「プロ市民」の版間の差分

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'''プロ市民'''(プロしみん)とは、市民を装い[[市民活動]]と称しているが、実質的には営利目的または別の目的を持つ[[政治活動家]]のことである。
プロ市民とは:一般市民を装い市民活動と称して、政治的活動をする者がいるという、ネット右翼の妄想でありただの造語である。
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#2ちゃんねる用語(プロフェッショナルとプロレタリアート)
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#ウィキペディア日本語版及び2ちゃんねるは、右翼のプロ市民9割、左翼のプロ市民1割である。
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#*自民党所有の民放テレビに、完全に洗脳されているのが、右翼のプロ市民である。
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#これだけでは食っていけない。
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#左翼のプロがいれば、右翼のプロもいる。だが、右翼のプロについては一切言及されない。
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#一般市民を右翼と左翼は扇動する。
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#*自らを善良な一般市民と'''自称'''
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#*そして、罪のない本当の一般市民の評判を地に落とす。
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#[[朝日新聞]]の投稿が多い。
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#要するに職業ではないので、給料がもらえない。
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#NGOやらNPOで社会に貢献している。(環境問題とか子育てなど)
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#*真面目にボランティアをやっている人がいる。
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#Pro cityのcitizenではない。
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#自称地球市民。今の所地球市民の定義は無い。
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#*しかし、いずれ市町村合併で新市名として「地球市」・「平和市」などが本気で使われそうである・・・。
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#**「平和町」なら愛知にあったけどな。現・稲沢市。
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#***↑というわけで「勝手に国づくり」で'''[[平和国]]'''作っときました。
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#**愛知万博に「地球市民村」があった。
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#「子供」は差別用語だと主張する。「子ども」ならいいらしい。
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#*「供」という字は「お供え物」を連想するからダメらしい。
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#**違う違う。「供」には「つきしたがう者。従者」(三省堂国語辞典)という意味があるからダメらしい。
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#***俺もそう思ってたが、やっぱり「お供え物」が発端だったようだよ。お供え物ならいわば「神仏に奉る最高の物」なんだから良さそうなもんだけど……
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#***ちなみに「従者」の意味の「供」は当て字で、本来は「伴」と書かれるべき。
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#***18世紀までは「子共」と書かれていた。誰か心優しい人が、人間扱いしてあげようと思ってニンベンをつけたんでしょうね。
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#*「市民(citizen)」も差別用語では?「町」や「村」を除者にしている。
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#「市民みんなが記者だ!」 ○hmy newsは市民の星だぜ!
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#*ネットニュースでは確かにやりたい放題だが、変に偏った記事を載せて炎上するのがオチである。
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#善良な市民が活動をしている。
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#「良識的日本人」のことである。
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#つくる会教科書や、小林よしのりを崇拝しているのが、右翼のプロ市民である。
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#右翼のプロ市民は、ただの自分勝手な人たちの集まり。
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#順法精神はあるが、遵法(じゅんぽう)精神は欠如している。
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#*ちなみに、法の条文のみを尊重するのが「順法」、法の立法趣旨を尊重するのが「遵法」。
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#外では奇麗事を言うが、自分の家族に対しては{{あきまへん}}である。
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# 裁判官の中にも右翼が混じっているので注意が必要である。特に最高裁は、右翼のプロ市民に占領されている。
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#日本の港に[[アメリカ軍]]の船が来ると頼まなくても大騒ぎしてくれるが、[[人民解放軍|中国軍]]の船が来ても何も言わない。中国軍の船が日本に寄港できないからである。
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#*あれは歓迎のセレモニーである。
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#*活動範囲は室蘭から沖縄まで。出張経費はもちろん出ない。
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== 発生 ==
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「自覚・責任感を持つ市民」としての「プロ市民」は、[[佐賀県]][[鹿島市]]長の桑原允彦が考え出した造語であるとされ、鹿島市の総合計画(外部リンク[http://www.city.kashima.saga.jp/torikumi/kk_daiyonji_kihon_taikou.html])にもプロ市民という言葉が見受けられる。政治にもっと関心を持とう、地域密着型の活動を通しプロ意識を持って政治や地域活動に参加する[[市民]]になろうという運動や人々を指す言葉であったらしいが、ネガティブな使われ方としての「プロ○○(○○の部分には[[職業]]等の名前が入る)」という造語が使われることはこれ以前からも度々あったので、さほど特殊な用語ではなかった([[総会屋]]の別名である「プロ株主」がその好例)。この「プロ市民」は、以下で記述されている「プロ市民」との意味合い及び関係性は一切無い。
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「[[左翼]]活動家の隠れ蓑」あるいは「[[市民活動]]で利権を得る者たち」であり、つまり「アマチュアのふりをしたプロによる偽の市民活動」である。
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また漫画家の[[小林よしのり]]は、『[[新・ゴーマニズム宣言]]』において「プロ市民」という言葉を用いている。これは、彼が大きく関わった[[薬害エイズ裁判]]において、“原告支援団体が次第に[[労働組合]]や、[[日本民主青年同盟]]などの[[左派]]組織に乗っ取られ<ref>『新・ゴーマニズム宣言』14章で民青や労組関与の問題を訴えた直後、[[全日本民主医療機関連合会]]の[[薬剤師]]から「(民青や労組の関与を批判するとは)お前は思想差別者だ。(労組などの)団体による数の力でしか世の中は動かないのだ。…支える会を辞任せずとも、こちらから首にする」という居丈高な投稿があったことを小林は公表している。</ref>、結果団体から追い出された挙句にバッシングまでされたためである”と主張している。この経緯については、『[[新・ゴーマニズム宣言#薬害エイズ問題を巡って|新・ゴーマニズム宣言スペシャル 脱正義論]]』に詳しい。その後、慰安婦問題などでの左翼活動家たちの暗躍を目の当たりにした小林は、「プロ市民」という言葉を多く用いるようになった。
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ジャーナリストの[[清谷信一]]は「プロ市民団体」と「普通の市民団体」をメディアはしっかりと分けて伝えるべきだとし、また「右翼団体」の抗議の場合は「右翼団体」として報道されるのに対し、「プロ市民団体」「左翼団体」は単に「市民団体」と報道される矛盾を指摘している<ref name=kiyotani>2006年9月6日 清谷信一公式ブログ[http://s04.megalodon.jp/2009-0611-2100-30/kiyotani.at.webry.info/200609/article_2.html 「プロ市民運動」を「市民運動」を区別しよう]</ref><ref>2009年2月24日 清谷信一公式ブログ [http://s04.megalodon.jp/2009-0611-2112-43/kiyotani.at.webry.info/200902/article_10.html 左翼活動家は「市民運動」で右翼は「右翼」と報道される不思議]</ref>。
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「プロ市民」という用語が普及した背景には、[[朝日新聞]]の読者投稿欄「声」の存在が挙げられる。「無職」「団体職員」といった肩書きの投稿者たちの氏名がウェブ検索で、実は活動家であると判明する<ref>「朝日新聞のトンデモ読者投稿」([[晋遊舎]])著・朝南政昭 ISBN 978-4883806164</ref>ことがあり、このような経緯により「『政治的な思想信条のない一般市民』の皮を被った活動家」としてのプロ市民という言葉と概念が定着していった。この「無職」には会社員等を定年退職して市民生活を送りながら、現役時代には余裕がなかった市民活動に携わる人も多く、また「団体職員」の団体も大きく影響力のある団体ではないこともあり、あくまで読者個人の主張なのにも関わらず、不当にバッシングしているとの意見もある。
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== 捉えられ方 ==
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市民活動とは、政治についての知識をある程度身に着けている者、若しくは初心者が、問題意識を持って政治などについて議論や集会などの活動を行うものであるが、プロ市民という際、その活動者の活動を「特定グループに属する市民・党派や、特定の[[プロパガンダ]]、外国勢力などのために利益誘導の活動を行っているのであろう」とみなした者が否定的文脈において用いている。この「プロ市民」は、[[総会屋#プロ株主|プロ株主]]の持つ意味合いに近い。
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「特定グループに属する市民・党派や、特定のプロパガンダ、外国勢力などのために利益誘導の活動を行っている者」と捉えられる限りにおいて、職業的[[アジテーター]]や[[工作員]]のほか、職業として[[市民活動]]と関わる[[弁護士]](特に[[人権派]]と呼ばれる弁護士)・[[議員|政治家]]・学者であってもプロ市民とされることがある。なお、欧米諸国によく見られるように、政府の政権交代の度に政府上級官僚とNGOあるいは[[NPO]]幹部との間で大規模に人的流動が起きる社会では、社会のエリート層として受け止められている市民セクタのプロフェッショナルという階層が存在する。彼らは自らの主義主張と合致しない政権の時期にはNGO、NPOの幹部、専門性の高い部署の活動家として活動し、主義主張の合致する政権が成立すると、政府の上級官僚として迎え入れられて政府スタッフとして活動する。
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しかし日本でいうプロ市民は、市民セクタのプロフェッショナルとしての活動をしているものではなく、政治活動目的あるいは新聞の紙面づくりのために活動しているものを指す。日本社会でこのような階層が成立せず、社会の非主流的異端者として揶揄される「プロ市民」概念が生じた背景には、近代社会の成熟の過程で官僚社会の閉鎖性が高まったこと、また[[第二次世界大戦]]後の政治・思想・言論の分野で戦勝者であり占領政策を通じて日本社会に強い影響を及ぼした[[アメリカ合衆国]]の存在、東西両陣営の国際的対立、第三世界の錯綜した関係性の中で、複雑なねじれ現象(例えば反米ナショナリズムの要素の強い左翼に、近代国民国家的中央集権主義の要素を抱えた保守といった)をはらむ「保革対立」の構図が演出されていった歴史が深く影を落としている。一種の政治的[[アマチュアリズム]]と見ることもできる。
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=== 捉えられ方の問題 ===
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*ある活動を一部の市民・党派などのためではなく市民全体のためになると考える立場からは、活動を「偽の市民活動」と言われたに等しいことから、蔑称と捉えられる。
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*全市民のためになると考えられるような本来の意味での市民活動を行う者も混同してプロ市民と呼称される場合もあり、このような活動に関わる[[弁護士]]・[[政治家]]・[[学者]]もプロ市民と呼ばれるのは問題視される。([[人権派]]及び[[人権屋]]の項目も参照されたい)
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*相手の言葉尻をとらえて、さながら総会屋のごとく執拗に謝罪や賠償を要求するスタイルが嫌われた面もある。
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== 活動実態 ==
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*代表的な活動実態として、[[自衛隊]]や[[在日米軍]]関連などへの抗議活動を積極的に行っているが、[[中華人民共和国|中国]]・[[大韓民国|韓国]]・[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]関連(所謂[[特定アジア]])に対しての抗議活動は殆ど行わない事が多い<ref>代表的な例を挙げると、[[アメリカ海軍]]のイージス艦が日本の港に寄港する度に抗議活動を起すのとは対照的に、[[中国人民解放軍海軍]]の051B型[[ミサイル]][[駆逐艦]][[深セン (駆逐艦)|深圳]]が、[[2007年]][[11月28日]]から[[12月1日]]まで[[東京港]]に寄港した際には全く抗議活動が無かった上、[[チベット問題]]に関しても事実上黙認している。</ref>。
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*[[小林よしのり]]がNHKの番組に出演した際、客席に複数のプロ市民がいたことを、連載する『[[ゴーマニズム宣言|新・ゴーマニズム宣言]]』で明らかにした([[朝まで生テレビ]]に出演した時にも同様の発言をしている)。
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*『[[週刊新潮]]』(2007年3月15日号)に、[[2007年東京都知事選挙]]候補であった[[浅野史郎]]の支援団体([[都民のハートに火をつける会|浅野史郎さんのハートに火をつける会]])を「プロ市民」と評する記事が掲載された。
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*2005年、[[東京都]][[杉並区]]で『新しい歴史教科書』採択にあたり、反対派市民団体による抗議行動が行われたが、[[警察庁]]は2005年の「治安の回顧と展望」において[[革命的共産主義者同盟全国委員会|中核派]]が「『つくる会の教科書採択に反対する杉並親の会』と共闘して、市民運動を装いながら、杉並区役所の包囲行動、同区教育委員会への抗議・申し入れ、傍聴等に取り組んだ」と伝えた。また[[公安調査庁]]の「内外情勢の回顧と展望」では、この抗議活動に中核派が[[教職員組合]]などに対し、共同行動を呼びかけたものとしている。この抗議活動を見た[[清谷信一]]は、大型のラウドスピーカーや演説内容を用意周到に集まった彼らはまさに「プロ」であったと語っている。
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*2008年3月13日の朝礼において「どれだけ[[サービス残業]]やってると思ってるんですか!」「あなたのすることは逆のことばっかりや!」などと[[橋下徹]]大阪府知事に発言した女性職員は「ワーカーズアクション・カンサイ」の活動家であるが、この団体は[[革命的共産主義者同盟全国委員会|中核派]]の関連団体であり、また中核派の[[機関紙]]『[[前進_(前進社)|前進]]』に投稿していたことが明らかとなった。
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== 関連項目 ==
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*[[政治活動家]]
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*[[市民団体]]
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*[[人権屋]]
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*[[アマチュアリズム]]
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*[[日教組]]
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*[[解同]]
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*[[民潭]]
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*[[自治労]]
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*[[日本共産党]]
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*[[日本社会党]]
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== 脚注 ==
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<references />
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{{DEFAULTSORT:ふろしみん}}
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[[Category:日本の左翼]]
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[[Category:反日主義]]

2011年9月30日 (金) 15:41時点における版

プロ市民(プロしみん)とは、市民を装い市民活動と称しているが、実質的には営利目的または別の目的を持つ政治活動家のことである。

発生

「自覚・責任感を持つ市民」としての「プロ市民」は、佐賀県鹿島市長の桑原允彦が考え出した造語であるとされ、鹿島市の総合計画(外部リンク[1])にもプロ市民という言葉が見受けられる。政治にもっと関心を持とう、地域密着型の活動を通しプロ意識を持って政治や地域活動に参加する市民になろうという運動や人々を指す言葉であったらしいが、ネガティブな使われ方としての「プロ○○(○○の部分には職業等の名前が入る)」という造語が使われることはこれ以前からも度々あったので、さほど特殊な用語ではなかった(総会屋の別名である「プロ株主」がその好例)。この「プロ市民」は、以下で記述されている「プロ市民」との意味合い及び関係性は一切無い。

左翼活動家の隠れ蓑」あるいは「市民活動で利権を得る者たち」であり、つまり「アマチュアのふりをしたプロによる偽の市民活動」である。

また漫画家の小林よしのりは、『新・ゴーマニズム宣言』において「プロ市民」という言葉を用いている。これは、彼が大きく関わった薬害エイズ裁判において、“原告支援団体が次第に労働組合や、日本民主青年同盟などの左派組織に乗っ取られ[1]、結果団体から追い出された挙句にバッシングまでされたためである”と主張している。この経緯については、『新・ゴーマニズム宣言スペシャル 脱正義論』に詳しい。その後、慰安婦問題などでの左翼活動家たちの暗躍を目の当たりにした小林は、「プロ市民」という言葉を多く用いるようになった。

ジャーナリストの清谷信一は「プロ市民団体」と「普通の市民団体」をメディアはしっかりと分けて伝えるべきだとし、また「右翼団体」の抗議の場合は「右翼団体」として報道されるのに対し、「プロ市民団体」「左翼団体」は単に「市民団体」と報道される矛盾を指摘している[2][3]

「プロ市民」という用語が普及した背景には、朝日新聞の読者投稿欄「声」の存在が挙げられる。「無職」「団体職員」といった肩書きの投稿者たちの氏名がウェブ検索で、実は活動家であると判明する[4]ことがあり、このような経緯により「『政治的な思想信条のない一般市民』の皮を被った活動家」としてのプロ市民という言葉と概念が定着していった。この「無職」には会社員等を定年退職して市民生活を送りながら、現役時代には余裕がなかった市民活動に携わる人も多く、また「団体職員」の団体も大きく影響力のある団体ではないこともあり、あくまで読者個人の主張なのにも関わらず、不当にバッシングしているとの意見もある。

捉えられ方

市民活動とは、政治についての知識をある程度身に着けている者、若しくは初心者が、問題意識を持って政治などについて議論や集会などの活動を行うものであるが、プロ市民という際、その活動者の活動を「特定グループに属する市民・党派や、特定のプロパガンダ、外国勢力などのために利益誘導の活動を行っているのであろう」とみなした者が否定的文脈において用いている。この「プロ市民」は、プロ株主の持つ意味合いに近い。

「特定グループに属する市民・党派や、特定のプロパガンダ、外国勢力などのために利益誘導の活動を行っている者」と捉えられる限りにおいて、職業的アジテーター工作員のほか、職業として市民活動と関わる弁護士(特に人権派と呼ばれる弁護士)・政治家・学者であってもプロ市民とされることがある。なお、欧米諸国によく見られるように、政府の政権交代の度に政府上級官僚とNGOあるいはNPO幹部との間で大規模に人的流動が起きる社会では、社会のエリート層として受け止められている市民セクタのプロフェッショナルという階層が存在する。彼らは自らの主義主張と合致しない政権の時期にはNGO、NPOの幹部、専門性の高い部署の活動家として活動し、主義主張の合致する政権が成立すると、政府の上級官僚として迎え入れられて政府スタッフとして活動する。

しかし日本でいうプロ市民は、市民セクタのプロフェッショナルとしての活動をしているものではなく、政治活動目的あるいは新聞の紙面づくりのために活動しているものを指す。日本社会でこのような階層が成立せず、社会の非主流的異端者として揶揄される「プロ市民」概念が生じた背景には、近代社会の成熟の過程で官僚社会の閉鎖性が高まったこと、また第二次世界大戦後の政治・思想・言論の分野で戦勝者であり占領政策を通じて日本社会に強い影響を及ぼしたアメリカ合衆国の存在、東西両陣営の国際的対立、第三世界の錯綜した関係性の中で、複雑なねじれ現象(例えば反米ナショナリズムの要素の強い左翼に、近代国民国家的中央集権主義の要素を抱えた保守といった)をはらむ「保革対立」の構図が演出されていった歴史が深く影を落としている。一種の政治的アマチュアリズムと見ることもできる。

捉えられ方の問題

  • ある活動を一部の市民・党派などのためではなく市民全体のためになると考える立場からは、活動を「偽の市民活動」と言われたに等しいことから、蔑称と捉えられる。
  • 全市民のためになると考えられるような本来の意味での市民活動を行う者も混同してプロ市民と呼称される場合もあり、このような活動に関わる弁護士政治家学者もプロ市民と呼ばれるのは問題視される。(人権派及び人権屋の項目も参照されたい)
  • 相手の言葉尻をとらえて、さながら総会屋のごとく執拗に謝罪や賠償を要求するスタイルが嫌われた面もある。

活動実態

  • 代表的な活動実態として、自衛隊在日米軍関連などへの抗議活動を積極的に行っているが、中国韓国北朝鮮関連(所謂特定アジア)に対しての抗議活動は殆ど行わない事が多い[5]
  • 小林よしのりがNHKの番組に出演した際、客席に複数のプロ市民がいたことを、連載する『新・ゴーマニズム宣言』で明らかにした(朝まで生テレビに出演した時にも同様の発言をしている)。
  • 週刊新潮』(2007年3月15日号)に、2007年東京都知事選挙候補であった浅野史郎の支援団体(浅野史郎さんのハートに火をつける会)を「プロ市民」と評する記事が掲載された。
  • 2005年、東京都杉並区で『新しい歴史教科書』採択にあたり、反対派市民団体による抗議行動が行われたが、警察庁は2005年の「治安の回顧と展望」において中核派が「『つくる会の教科書採択に反対する杉並親の会』と共闘して、市民運動を装いながら、杉並区役所の包囲行動、同区教育委員会への抗議・申し入れ、傍聴等に取り組んだ」と伝えた。また公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」では、この抗議活動に中核派が教職員組合などに対し、共同行動を呼びかけたものとしている。この抗議活動を見た清谷信一は、大型のラウドスピーカーや演説内容を用意周到に集まった彼らはまさに「プロ」であったと語っている。
  • 2008年3月13日の朝礼において「どれだけサービス残業やってると思ってるんですか!」「あなたのすることは逆のことばっかりや!」などと橋下徹大阪府知事に発言した女性職員は「ワーカーズアクション・カンサイ」の活動家であるが、この団体は中核派の関連団体であり、また中核派の機関紙前進』に投稿していたことが明らかとなった。

関連項目

脚注

  1. 『新・ゴーマニズム宣言』14章で民青や労組関与の問題を訴えた直後、全日本民主医療機関連合会薬剤師から「(民青や労組の関与を批判するとは)お前は思想差別者だ。(労組などの)団体による数の力でしか世の中は動かないのだ。…支える会を辞任せずとも、こちらから首にする」という居丈高な投稿があったことを小林は公表している。
  2. 2006年9月6日 清谷信一公式ブログ「プロ市民運動」を「市民運動」を区別しよう
  3. 2009年2月24日 清谷信一公式ブログ 左翼活動家は「市民運動」で右翼は「右翼」と報道される不思議
  4. 「朝日新聞のトンデモ読者投稿」(晋遊舎)著・朝南政昭 ISBN 978-4883806164
  5. 代表的な例を挙げると、アメリカ海軍のイージス艦が日本の港に寄港する度に抗議活動を起すのとは対照的に、中国人民解放軍海軍の051B型ミサイル駆逐艦深圳が、2007年11月28日から12月1日まで東京港に寄港した際には全く抗議活動が無かった上、チベット問題に関しても事実上黙認している。