドップラー・レーダー、警戒レーダー、GPS受配信システムの生産。
- コミュニケーション・ネットワーク製作所(尼崎市、郡山市)
- 通信キャリア向けネットワークインフラ、監視システム(CCTV)
- 系統変電システム製作所(尼崎市、赤穂市)
- 変電機器、電力系統保護システム
- GIS(ガス絶縁開閉装置)は国内トップシェア。世界3強の一角を占める。
- 変電機器、電力系統保護システム
- 受配電システム製作所(丸亀市)
- 遮断機、スイッチギア
- 稲沢製作所(稲沢市)
- 鎌倉製作所(鎌倉市)
- 群馬製作所(太田市)
- 過去ファンヒーターを製造していたが、現在は事業から撤退。
- 電気給湯機「エコキュート」。国内シェア50%以上
- 高周波光デバイス製作所(伊丹市)
- 半導体レーザー。70%のシェア。
- パワーデバイス製作所(福岡市)
- 福山製作所(福山市)
- 世界3大ブレーカーメーカの一つ。
- 中津川製作所(中津川市)
- 換気扇、ロスナイ、ジェットタオル、太陽光発電システム
- 日本建鉄株式会社 三菱電機ショーケース事業部/ランドリー事業部(船橋市)
- 冷蔵ショーケースや洗濯機を製造
- 先端技術総合研究所 (尼崎市)
- 生産技術センター (尼崎市)
- 情報技術総合研究所 (鎌倉市)
- デザイン研究所 (鎌倉市)
- 自動車機器開発センター (姫路市)
- ITE (イギリス)、(フランス)
関連会社
関係上場子会社
- 島田理化工業(基地局,半導体装置,51.93%所有)
- 大井電気(31.88%)
- 指月電機製作所(23.60%)
- カナデン(25.55%)
- 弘電社(51.90%)
- 北弘電社(26.78%)
- 菱電商事(37.3%)
- 萬世電機(22.0.%)
- 西菱電機(23.20%)
エンジニアリング・サービス会社
製造会社
- ルネサス テクノロジ - 日立製作所との半導体事業の合弁会社。45%所有。
- 東芝三菱電機産業システム - 東芝との製造業プラント向け産業システムの合弁会社。
- 三菱電機冷熱プラント
- オスラム・メルコ/三菱電機オスラム
- 日本インジェクタ - (独)ロバートボッシュとの合弁会社 50%所有
- 三菱日立ホームエレベーター -日立製作所のホームエレベーター事業と三菱電機のホームエレベーター事業を統合した合弁会社
- デービー精工
販売会社他
- 三菱電機ロジスティクス - 元・菱電運輸
その他
- 公式ウェブサイトのドメイン名が「www.melco.co.jp」(Mitsubishi ELectric COrporation)であったため、PC周辺機器メーカーの(旧)メルコ(現バッファロー)と混同されることがあった。現在は、「www.MitsubishiElectric.co.jp」に変更されている(すべて小文字で入力してもアクセスできる)が、社内のメールアドレスは「melco.co.jp」と「MitsubishiElectric.co.jp」が混在している(現在統一作業中)。
- また、三菱電機グループ内に「メルコ」を冠した子会社も存在する。メルコホールディングスグループとの直接の関係は従来からない。
- 2007年12月のウェブサイトリニューアルに伴いRSS配信が行われるようになった。
- 高度成長期(昭和30~40年代)、三菱電機の系列家電チェーン店には「メル子」という、女の子をかたどった人形(髪には三菱マーク型のリボンをつける)がいた。この「メル子」の名は、上述の英名社名の略称を当時なりに利用したものらしい。
- 石油ファンヒーターは三菱電機が生みの親であったが、2003年に製造を打ち切り、市場から撤退している。なお、強制給排気型(FF型、商品名「クリーンヒーター」)は北海道などで需要が多いため、現在も製造されている。
- 日本テレビと三菱電機は業務提携しており、また三菱グループは日本テレビの大株主にも名を連ねる。
歴代コーポレートステートメント
- 「今日もあなたと共に」(1963年~1969年)http://www.mitsubishielectric.co.jp/corporate/gaiyo/history/logo.html
:ただし新聞広告では、既に1963年末から見られた。また、1969年初頭からしばらくはこのコピーのままである。
- 「未来を開発する三菱電機」(1969年~1987年)
- 「技術がつくる高度なふれあい―SOCIO-TECH(の三菱電機)」(1988年~2000年)
- 「Changes for the Better」(2001年~) - サウンドロゴは、英語版とは大きく異なる。
提供番組
- 「行列のできる法律相談所」(日本テレビ)
- 「NEWS ZERO」(日本テレビ=隔日)
- 「エンタの神様」(日本テレビ)
- 「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)(但し「24時間テレビ」編成時休止)
- 「はなまるマーケット」(TBS=隔日)
- 「サンデーモーニング」(TBS)
- 「木曜ドラマ」(テレビ朝日)
- 会社ホームページ非公表ながらスポンサーになっている番組
- 「土曜ワイド劇場」(テレビ朝日系列=2007年4月21日より)
- 「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系列=同年4月23日より)
- 「スーパーモーニング」(テレビ朝日系列=火曜日(2007年6月12日より)・水曜日(同年6月13日より))
- 「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系列=木曜日(同年6月14日より))
- 「サンデードラゴンズ」(CBCテレビ=東海ローカル)
関連項目
- 電機メーカー
- ダイヤトーン
- オーロラビジョン
- トライエム
- メントレG(フジテレビのバラエティ。2003年まで三菱の1社提供だった)
- 三菱電機ストア(販売店)
- 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ
- 三菱電機コアラーズ
- 大宮アルディージャ
- 浦和レッドダイヤモンズ
- CCリンク
脚注
- ↑ AB型社員でチーム(朝日新聞)
- ↑ 三菱電機創立90周年サイト
- ↑ 三菱電機過大請求:組織的か 防衛省、30日に特別調査着手 毎日jp(毎日新聞)
- ↑ 三菱、レンジとグリルを組み合わせた新コンセプトの調理器具「ZITANG」