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2014年7月12日 (土) 18:14時点における版
逗子駅(ずしえき)は、神奈川県逗子市逗子一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)横須賀線の駅である。
横須賀線は当駅始発・終着の電車が多い。特に日中では、エアポート成田等毎時1~2本を除き、全て逗子発着のため、東京方面と久里浜方面の双方へは当駅での乗り換えが必要となる。おはようライナー逗子・ホームライナー逗子や湘南新宿ライン(新宿駅経由の宇都宮線直通系統)の列車も、当駅が起点・終点となっており、ここから久里浜方面は横須賀線の電車のみの運転となる[1]。2014年3月15日のダイヤ改正から、一部の成田エクスプレスが繁忙期の休日日中を中心に横須賀駅まで延長され、当駅にも停車する。
目次
歴史
- 1889年(明治22年)6月16日 - 官設鉄道大船~横須賀間の開通時に開業。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 横須賀線所属駅となる。
- 1969年(昭和44年)3月 - 現在の駅舎(3代目)に改築。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)
- 2001年(平成13年)
- 2007年(平成19年)8月4日 - 新橋上通路が全面開通。同時に西口改札を移転。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。本屋側から単式ホーム(1番線)、島式ホーム(2番線・3番線)となっている。また、3番線の隣にはホームのない着発線も並行しているが、これは後述する総合車両製作所専用鉄道を介して甲種車両輸送をする際に使用される。また、横須賀線の運行管理を行う逗子CTCセンターが当駅に併設されていたが、2009年11月1日のATOS導入に伴い同月15日限りで業務を終了した。
2007年8月4日には東逗子寄りにエスカレーターとエレベーターを完備した新橋上通路が開通し、西口も少し南へ移転し、鎌倉寄りの橋上通路も乗り換え通路に転用された。みどりの窓口(営業時間7:00 - 20:00)、自動券売機、指定席券売機、自動改札機、自動精算機設置。 また、駅構内(改札外)にNEWDAYSと横浜銀行逗子支店逗子駅前出張所(店舗外キャッシュサービスコーナー)、逗子警察署逗子駅前交番がある。
のりば
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | ■横須賀・総武線(快速) | 鎌倉・大船・横浜・東京・千葉方面 | |
■成田エクスプレス (臨時) | 成田空港方面 | 繁忙期休日中心に運行 | |
■湘南新宿ライン | 渋谷・新宿・池袋・大宮方面 | 大宮から宇都宮線へ直通 | |
2・3 | ■横須賀線 | 横須賀・久里浜方面 | |
■横須賀・総武線(快速) | 鎌倉・大船・横浜・東京・千葉方面 | ||
■成田エクスプレス (臨時) | 横須賀方面・成田空港方面 | 繁忙期休日中心に運行 | |
■湘南新宿ライン | 渋谷・新宿・池袋・大宮方面 | 大宮から宇都宮線へ直通 |
- 本項では湘南新宿ラインのラインカラーを■オレンジ、成田エクスプレスのラインカラーを■赤で示したが、実際のホーム案内はすべて■青のみ用いられている。
- 横須賀方面から直通してくる横浜方面行き列車は原則として1番線に入線する。
- 東逗子 - 久里浜間の各駅はホーム有効長が11両分(田浦駅では10両分に満たない)しかないため、15両編成の列車は当駅で増解結をする必要がある。このため、横須賀方に切り離した付属編成(4両)を留置するための留置線群がある。
- 当駅での増解結は基本的に前の付属編成を留置線に回送し基本編成が久里浜方面へ乗り入れるが、2012年3月のダイヤ改正までは付属編成が解結後そのまま久里浜方面の普通電車として運行し後11両が折り返し普通列車や回送列車となる運用が存在した。
- 一時期に101系2両編成を用いた「シーサイドライナーヨコスカ」を運転する計画があったが、実現に至らなかった。
- 2014年3月15日のダイヤ改正から、横浜・大船発着の成田エクスプレスの一部列車が繁忙期休日の日中を中心に横須賀駅まで延長され、同列車の停車駅となった。
総合車両製作所横浜事業所専用鉄道
当駅から京浜急行電鉄金沢八景駅付近にある総合車両製作所横浜事業所(旧・東急車輛製造横浜製作所)へ続く全長6.4kmの専用鉄道がある。当駅を分岐後、横須賀線に並走し東進し、京急逗子線との交差点付近で方向を変え北上、神武寺駅の六浦寄りで同線に合流している。ここから先は1435mm(標準軌)と1067mm(狭軌)の三線軌条で金沢八景駅まで続いている。この専用線は横浜事業所で製造された車両を搬出するために使用される他、京浜急行電鉄やその乗り入れ先である東京都交通局(都営地下鉄浅草線)、京成電鉄、北総鉄道向けの甲種車両輸送で使用される。輸送される際は、神武寺駅まで総合車両製作所が所有するスイッチャー(旧・東急7000系が使用されていた)が牽引し、それより先はJR貨物新鶴見機関区川崎派出所属のDE10形又はDE11形が当駅まで牽引する。東急7000系電車 (初代)#最後まで残った原形の7000系 も参照
なお、神武寺駅から先の京急逗子線との共用区間については、昼間時の同線の列車運行を妨げないよう、甲種輸送の際は終電後の深夜に行われる。
利用状況
JR東日本
2012年度の一日平均乗車人員は29,084人である。 近年の一日平均乗車人員の推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 26,767 [2] |
2001年 | 26,609 [3] |
2002年 | 26,356 [4] |
2003年 | 26,391 [5] |
2004年 | 26,454 [6] |
2005年 | 26,946 [7] |
2006年 | 27,479 [8] |
2007年 | 28,201 [9] |
2008年 | 28,513 [10] |
2009年 | 28,541 [11] |
2010年 | 28,708 [12] |
2011年 | 28,642 [13] |
2012年 | 29,084 [14] |
JR貨物
近年の年間発着トン数は下表の通り。
年度 | 発送トン数 | 到着トン数 | 出典 |
---|---|---|---|
1998年 | |||
1999年 | 9,600 | 1,600 | [15] |
2000年 | 2,800 | 400 | [16] |
2001年 | 4,400 | 800 | [17] |
2002年 | 8,400 | 2,800 | [18] |
2003年 | 6,400 | 2,800 | [19] |
2004年 | 8,000 | 1,600 | [20] |
2005年 | 6,000 | 4,000 | [21] |
2006年 | 10,400 | 2,400 | [22] |
2007年 | 14,000 | 2,400 | [23] |
2008年 | 8,800 | 3,600 | [24] |
2009年 | 5,200 | 3,600 | [25] |
2010年 | 10,000 | 6,800 | [26] |
駅弁
主な駅弁は下記の通り[27]。
- 特選あじさいちらし寿し
- 鰺の押寿し
- 鯵と小鯛の押寿し
- 特上鰺の押寿し
- まぐろの浜ごはん
- しらす弁当
駅周辺
- 新逗子駅(京浜急行電鉄逗子線) - 徒歩約5分、300m程。定期券に限り連絡運輸の扱いがある。
- 逗子市役所
- 逗子市民体育館
- 逗子市立図書館
- 逗子銀座商店街
- 逗子郵便局
- 亀岡八幡宮
- 京浜急行バス逗子営業所
- OKストア
- スーパースズキヤ
- キングストア([1])
- 聖和学院中学校・高等学校
- 逗子開成中学校・高等学校
- 逗子海水浴場 - 東口から15分程歩く(かつては京急逗子線に逗子海岸駅があった)。
- みずほ銀行(旧第一勧業銀行) 逗子支店
- 横浜銀行 逗子支店
- 三菱東京UFJ銀行(前・三菱銀行) 鎌倉支店逗子出張所(有人店舗)
- 三井住友銀行(前・三井銀行) 逗子支店
駐輪場
バス路線
- 逗子営業所(逗子駅発はアザリエ線以外新逗子駅経由)
- 衣笠営業所(逗子駅発は新逗子駅経由)
- 逗子線 - 長柄橋・葉山大道・池上十字路・衣笠駅方面(一部逗子営業所担当)
- 鎌倉営業所(以下2路線は池田通り→逗子駅→新逗子駅→逗子郵便局→池田通りと循環)
- 小坪線 - 久木西小路・小坪・材木座・鎌倉駅方面
- 名越線 - 久木西小路・緑ヶ丘入口・名越・鎌倉駅方面
- 堀内営業所
その他
- 日本の鉄道駅ではアルファベット順で最後に来る駅である(最初は網走駅)。
- 発車メロディの操作は、車掌ではなく、駅員によって行われている。
- JR東日本横浜支社では、1889年6月16日の開業時から使用されて来た旧跨線橋の支柱の一部を上りホームの新跨線橋下付近に移築した上で2008年2月18日から保存展示公開を開始した。展示場所は上りホーム新設跨線橋下で、鋳鉄製の橋脚1本を据え付け、説明板を設置している。当駅の跨線橋の設置時期ははっきりしないが、明治30年代には使用開始したとみられ、改修・拡幅されて2007年9月まで使用されていた。鋳鉄製の支柱下部には製造場所を示す「新橋」、「明治」「鐵道」などと文字が刻印されている。ホームを嵩上げ工事した際に刻印の下部が埋まり、すべての文字は確認できなかったが、その後の調査で「鐵道作業局」「新橋工場製造」「明治三十二年」の陽刻が確認された。公文書などから1899年に建設された可能性がある。横浜支社によれば、現存する跨線橋柱としては、西日本旅客鉄道(JR西日本)の大田市駅(山陰本線、1890年、供用中)・高田駅(和歌山線・桜井線、1891年、ホームに柱1本を保存)に次いで3番目に古いという。この2駅の跨線橋柱は鉄道作業局神戸工場製で、新橋工場製としては当駅のが最古である。大田市と高田の2駅の跨線橋柱は他駅から転用したもので、建設時の駅で使用され続けた鋳鉄柱としては国内最古と考えられる。なお、この展示物はJR東日本の車両基地一般公開にも展示される場合がある。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■横須賀線
- ■湘南新宿ライン普通(宇都宮線直通列車)
- 鎌倉駅 - 逗子駅
脚注
- ↑ 2004年10月15日までは湘南新宿ラインも新宿駅折り返しのみ横須賀駅もしくは久里浜駅まで運転していた。
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成12年度版)228ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成13年度版)230ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成14年度版)228ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成15年度版)228ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成16年度版)228ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成17年度版)230ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成18年度版)230ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成19年度版)232ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成20年度版)237ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成21年度版)247ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成22年度版)245ページ
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成23年度版)245ページ
- ↑ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)546-547ページ