「ロンダ (スペイン)」の版間の差分
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2013年12月19日 (木) 13:41時点における最新版
地理[編集]
海抜739mの岩だらけの台地の上にロンダはある。タホ・デ・ロンダの名で知られる渓谷(グアディアーロ川の支流グアダレビン川)によって市街は2つに分断されている。この渓谷はモリノス谷まで広がる。市街の東はシエラ・デ・ラス・ニエベス自然公園で、南はヘナル谷、西はシエラ・グラサレーマ山脈、北はカンピージョスへとつながる平地である。
人口[編集]
歴史[編集]
近隣のクエバ洞窟内で、洞窟壁画が見つかっており、ロンダ周辺には新石器時代から人が定住していたとみられている。ロンダの起源は、紀元前6世紀頃に住んでいたケルト人で、彼らはこの地をアルンダ(Arunda)と呼んでいた。後にフェニキア人が近郊に村をつくり、そこをアシニポと呼んだ。古代ギリシャ人に征服されたアルンダは、ルンダ(Runda)と改名された。
現在のロンダの基盤は、第二次ポエニ戦争後、ローマの将軍スキピオ・アフリカヌスのカルタゴ遠征の最中につくられたとされる。紀元前3世紀終わりにはヒスパニアがローマに平定された。ラウルス城が築かれたことで周辺から人口が集まり、ユリウス・カエサルの時代には都市の規模になった。ルンダの住民もアシニポの住民も、ローマ市民とされた。
5世紀にローマ帝国の衰退が始まり、レキラ王率いるスエビ族が都市を征服、その後東ローマ帝国が都市を征服した。レオヴィギルド王が都市を西ゴート王国に統合するまで、アシニポは完全に打ち捨てられていた。
711年、イスラム教徒がイベリア半島へ侵入、713年にロンダは戦いらしいことをせずにベルベル人サイード・ベン・ケサディ・エル・セブセキの元に下った。都市はイスン=ランド・オンダ(Izn-Rand Onda、城の都市)と改名され、アルアンダルスのタクルンナ県の中心地となった。
コルドバ太守国が分解し、タクルンナ県がアブー・ヌール・イラル・ベン・アビ・クラ(Abu Nur Hilal Ben Abi Qurra)が治める独立王国(タイファ)となった。この時代に、ロンダの都市としての歴史的な外観の大部分がつくられたと考えられている。アブー・ヌールの息子ナサルが王国を継承後殺害され、ロンダ王国はセビーリャ太守アル=ムタティードのものとなった。
1485年5月22日、長期の包囲戦後にアラゴン王フェルナンド2世がロンダを陥落させたことで、ロンダのイスラム支配は終わった。征服後、イスラム時代に建てられた建物の多くが刷新され、メルカディーリョやサン・フランシスコといった郊外定住地へと市街が拡大していった。対して、古いアラブ時代の市街はラ・シウダー(La Ciudad)と呼ばれるようになった。
1572年、王立ロンダ騎士養成学校が設立された。
18世紀、現在の闘牛のスタイルを確立したフランシスコ・ロメーロが登場。現在のロンダの顔である、ヌエボ橋と闘牛場が建設された。これ以降、バンドレーロと闘牛士のロマンティックな伝説が始まったとされている。
ロンダの要塞であったラウレル城は、退却するフランス軍によって荒らされた。19世紀から20世紀、ロンダの経済活動は引き続き僻地の経済活動であった。近郊のセラニアには20世紀初頭に鉄道が敷かれ、繁栄の時代を経験した。1918年、ロンダ議会において、現在のデザインのアンダルシア州旗、州歌、州章が紹介された。
経済[編集]
現在のロンダ経済は観光が中心である。農業、家具製造も行われている。ロンダにあるレストランは、コスタ・デル・ソルから日帰りで毎日やってくる観光客の舌を満足させている。素晴らしい自然・歴史遺産がロンダをアンダルシア有数の観光地にしている。その他には品質の良いワインセラーがある。
姉妹都市[編集]
外部リンク[編集]
エル・ガストール(カディス県) | センテニル・デ・ラス・ボデーガス(カディス県)、オルベーラ (カディス県) | カニェーテ・ラ・レアル、クエバス・デル・ベセーロ | ||
グラサレーマ(カディス県) | エル・ブルゴ、ジュンケーラ | |||
ロンダ (スペイン) | ||||
ベナオハン、モンテハーケ | パラウタ、カルタヒーマ、フスカル、アルパンデイレ | トロックス |