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結婚式仕立ての入社式を開いたネスレ日本。「バージンロード」を歩いた後、高岡社長と握手を交わす新入社員の代表=2日、神戸市中央区 | 結婚式仕立ての入社式を開いたネスレ日本。「バージンロード」を歩いた後、高岡社長と握手を交わす新入社員の代表=2日、神戸市中央区 | ||
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== 概要 == | == 概要 == |
2012年4月3日 (火) 21:29時点における版
ネスレ日本株式会社(ネスレにっぽん)は、スイスのヴェヴェーにある売上高世界最大の食品メーカーネスレ (Nestlé S.A.) の100%子会社である日本法人。日本ではコーヒーが主力だが、菓子やパスタ類なども扱っている。
2012年、あまりにも気持ち悪い入社式が話題を集めた。
2012年入社式
ネスレ日本(神戸市)で2日にあった入社式。結婚行進曲が流れ、新入女性社員の代表が「バージンロード」の先で待つ高岡浩三社長と握手を交わした。式の内容は、会社が「企画とイノベーション」をテーマに与えた最初の課題。新入社員51人が話し合って決めた。
新婦役の藤川由香利さんは「ネスレファミリーとして自ら参加し、ともに歩み考えることを誓います」。指輪の代わりに同社のチョコ「キットカット」を交換、将来を誓い合った。
結婚式仕立ての入社式を開いたネスレ日本。採用担当の部長と腕組みしながら、「バージンロード」の先で待つ高岡社長に歩み寄る新入社員の代表=2日、神戸市中央区
結婚式仕立ての入社式を開いたネスレ日本。「バージンロード」を歩いた後、高岡社長と握手を交わす新入社員の代表=2日、神戸市中央区
概要
1913年にネスレ・アングロ・スイス煉乳会社のロンドン極東輸出部が横浜に日本支店を開設したのが始まり。その後1922年に神戸に移転する。現在も事実上の本社は神戸だが、登記上本店は稲敷(霞ヶ浦工場内。旧・稲敷郡桜川村)に置かれている。
以前は英語読みでネッスルと表記していたが、1994年から本社と同様の読みに合わせるため、フランス語のネスレに変更している。労働組合はネスレ日本労働組合(御用組合)とネッスル日本労働組合(本来の労働組合)の2つがある。
代表的な商品
- ネスカフェシリーズ
- インスタントコーヒー/レギュラーソリュブルコーヒー
- ネスカフェ・エクセラ
- ネスカフェ・プレジデント(プレミアム系インスタントコーヒー。2011年10月のリニューアル以降より製法が大幅に変更されたため定義上、インスタントコーヒーからレギュラーソリュブルコーヒーに変更となった)
- ネスカフェ・ゴールドブレンド
- ネスカフェ・香味焙煎(ゴールドブレンドから独立した商品。2010年10月のリニューアル以降より製法が大幅に変更されたため定義上、インスタントコーヒーからレギュラーソリュブルコーヒーに変更となった)
- 缶コーヒー(ボトル缶を含む。発売元は大塚食品)
- ネスカフェ・エクセラシリーズ
- ネスカフェ・香味焙煎 微糖
- ネスカフェ・生豆ブレンド ブラック微糖
- ネスカフェ・フレーバーチョコレート ブラック無糖(ボトル缶)
- ボトルコーヒー(ペットボトル入りコーヒー)
- ネスカフェ・エクセラシリーズ
- ネスカフェ・エクセラ北海道の牧場カフェオレ カロリーオフ
- ネスカフェ・クリアテイストシリーズ
- ネスカフェ・生豆ブレンド 微糖
- ネスカフェ・エクセラシリーズ
- ネスプレッソ(カプセル式エスプレッソコーヒーマシン)
- ドルチェ・ゲスト(カプセル式コーヒーマシン。通販限定商品)
- ネスカフェ・バリスタ(同社製の詰め替え用インスタントコーヒーであるネスカフェ・エコ&システムパック(ただしネスカフェ・エクセラに限り使用不可)を用いて、カプチーノやカフェラッテ、エスプレッソコーヒー、ブラックコーヒー、ブラックコーヒーマグカップサイズの5種類のメニューをつくることが可能な世界唯一の画期的な家庭用インスタントコーヒー専用ソリュブルコーヒーマシン)
- 菓子類
- ブイトーニシリーズ(スパゲッティ)
- マギー・ブイヨン
- フリスキーシリーズ(ペットフード ネスレピュリナペットケア)
- ヨーグルト
- イーグル(加糖練乳。東海地区以西において発売。沖縄県では「ワシミルク」と呼ばれて親しまれている)
- オプティ・フリーシリーズ(コンタクトレンズケア用品 日本アルコン)
- パワーバー(スポーツ栄養食品 ネスレニュートリション)
- アイソカル・リソース(濃厚流動食・介護食 ネスレニュートリション)
※缶飲料については2000年にUCC上島珈琲から自販機事業を引き継いだが、採算が採れずに伸び悩んだ結果、大幅に事業を縮小しており、現在は主に大塚食品(旧大塚ベバレジ)と販売提携を結んでの販売がメインとなっている。
諸問題(違法行為)
労働問題
- 2003年5月、姫路工場において部門の閉鎖に伴い、ネスレ日本は従業員に対し転勤か辞職を通告。しかし、うち2人は家族の介護のため、いずれも受け入れられないとして神戸地方裁判所に提訴し、結果従業員側が勝訴。2006年4月14日、大阪高裁は同じく従業員側勝訴の判決を下した。会社側は最高裁に上告。2008年4月18日、会社側の上告を棄却する決定を出し、従業員側の勝訴が確定した。しかし、原告の従業員2人は4日後の4月22日に職場復帰したものの、その後1人は退職、またもう1人も休職している。
- 1993年から1994年にかけて霞ヶ浦工場で発生した労働組合活動を巡る「暴行事件」を理由として、従業員2名を事件から7年後の2001年になってからこれを理由として諭旨解雇とする人事を行った(2名は退職に応じなかったために懲戒解雇された)この人事について訴訟が提起され、2006年10月6日、最高裁判所は「事件から長期間経過後の処分は権利の濫用」として社の主張を退けた。解雇処分とされていた2名は10月末から職場に復帰した。
違法採水事件
- 2006年12月26日、販売していたミネラルウォーターの違法採水事件が発覚した。ネスレ日本が販売していたミネラルウオーター「こんこん湧水」は、下請け会社(富士アクア、山梨県西桂町、前田勝弘西桂町長が役員を務める)により約8年にわたって違法に設置された施設で採取されていた。国立公園内で取水施設などを設けるには、自然公園法により県の許可が必要だったが、許可申請をしていなかった。取水施設などがある土地は富士アクアの私有地であったものの、「富士箱根伊豆国立公園」の地域内に位置していた。富士アクアは1998年2月までに取水施設などを設置し、ネスレ日本は翌3月から「こんこん湧水」を販売、2006年4月に製造を中止した。ネスレ日本は「法律に関する認識が甘かった」と話している。山梨県は2005年7月、自然公園法に違反したとして富士アクアを厳重注意としたが、「施設の撤去改善までは必要ない」との見解を示した。