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'''本田 仙太郞'''（ほんだ せんたろう、生年不詳 - 没年不詳）は、[[広島県]]出身の[[日蓮正宗]]の信者。[[大日本救世団]]を組織して日蓮主義的な軍人と交流を持ち、『[[東京日日新聞]]』や『[[読売新聞]]』などにしばしば日蓮主義の宣伝広告文を掲載したことで知られる。

==経歴==
広島県の豪農の一人息子として生まれる{{Sfn|中濃|1974|p=445}}。

[[大正]]初期に夫妻で上京{{Sfn|中濃|1974|p=445}}。

[[キリスト教]]の信仰などの宗教遍歴の後、日蓮正宗に帰依{{Sfn|中濃|1974|p=445}}。[[板垣退助]]とも面識があったといわれる{{Sfn|中濃|1974|p=445}}。

また[[自慶会]]を通じて[[本多日生]]と交流があり、[[妹尾義郎]]とは同じ広島県出身ということもあり、親交があった{{Sfn|中濃|1974|p=445}}。

日蓮主義的な軍人達とも交友し、[[大迫尚道]]陸軍大将を団長として[[大日本救世団]]を組織。{{Sfn|中濃|1974|p=445}}

『[[東京日日新聞]]』や『[[読売新聞]]』などに「南無妙法蓮華経、謹みて紀元節を祝い奉る。大日本救世団長本田仙太郎謹白」といった文面の大小の広告をしばしば掲載することで知られていた{{Sfn|中濃|1974|p=445}}。

[[労働争議]]の斡旋役や受刑者の貰い下げ、孤児の救済などにも携わっていたが、[[日蓮]]の名を用いた[[霊感商法]]も行っていた{{Sfn|中濃|1974|pp=445-446}}。

1920年（大正9）6月26日に[[日比谷公園]]で大日本救世団が開催した「[[尼港事件|尼港殉難]]同胞六百人の追悼会」では、涙を流しながら「真摯の追悼以て殉難の霊魂を慰められたし」と絶叫して「南無妙法蓮華経」を唱えた。これを見ていた妹尾義郎は「一考狂気の如き感ずるものあらん」と述べながらも純真な信仰のためだろう、と感想を書き残している。{{Sfn|妹尾|1974b|p=142}}

1921年（大正10）4月、[[足尾銅山]]の労働争議事件で、[[自慶会]]の活動の一環として調停にあたるも、[[資本家]]の手先とみなされ、労働者側の不信を買う{{Sfn|中濃|1974|p=449}}。

==付録==
===脚注===
{{Reflist|18em}}
===参考文献===
*{{Aya|妹尾|year=1974b}} 妹尾鉄太郎・稲垣真美(編)『妹尾義郎日記 第2巻』国書刊行会、1974年、{{JPNO|73020138}}
*{{Aya|中濃|year=1974}} 中濃教篤「解説」{{Harv|妹尾|1974b|pp=439-450}}

{{デフォルトソート:ほんた せんたろう}}
[[Category:生年不明]]
[[Category:没年不明]]
[[Category:日本の宗教活動家]]
[[Category:日蓮正宗の信者]]
[[Category:大日本救世団]]