びわ湖放送

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びわ湖放送株式会社(びわこほうそう)は、滋賀県放送対象地域とするテレビ局である。略称は「BBC」。マスコットキャラクターとして、「びびちゃん」を採用している。2009年10月1日に制定されたステーションコピーは「アミンチュてれび、BBC。」で、「アミンチュ」とは「淡海人」、つまり滋賀県民を指す造語である[1]

概要

どの系列にも属さない独立UHF放送局であるが、近畿地方でのテレビ東京系列局であるテレビ大阪の放送対象地域が大阪府のみであり、滋賀県内ではテレビ東京系番組を視聴できない[2]ことから、それを補完するようにテレビ東京系番組を大量に購入して放送している[3]。これは奈良県奈良テレビ放送和歌山県テレビ和歌山と同様であるが、本局の場合は2局に比べてテレビ東京と同時ネットの番組が多い。

原則として自社制作番組の放送時間は固定されている。よって、テレビ東京制作の番組が特別番組として放送時間を拡大する場合、自社制作番組と放送時間が重複する場合には自社制作番組を優先し、特別番組の放送は全編休止となる(テレビ東京側の番組がスポーツ中継など放送時間が延長する可能性がある生放送の場合は、同時ネットせずに休止された番組をつなぎとして放送することがある)。

「BBC」の略称は偶然にもイギリス公共放送局である英国放送協会(The British Broadcasting Corporation)と同じである。滋賀県民を中心に、両者を混同したり、そのことをギャグのネタにしたりすることがあり、びわ湖放送自身も自社制作番組『藤井組』でネタとして使用している[4]。またフィリピンBanahaw Broadcasting Corporationアメリカ合衆国Barrington Broadcasting Companyという放送局もある。同様の例にはATV[5]FTVNTVSBSCBCCTVMTVKBSABCNBCMBC等が見られる。

本社・事業所

送信所・サービスエリア

サービスエリア

中継局

アナログ放送

  • 彦根 - 56ch
  • 甲西 - 53ch
  • 山東 - 53ch
  • 大津石山 - 41ch
  • 朽木 - 42ch
  • 木之本 - 42ch
  • 朽木葛川 - 32ch
  • 信楽 - 41ch
  • 八日市 - 41ch
  • 大津藤尾 - 41ch
  • 甲賀大原 - 41ch
  • 土山鮎河 - 47ch
  • 土山大河原 - 51ch
  • 甲西妙感寺 - 56ch
  • 永源寺甲津畑 - 56ch
  • 米原枝折 - 56ch
  • 多賀四手 - 35ch
  • 高月高野 - 56ch
  • 日野鎌掛 - 56ch
  • 八日市鳴谷 - 56ch
  • マキノ海津 - 42ch
  • 大津比叡平 - 56ch
  • 西浅井 - 41ch

デジタル放送

  • 彦根 - 29ch
  • 甲西 - 29ch
  • 大津石山 - 20ch
  • 大津藤尾 - 20ch
  • 八日市 - 48ch
  • 甲賀大原 - 29ch
  • 大津山中 - 20ch
  • 信楽 - 52ch
  • 高月高野 - 45ch

沿革

  • 2009年1月12日 - アナログ放送で常時、「アナログ」と表示を開始。民放より一回り小さいNHKよりもさらに小形で、近畿地方では最小である。
  • 2009年3月 - 天気予報システムを更新。
  • 2009年10月1日- ステーションコピー「アミンチュてれび BBC」制定。

オープニング・クロージング

  • いずれも2分間、EDはハイビジョン制作、OPは4:3のアップコンバート。
  • オープニングでは、朝の琵琶湖の様々な風景を放送。途中に周波数のテロップや、各地の中継局とチャンネルをロールテロップで紹介している[7]。最後には、「本日もびわ湖放送でお楽しみください。アミンチュてれび BBC」と表示して終了する。
  • クロージングは、2009年10月1日より「終了劇場」と題し、「アミンチュ」のアニメと共に各地の中継局とチャンネルをロールテロップで紹介[7]。終了後、試験電波の発射(無音の局ロゴ入りカラーバー)に移る。
  • 2008年8月から、アナログ放送ではオープニング前とクロージング後にアナログ放送終了告知(音声なし)が30秒ずつ表示されている。デジタル放送ではすぐにカラーバーに移る。

主な放送番組

自社制作番組は全てハイビジョン制作である。但し、一部のテロップと提供クレジット、びわカンのオープニングCGは2010年1月現在、ハイビジョンにはなっていない。

自社制作

他局制作

テレビ東京系

「※」と付した番組は、テレビ大阪では放送されていない。

同時ネット

テレビ東京で字幕放送を行っている番組では、本局でも実施している。また、ハイビジョン制作の番組もそのまま放送している。

なお、先述の通りスポンサーは『ワールドビジネスサテライト』と『レディス4』以外は差し替えられている。 提供クレジットも、『開運!なんでも鑑定団』といったローカルセールス枠の番組と遅れネットのものを除き、ブルーバックに差し替えとなっている。

また、当局の提供クレジットがハイビジョン非対応の為か、ブルーバックもHVにはなっていない。[9]

ノンスポンサーの番組も多い。その場合は、提供ベースをスポットCMに差し替える。

遅れネット

遅れネットの番組では、字幕放送は行われないが、年末年始の番組では、テレビ東京が放送してから数日以内の番組の場合、字幕放送を実施する。[14]

アニメ・特撮番組

独立U局

制作局もあわせて表記した。

その他

終了した主な番組

自社制作

  • ACTIVE MAGAZINE
  • フリータイムジョッキー
  • さんちゃんすうちゃん算数教室
  • まほうのちず
  • ことばのたんけん
  • しぜんのふしぎ
  • 算数だいすき
  • ことばはともだち
  • 子供プラス1
  • 〜近江〜 その歴史と現代
  • 春海の近江人散歩(滋賀県にゆかりのある人物と対談する番組。黒田春海が出演)
  • ビバクイズ
  • おはようびわこ(L)
  • ニュース&情報新!呼吸ぶるるるぶびわこ
  • ぶるるるぶびわこ[22]
  • 情報缶詰P-KAN(RADIO-izm初期DJの宅麻仁が司会を務めた番組)
  • ニュース&情報びびっとびわこ
  • ニュースDAN!!
  • ニュースウェーブSHIGA
  • BBCニュース22/ニュース22金曜版
  • 意味深ホームルーム
  • 自由王国 フリキン(『びわカン』の前身番組)
  • イエローナイトフィーバー
  • カオスパーティー
  • とくとくTVショッピング
  • ハーティーミュージック
  • びびっとビーム
  • びびっとモーニング
  • 教育ウィークリーリポート
  • 地域情報プレゼンター びびドキッ!
  • とっておき滋賀545(2009年に放送された夕方のニュース番組。司会者が引退を余儀なくされるなどがあり、半年で終了。)
  • ACTであつこ毎日広告社制作)[23]

アナウンサー

牧田アナと南アナは主に平日に、それ以外のアナウンサーは主に土日に出演する。

男性

女性

備考

  • コールサインのJOBLはラジオ熊本(現在のRKK)の人吉放送局が使用していたが、廃止後に本局が取得した。
  • 1980年代初めまでは主に夕方から夜間にかけてしか放送を行わなかったが、早朝の『おはようびわ湖』の開始を皮切りに7:00 - 8:30(後に9:00前後まで)の放送を開始し、中断を挟んで17:00頃から再開するという形態で放送していた時期がある。
  • UHFアニメを放送することは極めてまれである。これは、同じ独立U局でUHFアニメをある程度放送しているKBS京都を受信できる地域が滋賀県内に少なくないためである。要出典
  • 全日帯アニメは比較的多く、テレビ東京系列外では本局でしか放送されていない番組もある。また深夜アニメを全日帯に放送することがあり、『あずまんが大王』・『ARIA』シリーズ・『ハヤテのごとく!!』などは深夜アニメでありながら夕方に全国ニュースとローカルニュースを挟む形で放送していた。
  • 日曜12時台の番組は、夏季になると高校野球のリレー中継の放送に充てられるため、数週間にわたって休止となる。遅れが生じるが、振り替え放送は行われない。
  • 放送局とローカル紙の新聞社間では関係が深いことが多いが、本局の場合は県内に本社を置く地元新聞が全国で唯一存在しないため、例外となっている[24]。こういった事情から、地元を代表するマスメディアとして報道に積極的に取り組んでいる。なお、びわ湖放送の株主には東隣をエリアとするブロック紙の中日新聞が名を連ねている。
  • 1980年1月1日の未明(1:00)には、『ゆく年くる年』(東京12チャンネル制作)に続く新春特番『80年、未来をこの手に!』(TBS制作。ライオン油脂とライオン歯磨の合併記念として同社提供)をネットしていたが、本局では担当の広告代理店である電通から話があったときに一旦ネットを了承したものの、後になってネット受けを拒否した。これは、当時琵琶湖の環境問題でリンを含んだ合成洗剤が問題になっており、洗剤メーカーがスポンサーの番組を放送することに、大株主である滋賀県が難色を示したためとされている。
  • 1990年代までは、小学校3年生を対象とする学校向けの教育番組(『まほうのちず』など)が放送されていた。毎年7月から翌年3月にかけて放送され、何度も再放送が行われていた。また、学校では事前に小学3年生にこの番組についてのテキストが配布されていた。
  • 1997年頃に放送された『NEWSヘッドライン』では、6:38頃の天カメリレーで本局のカメラの映像が使用された(テレビ東京系列外では唯一)。
  • 2009年1月14日に生放送されていた『ときめき滋賀's』で、出演者の原田伸郎に地元猟師が猟銃を持たせたとして、銃刀法違反の疑いで滋賀県警が本局を家宅捜索し、びわ湖放送社員と猟師を書類送検した[25]
  • 2010年1月1日深夜に放送された「アニソンぷらす ライブ初挑戦SP」は、地上波ではテレビ東京と当局のみと放送となった。TXN系列局がネットせず、系列外の当局のみがネットを行う異例のケースとなった。

新聞のテレビ欄における表記

  • 朝日新聞産経新聞京都新聞中日新聞の滋賀県版はフルサイズで掲載(京都と中日は夕刊も)。その他の全国紙毎日読売日経)の滋賀県版と、京都新聞京都版朝刊はハーフサイズで掲載(朝日・読売はエリア外の大阪府内版朝刊にも掲載。なお京都新聞京都版の夕刊はフルサイズでの収録)。なお、京都新聞は数年前に県内で唯一の地元紙を発刊していた滋賀日日新聞を吸収合併している。
  • 表記はほとんどの新聞で「びわ湖テレビ」とされているが、読売新聞は朝刊では「びわ湖放送テレビ」、夕刊及び中部支社版朝刊と日本経済新聞、中日スポーツでは「びわ湖放送」、産経新聞では「びわこテレビ」、中日新聞では「びわ湖 BBC」スポーツニッポンデイリースポーツでは「びわ湖」日刊スポーツでは「びわこ」と表記されている。
  • このほか、一部のテレビの取扱説明書には漢字で「琵琶湖放送」と表記されているものもある。

脚注

  1. アミンチュ〜淡海人〜って?
  2. ケーブルテレビの再送信によりテレビ大阪やテレビ愛知を視聴できる地域もあるが、デジタル放送については現在のところ行われていない。
  3. ワールドビジネスサテライト』などのネットセールス番組を除いてCMは差し替えている。
  4. 藤井組「知ったかぶりカイツブリ告白の唄」
  5. 海外局側の表記はaTV。
  6. NHK大津局総合テレビの親局や、大阪局教育テレビ在阪民放局の中継局も同一場所から送信している。
  7. 7.0 7.1 デジタル放送では、中継局やチャンネルロールのテロップは表示されない。
  8. 同じく金曜の22:50 - 23:00などにも再放送が行われている。
  9. 但し、日曜日の番組のみ、HV対応のブルーバックを使用している。
  10. 2009年3月までは近畿地方の独立U局では、唯一第1部をネットしていた。ただし、この番組が開始する前からローカルスポンサーがついていた名残りで、第2部ではスポンサー提供クレジットが差し替えられていた。現在はノンスポンサー。
  11. 木曜の12:00 - 12:55にも再放送が行われている。
  12. 月曜の12:00 - 12:55にも再放送が行われている。
  13. 土曜の12:00 - 12:55にも再放送が行われている。
  14. テレビ東京の字幕テロップは何故か局ロゴで覆い隠す。また、提供クレジットは遅れネットにもかかわらず、ブルーバックで差し替える。
  15. 水曜の12:00 - 12:55にも再放送が行われている。2009年3月まで、同時ネットしていた。前述の通り、スペシャル版は放送されない。
  16. 2009年3月まで、同時ネットしていた。
  17. 1st・2ndシーズンの傑作選を放送した後、1年遅れで本放送を開始した(他にも、一部の放送局が同様の形態で放送を開始している。同作品の記事を参照のこと)。
  18. 劇場版は字幕付きで当日中に時差ネットされる(テレビ大阪でも時差ネットとなることがある)。
  19. 当時は「SKY sports」→「J SKY SPORTS」。
  20. 16日の放送はサンテレビ・KBS京都・テレビ和歌山TOKYO MXでもネットされたため、サンテレビと同じ中継を行ったことになる。このような事例は極めてまれである。
  21. ただし、翌日の試合はテレ玉の他に群馬テレビがネット受けしたのみで、近畿地方の地上波では放送されなかった。同年の公式戦で、阪神の試合が地上波でもBSでも録画中継を含めて全く放送されなかったのはこの日が初めてである。
  22. 『ぷっ』すま』のロケで滋賀県を訪れていた草彅剛ユースケ・サンタマリアが急遽出演したことがあり、『「ぷっ」すま』には牧田アナウンサーがゲスト出演していた。なお、草彅とユースケは滋賀県における『ぷっすま』の視聴率が4%と低調であることに愕然としていた。また、2人は同様の企画で東日本放送ローカル番組にも出演したことがある。
  23. 2008年4月より、従来より5分繰り上げて放送されていた(『メガスポ!』が短縮されたため)。
  24. かつて存在した滋賀日日新聞は休刊し、親会社の京都新聞に吸収された。その後、こうした状況を憂いた地元有志により創刊されたみんなの滋賀新聞もわずか半年足らずで廃刊となっている。
  25. びわ湖放送社員ら書類送検、原田伸郎は立件なし…猟銃問題:芸能:スポーツ報知

関連項目

その他の滋賀県の放送局

外部リンク

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